ぼんやりとした明かりが、やがて、光源がわからないのだけれど
開けたあかるい世界が広がりました
そこは、自分が子供のときの世界がひろがり、何もかもが
懐かしい馨りと、野に咲く花々の世界でした、よく見れば
おばぁちゃんもいる・・・しかも腰がそんなに曲がってなくて・・
親父らしき人影もかなたで、なにやら農作業しているようだ
「ここは何処」死体の私はそんな光景が
空から見えるのです・・・
「千の風ってこれかな」などとほっぺをつねっては見ましたが
痛くもかゆくもありません・・
ふぅ~むぅ・・・
どこだ、ここは・・・
原っぱを駆け上がり(飛んで上がり)
地球の丸さを感じるまであがりました・・
こつこつこつ・・すぅ~ばたん
いつもの葬儀社さんの足音でした、もう何度も聞いたから
歩く音でわかります、死んでいるのに
どうやら「夢」を見ていたようです、もう一人の
若い葬儀社さんも入ってきました、どうやら
火葬する前に別室にて、お経があり、お別れをする為
柩を移動するようです、
「これから式場へ移動して準備するからね」「はい、わかりました」
すると、いつものように手を合わせ、2人の葬儀社さんによって
式場へ向かったのです、「死んでる私もそうぎしゃさん」
「運んでいるのもそうぎしゃさん」そんなことを考えたら
ぷっと小さく吹き出しました。
やがて祭壇の前に安置されました、柩の中の私は魂の無い
カタチだけの死体ですから、魂の方の私からは祭壇が良く見えました
そこにはきれいに飾った花たちに囲まれた、ビール瓶を抱えた
「作務衣はじめ」が鎮座ましまして、笑顔なんぞ振りまいている
姿があったのです、
死体の私から見れば、ちいっと豪華にやりすぎかなぁ・・などと
思いつつも、遺影を眺め、「おらはしんじまっただ・・」・・
死んでいる意識が無いのに死体と祭壇がある・・・?
そんなわけで、悲しいとかの感情が湧きません
まだ開式までは2時間ぐらいありそうです・・
では、この時間を利用して、他所の葬儀社さんの事務所でも
覗いてみようかなぁ・・・
好奇心は死んでも直らないようです・・
開けたあかるい世界が広がりました
そこは、自分が子供のときの世界がひろがり、何もかもが
懐かしい馨りと、野に咲く花々の世界でした、よく見れば
おばぁちゃんもいる・・・しかも腰がそんなに曲がってなくて・・
親父らしき人影もかなたで、なにやら農作業しているようだ
「ここは何処」死体の私はそんな光景が
空から見えるのです・・・
「千の風ってこれかな」などとほっぺをつねっては見ましたが
痛くもかゆくもありません・・
ふぅ~むぅ・・・
どこだ、ここは・・・
原っぱを駆け上がり(飛んで上がり)
地球の丸さを感じるまであがりました・・
こつこつこつ・・すぅ~ばたん
いつもの葬儀社さんの足音でした、もう何度も聞いたから
歩く音でわかります、死んでいるのに
どうやら「夢」を見ていたようです、もう一人の
若い葬儀社さんも入ってきました、どうやら
火葬する前に別室にて、お経があり、お別れをする為
柩を移動するようです、
「これから式場へ移動して準備するからね」「はい、わかりました」
すると、いつものように手を合わせ、2人の葬儀社さんによって
式場へ向かったのです、「死んでる私もそうぎしゃさん」
「運んでいるのもそうぎしゃさん」そんなことを考えたら
ぷっと小さく吹き出しました。
やがて祭壇の前に安置されました、柩の中の私は魂の無い
カタチだけの死体ですから、魂の方の私からは祭壇が良く見えました
そこにはきれいに飾った花たちに囲まれた、ビール瓶を抱えた
「作務衣はじめ」が鎮座ましまして、笑顔なんぞ振りまいている
姿があったのです、
死体の私から見れば、ちいっと豪華にやりすぎかなぁ・・などと
思いつつも、遺影を眺め、「おらはしんじまっただ・・」・・
死んでいる意識が無いのに死体と祭壇がある・・・?
そんなわけで、悲しいとかの感情が湧きません
まだ開式までは2時間ぐらいありそうです・・
では、この時間を利用して、他所の葬儀社さんの事務所でも
覗いてみようかなぁ・・・
好奇心は死んでも直らないようです・・