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一日/一生   「道順庵」のつれづれ草 水琴窟に癒されて

死体から見た葬儀社さん その⑦

2008-10-11 15:39:42 | お別れのエピソード
ぼんやりとした明かりが、やがて、光源がわからないのだけれど

開けたあかるい世界が広がりました

そこは、自分が子供のときの世界がひろがり、何もかもが

懐かしい馨りと、野に咲く花々の世界でした、よく見れば

おばぁちゃんもいる・・・しかも腰がそんなに曲がってなくて・・

親父らしき人影もかなたで、なにやら農作業しているようだ

「ここは何処」死体の私はそんな光景が

空から見えるのです・・・

「千の風ってこれかな」などとほっぺをつねっては見ましたが

痛くもかゆくもありません・・

ふぅ~むぅ・・・

どこだ、ここは・・・

原っぱを駆け上がり(飛んで上がり)

地球の丸さを感じるまであがりました・・

こつこつこつ・・すぅ~ばたん

いつもの葬儀社さんの足音でした、もう何度も聞いたから

歩く音でわかります、死んでいるのに

どうやら「夢」を見ていたようです、もう一人の

若い葬儀社さんも入ってきました、どうやら

火葬する前に別室にて、お経があり、お別れをする為

柩を移動するようです、

「これから式場へ移動して準備するからね」「はい、わかりました」

すると、いつものように手を合わせ、2人の葬儀社さんによって

式場へ向かったのです、「死んでる私もそうぎしゃさん」

「運んでいるのもそうぎしゃさん」そんなことを考えたら

ぷっと小さく吹き出しました。

やがて祭壇の前に安置されました、柩の中の私は魂の無い

カタチだけの死体ですから、魂の方の私からは祭壇が良く見えました

そこにはきれいに飾った花たちに囲まれた、ビール瓶を抱えた

「作務衣はじめ」が鎮座ましまして、笑顔なんぞ振りまいている

姿があったのです、

死体の私から見れば、ちいっと豪華にやりすぎかなぁ・・などと

思いつつも、遺影を眺め、「おらはしんじまっただ・・」・・

死んでいる意識が無いのに死体と祭壇がある・・・?

そんなわけで、悲しいとかの感情が湧きません

まだ開式までは2時間ぐらいありそうです・・

では、この時間を利用して、他所の葬儀社さんの事務所でも

覗いてみようかなぁ・・・

好奇心は死んでも直らないようです・・



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