静寂

静寂なときとは

単に「無音」では無く

何某かの音が遠くに聞こえたり

意識の中に入ってこない状態かも知れません


そよ風に揺らぐ緑葉は

そんな静寂の余韻を伝えながら

柱時計の音で時の流れを感じます

　　　　　　　

こんな環境の中で１０数年も経てみれば

改めて

人に何が必要かの

解が含まれているような気が致します

何かが「有る」ことと

何かが「無い」ことの

価値についてです


家族葬では

よく見かける光景に

空いた時間

庭を眺めつつ時を過ごす・・・

その人なりに無意識のまま・・・

こんな時間は

そっとしてあげたいのです・・


くもり～雨～晴れ・・今日の天気はきまぐれ

紫陽花の季節は雨が引き立て役ですが

土砂降りは「風情違反」でっせ・・

なんて言いながらも

しとしと降る小雨の梅雨どきなんてのは

もうこないのでありましょうか・・

新緑の候

淡い緑から濃い目の緑まで

庭は新緑の候

緑はこころを穏やかにしてくれます

緑は陽の傘になり

暑さを凌いでくれます

コンクリートやアスファルトのように

照り返しもないですし

なにより

「風のささやき」が

見えるのです

自然はいいなぁ・・・

雑草も緑の一部と考えれば

緑の培養に貢献しているのです・・・

　　　　　　　

正月休みはどうするのだろう

道順庵の道路向かいの空き倉庫の前に

いつも夕方５時過ぎくらいに

のらねこ君と男性の方が寄り添っている・・・


たぶん仕事帰りに餌でもあげているのでしょう

ねこ君は夕刻の「その」時間ころには

誰かを待つようにじっと定位置に座ってます

特別な会話とかは無く（たぶん）ただ傍にいるという

感じなのです・・

もう

たぶん会社も正月休みでしょう

それでも「正月を知らない」ねこ君は

たぶん夕刻になれば

いつもの席で主を待つのでありましょうか・・


う～むぅ・・

第三者ながら

正月休みを知らないねこ君と

会いに来ていた男性の影が、暮れ行く中で

日暮れ色で寄り添う姿は

車のライトで倉庫の壁に影を映しては

流れていきます・・・

名も無きもの同士の

毎日の光景は

寒い冬を暖めてくれているような

気が致しました


野良の背中と

男性のコートの中に

暖春が訪れますように・・・


うちのちゃちゃは餌があるだけ

シアワセなものです

　　　　　　　　　

柱時計その後

柱時計が止まってしまったその後の話です

１００年以上前の時計が動いていること自体

凄いことなのですが

止まってしまった原因が

拙い頭で考えた末、判明いたしました

（大した問題ではないかも知れませんが

私には一大事）

それは、振り子の部分が前面のガラス戸の枠に

「かすかに触れて」止まってしまったようです

対策は、時計本体背面の下部に滑り止めの穴あきゴムを

あてがって振り子のあたる部分に隙間を作って

動くようになりました

う～むぅ・・

この柱時計は

柱のところから

いろんな人たちの「時」を刻んでは

その人たちの人生の一部を刻んで来たわけで

いろんなことを知って居るはず

目を閉じて

「かちこち」か

「あっちこっち」とかの音を聞きながら

静かに佇めば

刻んだ昔が蘇りそうです・・

たかが柱時計

されど柱時計

魂が宿る時計なのであります

動いてくれてありがとう・・・・

（止まったら放っ時計ないのです！）

勝ち故知、価値此智　可知心地　かちこち・・

今日もみんなを見守る音が聞こえます・・・

　　　　　　　　　

　　　　　　　

柱時計

道順庵の柱時計が

今日は何度も止まってしまった

ゼンマイを巻いたのだけれど

すぐに止まっていた・・

もう・・１００年以上働いてきたから

仕方ないのかも・・

明日にでも

ちょっとバラしてみましょうか・・




いつの間にか

止まっていた・・・

柱時計

いのちのアナログは

どこか魂が入っていたようにも感じます


もし動くことができなくなっても

飾っておくことにしましょう


止まっても絵になる・・

古い柱時計は

まだ生きているのだから・・・

　　　　　　　

おと

道順庵の水琴窟に使用していた

音を拾う竹の筒が朽ち果てました



そこで

案内板と筒を新しく設置いたしました

竹を切り、節を通して・・と・・



この竹の奥は

こんな感じ・・・

　　　　　　

ここから

「おと」が

棺棺（かんかん）と聞こえます・・？

まさか！！

筒を短くしたところ

響きが一段と良くなりました


道順庵の「おと」と

浮世離れの佇まいは



まもなく「枯れ」のときを迎えます・・・

　　

