地域で商売をする葬儀社さんは
地元を大切にいたします
地元の方は当然ながら「リピート率」が高いからであります
そのためもあり
なにかと知り合いの方には
「特別なサービス」を提供する場合もあるのです
問題は
サービスという意味合いの中でも
2種類の考えが根底にあるのであります
葬儀社さんの側から見れば
サービス=融通を利かしたり、親身になったり
どちらかというと
お客様が困らないように気配りや気の利いたアドバイス等
を尽くしますという意味なのですが
お客様は
サービスイコール「値引き」と考えている人もいるのです
請求書を眺めながら
「何処がサービスなの?」という言葉が出れば
金額以外のサービスなんぞは眼中に無い?という
思いなのでしょう
サービス内容とは
葬儀の役務を行使することが
これだけできますという
内容のことでもあるのですが・・・
企業の広告などでも
当社のサービス内容ということで
請け負うことが出来る項目を列挙して有りますが
葬儀社さんとしての内容は
病院からの搬送、祭壇の設営、納棺のお手伝い、遺影写真の作成
霊柩車の手配に食事の手配、等々・・
がサービスの項目(請け負うことができる項目)になるのですが
サービスという定義の理解は
決して値引き=サービスではありませんので
そこのところの言葉の齟齬がないように
配慮が必要でしょうか
お客様から値引きの話をされ、納得の上で
例えば100円引いた価格で契約すれば
これは、話し合い上の契約の成立の話ですから
お互いの理解があるのですが
契約後(葬儀の役務が終了後)の請求時に
高いから負けて・・?・・
なんて言葉を聞くと
たぶん担当者の方はがっかりするのではないでしょうか
せいいっぱいのサービス(役務遂行)に汗をながしたのに・・
なんて思いがよぎるのでありますね
これまた古いときの話ですが・・
中にはこんな言い方をされた方も
「負けてよ・・?」
「申し訳ありませんが、出来かねます」
「なんで?」
「値引きを前提に価格設定もしておりませんし、
いただいたご要望は果たしていると考えておりますので」
「葬儀社さんは儲かっているハズだからさぁ~」
「事前のご相談で金額的なお話がありますればいろんな方法での
お葬儀の提案が出来たのですが」
「だからさぁ~会葬者がそんなに来なくて、香典ががさぁ~」
「最初から、ご無理の無いように説明をさせていただいたつもりですが」
「どうしてもだめ?」
「ご勘弁を」
「いや、なに、言えば負かるかとおもってさ・・」
いやはやなんとも・・
葬儀の終わった後では如何ともしがたいのであります
今ではこんな話は少なくなりました
葬儀の受注時に明確な金額の提示や了解をいただいてからの
葬儀のお手伝い(サービス)をするようになっていることと
家族葬が増え、会葬者に「見栄」を張らなくて済むような
ことになってきたからでしょうか・・・
そういう意味では、無理をしなくなってきた・・
無駄なことにはお金を使いたくない
そんな価値観の変化があるのでしょう
ラーメン屋さんで食べた後、高いから負けて?なんて
支払いでもめないように
食券を事前に買うシステム・・
手軽に自動券売機で・?
葬儀もそうなれば、いいのかなぁ・・・
「どうぞそちらで葬券をお買い求めください」
「そうか・・なになに、家族葬35万霊柩車付き、これがいいかな・・」
「骨壷は別料金でグレードアップか・・じゃぁ1万プラスでと・・・」
なんて・・・