そんな加美の工場地帯を過ぎたら、
前方にひがし線の
高架道路が見えてきました。
道路は地下街になっていますが、
その側道に入っていって
線路沿いに進みますと
そこにあるのが、ひがし線の駅
「新加美駅」です。
この線の駅名は行書体のフォントで
作られているようですねえ。
線路は貨物線があったのですが、
人の乗り降りがこれまでなかったので、
駅の周りは少し寂しい状況です。
ここから高架下の道が
続いていきますが、
加美の街中をちょっと見学していきましょう。
加美小、加美中などの学校の
ところを抜けていきますと、
お岩地蔵というのがあります。
昔「お岩」という人が地蔵をお世話するとともに、
児童の菩提を弔っていたところから
こういう名前になっているそうです。
加美には地名として加美北、
加美東などの地名がありますが、
この辺りは加美正覚寺といいます。
こういうお寺があるからですねえ。
お寺の信仰が地名になっているから
まあ昔からの地域なんですよねえ。
その先にあったのが旭神社。
この辺り渇水により農業被害の
起こることが多く、
そのための雨水対策としての
神様を祀る神社です。
水に関連して、この地域が
平野川の上流にあるところから
上→加美が名前になっている
という説もあります。
加美は「神」様からきている、
というわけではなさそうですね。
大和川の付け替えとかから見ても
この辺りの生活と水は
大きく関連していたんでしょう。
さあ、ではまたひがし線の方へと
向かいましょう。
こんなすごい柱のある家や
雑草が見事に育った空き地、
夏祭りの始まりを告げるという
北向き地蔵尊、加美正覚寺公園
なんかを眺めつつ高架下の方へと
戻っていきます。
あ、ローソンがありますよ。
実はこの日は朝の情報番組で
各コンビニが扱う冷やし中華の
特集をしていました。
ここの麺は三層構造である
とかいろんな特集をしていたので、
今日はこんな冷やし中華を
飯にしようと考えていたのです。
なのでここのローソンで
冷やし中華を買い、
どこかそれを食べる公園でも
ないかと歩いていたら、
いきなりひがし線の駅に到着しました。
「衣摺加美北駅」です。
東大阪市衣摺と大阪市加美北に
またがる駅で、こんな名前が
付けられたのでしょう。
「衣摺」とは河内木綿を染色する
人々の住むところだったそうです。
JR西日本がこの線の開通の
約2年前につけた名前だそうです。
この駅もまだ新しい駅です。
周りにぼちぼち商店が
できかけていますが、
駅前広場が広くすこし殺風景な感じです。
その駅前広場の隅っこに腰掛けて、
コンビニから持ち続けていた
冷やし中華をいただくことにしましょう。
え~っと座り込んで、
冷やし中華いただきますの
用意をします。
まずは麺を出してきてそこに
スープをかけて麺をほぐしていきます。
柔らかくなったら、そこに具をのせていき、
さらにその上にマヨネーズを
かけていきましょう。
ローソンの中華は一番おなか一杯になる
という評価でしたねえ。
いやあ、おいしかったです。
しゃがんで食べていたら、
お母さんに手を引かれている児童に
「あ、おっちゃんラーメン食べてる」
と指摘されてしまいました。
いやあ、この子どもは、
増えつつある高齢者の暮らしの中で、
嬉しそうに駅前の広場で
冷やし中華を食べているという
世の中を垣間見るようなシーンを
目撃したんですねえ。
お母さんにこっそり
「あんなおっちゃんになったらあかんよ」
なんて指摘されていませんように。
まあこれでローソンの冷やし中華は
いただきました。
次回はファミマかセブンイレブンのを
食べてみることにしましょう。
駅を少し観察したら、
さあではまたひがし線を
北上していきましょう。
続く