今日は料理の話です
通夜の振る舞いや、精進落としの弁当に
法事で使う料理は
何処から来るのでしょうか
普通の葬儀社さんは提携先の料理屋さんから
調達いたします
最近では自社で「料理部門」を設けて
対応する葬儀社さんも増えてきました
料理屋さんでも
葬儀専門のところは、他の料理屋さんとの違いがあります
その一つは、急なオーダーに対処のできることが必要でしょう
その日の通夜に当日午後の注文でも間に合わせませますし
スタッフも揃えます
料理屋さんによっては
火葬場での食事の場合(最近は殆どが斎場で食事をとります)
こちらが火葬場に向かう少し前の時間に数個の追加があっても
適宜対応する場合もあります
その場合、料理屋さんは即行で作り、ぶっ飛んで火葬場まで来ます
そのためのスタッフも必ず居るのです
お店で食べる料理は2~3千円で
結構なものを食べることが出来ても
斎場などでの料理は
3~5千円が普通でしょうか
よく、料理が「高い」と話される方もおりますが
葬儀社さんの料理には
必ずスタッフが何名か派遣されて、賄いをするから
人件費もかかるのです
お弁当だけではなく、お皿から醤油から天つゆ等の備品も
全て持ち込むのです
更には、飲み物の準備や補充にも目を光らせます
火葬場によっては、配膳する時間が20分くらいしかないところもあります
それには数名のスタッフが「走り回る」現実もあります
そして契約先の葬儀社さんにもマージンが必要でしょう
「お客様が出かけて食べる」のと
「料理屋さんが出かけて準備する」ことが
料金に表れるのことが
基本的に違うのです
そして、火葬が終わり
皆さんが収骨している時間に控え室では
限られた時間内に
戦争のようにあわただしく「後片付け」をするのです
そう
次の火葬の人がその控え室を使うのですから・・・
この、限られた時間の中で
手際よく作業をする料理屋さんたちのスタッフも
大変です
料理屋さんが大変なのは
お客様に気を遣いながら
仕事の依頼先の
葬儀社さんにも気を遣い
借りた式場があれば
そこにも気を遣わなくてはいけないということです
(時間の制限の厳守、汚れや傷をつけないこと)
そうしてみれば
葬儀関連の仕事の中では
そうとう多方面に気を遣う
職業ではないでしょうか・・・
ついつい、美味しい不味い、高い、安いで評価しがちな
料理屋さん
ご苦労様でございます・・・