皇帝ダリアも



霜で、死も・・・

何も無い冬は

水琴窟の音色が

ひときわ響くようです・・・

遅咲き早咲き

道順庵のウメも遅咲き今年

　　　　　　　　

早咲きの河津桜もほころび始めました


遅くても早くても

咲けば

良いのですね


人も遅咲きのタイプと

早くから咲き誇る人とあります

まぁ～

大きく咲くか

小さく咲くかは別として

「いつかは」咲く・・・

と信じて、頑張る今が

本当は

咲いているこころの花なのでしょう・・・

ここにしかないもの

道順庵にしかないもの・・・

木々の緑や虫の声、静寂と露の雫・・

その他にも

拙い私の案内とか

花やお茶の話をするＮ女史

そして



こいつも

ここにしかいません



スローなときが

流れていくのも

ここの特長でしょうか

蟻の行列を眺めたり

花の香りに顔を寄せたり

廊下の陽だまりで頭を垂れたり・・・


通夜や葬儀の開式時に

お茶と話しに花が咲き

開式がずれ込んだり・・・

もします


ここにしかないものは

ここでは

普通なのです

ですから

ここにしかないものに

気がつかないことも

ここにしかないものの一つです

おはようございます

商売も仕事も職場も家庭も

多分に一番必要なことは

「おはようございます」の精神ではないでしょうか

おはようございますは挨拶の代名詞です

挨拶は、相手のことを思うから出る言葉

いわば、コミュニュケーションの入り口です

意思の疎通がなければ「ひと」の相対する

全てのことが上手くいかないようになります

この挨拶の対極にあるのが

挨拶の無い（相手が見えない）無コミュニケーションに

なります

そこから生まれるのは、想像や思い込み

疑心暗鬼にすれ違いと言った

マイナスな要因ばかりになってきます

おはようございますが大事な事は

コミュニュケーションが大事と言っていること・・・


おはようといえば

このちびすけも

「みゃぁ～」と蚊の鳴くような声で

答えます

人間社会で見渡せば、はてさて

おはようございます　が　できているやら

いないやら・・・

煩悩

１０８の煩悩は

人間だから持ち歩くことにしましょうか


今年最後の川柳をば・・・


　　金がなく

　　暮れの食卓
　
　　おー味噌か

うぅぅ～さぶぅ～・・・

紫陽花の季節

道順庵の紫陽花たちは

雨を味方につけて

いろんな花を咲かせては

私たちに

季節をご馳走してくれます











まだまだありますが

出し惜しみをしながら次の機会に・・・（けち！！）笑・・

雨の雫をためながら６月の終わりを

お知らせしています・・・

ほのかなかをり

道順庵にはこの茶のかをりが

一番合っているようです

きつくなく、なんとなく、どことなく、さりげない

かをりは

でしゃばらない本質を身につけているからです・・

物置の中には

ミニ耕運機が眠っております

ホンダのガスボンベで動くものです

なるほど、これはこれで「便利」であります

何度か畑を耕してみました

ふ～むぅ・・・

土いじりは

腰にききますなぁ（少し痛い）

野菜をこれから作ると

「大きな声」で言ってる庵主は

何を作るのやら・・・

耕した畑を見て、

もう・・

「私の分は少しでいいから」などと

本音か弱気か囁いて

おりました・・・（笑）

失態

今日は大失態の図・・・

朝の二度寝が始まりでした

７時半に到着しなければいけないのに

起きたのが７時半・・・

慌てて起きて

頭なでながら、ズボンをはき

車のエンジン掛ける前にアクセルを踏んだり

気持ちは「早くいかなきゃ」・・・

お客さまの朝食に出す予定のものが

車に積んでありましたから・・・

間に合わず・・・ふぅ～・・

急いでいったから、自宅に忘れ物もしました

その他、いろいろなミスが重なりました

「今日は仏滅・・・？」

なにより、情けないのは

朝起きれなかった・・・ことより

今日は「早く行く」ことの

集中力が失したことです・・・

あ～自己嫌悪・・・

スタッフの皆さん

「すんませんでした・・・」


　　気をつけよう

　　朝の二度寝と

　　気持ちいい夢・・・

時間は待ってくれないのです・・・

ハイ・・

人は死んだら

人は死んだらどこに行くのだろう

だれもわからない・・死後の行く先

一度行けば

戻れないこの世・・・

では

生きていれば

どこに行くのでしょうか

ひとつ、間違いの無いことは

死ぬ、ということ

わかることに向かって生きて

わからない世界を想像する・・・

ふ～むぅ・・・

どうでも　いいはなし　かなぁ・・

葬儀社さんは、葬儀のことは考えても

その先のこと

案外　考えてみたこと　ないかもしれません

私も

娑婆の世界の「どろどろの泥」にまみれ過ぎて

いますから（笑）

たまには

悟りの世界の　本でも見てみようかな・・・