空和心律体

「道」を「楽」しむ極意を探して右往左往

我が家の「地デジ化」奮闘記

2010-12-23 20:03:13 | 雑記
天井裏に何度も頭を突っ込み・・・


分配器を通さずに地デジ放送の映りを確認しているところ

長男から「自分の部屋のテレビを買い換えるから・・・」と言われたのが事の発端、「この機会に我が家の地デジ放送の受信状態を調べよう」と思ったのが迷路への入り口でした。


1. 我が家のアンテナ&配線を確認

アンテナ全景 年代モノです。

衛星放送の環境はありません・・・

配線図


我が家で唯一の「地デジ対応テレビ」も、何故かデジタル放送は「NHK教育」しか受信できない為、気にもせずに「アナログ放送」を見ていました。

(以前、家の電気工事をお願いしている業者さんに相談した時に「アナログ放送が終了してみないと分からないこともあるので、あわてなくても良いんじゃない・・・」と言われていたので、あまりテレビに興味の無い僕はのんきに構えていました。)


2. AQUOSを持ち運んで各配線の受信状態を確認

結果

・3分配側→デジタル(浜松)&アナログ(浜松側U+V・愛知側U)受信可

・4分配側→デジタルはNHK教育のみ&アナログ受信可(UHFの受信状態は△)

NHK静岡放送局に問い合わせたところ「NHK、民放とも全て同じ出力(1kw)で同じ場所(牛山会館)から放送しています。NHK教育だけが見れたのは分配器やブースターのフィルターの影響ではないでしょうか」という内容の回答でした。


3. まずは4分配器での減衰を疑ってみました。

分配器


1本ずつ分配器を通さずにテレビを接続してみると・・・OK

やはり分配器が怪しい・・・そこで「地デジ対応」と書かれた分配器と交換してみました。

ところが・・・ 変化なし  (確信していただけにショックでした。


次の段階としてブースターを換えてみたいところですが、ここで問題が・・・

家族から「7月23日までは愛知の番組が見たい」という厄介な要望がある為、VHF+UHF×2の入力があるブースターを選ばなければならないのですが、思いのほか値段が高いのです。交換して見られるようになる保障がないのにこの出費は・・・

そこで、考えたのが・・・


4. 7月まで4分配側を独立させよう。

配線(仮)


とりあえずは問題のない3分配側はそのままにして4分配側を切り離しUHFアンテナを1本追加しました。(こちらは浜松側のデジタル放送が見られればOKです。)

アンテナ(新設)

屋根の上に脚立を立って・・・

取り付け位置が低いと隣の家が障害になるのか受信レベルがいまいちです。そこで高い位置にメーカーの推奨通り※アンテナ間に距離をとって取り付けました。(高所が苦手な自分には怖い作業でした~
※八木アンテナに問い合わせたところ、受信状態に問題が無ければアンテナ間の距離はこだわらなくても良いようです。(ブースターとアンテナの距離はノイズが発生して近所迷惑になるので要注意)

UHFブースター(仮設)


これでバッチリなはずだったのですが・・・


5. なんと1部屋だけ受信状態が良くないという症状が表れました。(なかでも「だいいちテレビ」はアンテナレベルが40以下で受信できません。)そこで、アンテナの向きを調整したり、違うテレビで試してみたり、ケーブルコネクタを付け直したり・・・色々試しましたがやはり変化はありません。

ついに泥沼か・・・

「困った・・・業者さんにお願いしようかな」と諦めかけましたが、ここまでやってお願いするのはどうも悔しいです。悩みながら「そんなことはないだろうな?」とケーブルの途中をいじってみたところ・・・

映った

どうやらケーブルに不具合があるようです・・・ (断線?接触不良?経年劣化?)
いずれにせよ古い規格の5C-FVを使っているのでFBに変えようと思います。


こうして・・・

やっと全ての配線で「地デジ(浜松)が見られる」ようになりました。


費用 16,323円

20素子UHFアンテナ(DX USA25D) 3,123円 ブースター(DX BU41L1) 8,580円
同軸ケーブル10m(サン電子 5CFBSAL10P) 1,020円 F形接栓他 510円
4分配器(八木 CS-774B-B) 3,090円(不要でした・・・)


6. アナログ放送が終了したら不要なアンテナ類を交換、撤去し、「愛知側の地デジ受信」※にチャレンジしようと思います。

※現在、愛知側(地上デジタル放送)はテレビ愛知を除きAQUOSのアンテナレベルで40前後で受信していますが画像は映りません。この手に詳しい先輩からの情報だと本宮山からのアナログ放送が終了してみないとはっきり分からないようなので7月まで保留です。


はぁ~疲れました・・・

夜中にゴソゴソ天井裏にもぐったり、寒い朝に明るくなるのを待って屋根に乗ってアンテナをいじったり、息子に手伝ってもらったり・・・3週間以上かかりました。業者さんにお願いすると結構な費用が掛かるのも納得できますね~ 


さて、まだ地デジ化に着手していない方に一言・・・

☆来年7月のアナログ終了に向けて急いでテレビを買い替える前に、まずは地デジの受信状態を確認(確立)しておくのも良いのではないでしょうか?(外付けのデジタルチューナーが結構使えるようです。)

☆現在UHFが映っている環境なら、あわてて「地デジ対応」という肩書きの製品(特にアンテナ)に交換しなくても地デジを受信できることが多いと思います。(もちろんチューナーは必要です。)まずはアンテナの向きをチェックすることからお勧めします。(※浜松は主にアナログ:大平台/デジタル:牛山会館です。)

※我が家からは方角が10度違います。


「来年の7月前後は電気工事やさんがパンクしそうな事態が起こる」と僕は予想しています。 ワクワク・・・


それにしても・・・

こうして四苦八苦してみると、お国の都合でアナログ放送を終了するのに「見れなくなる・・・」「お早めに・・・」という言い方が余計腹立たしくなりました。

欽ちゃんのように、まずは「ごめんね・・・」でしょう。お国やテレビ関係者は視聴者(国民)にもう少しすまないと思ってもいいんじゃない?



あ~ 「テレビ見ないぞ~」 「受信料払わないぞ~」って叫んでみたい・・・