このブログのシリーズで
和泉市最後の王子である
井ノ口王子にたどり着いたのは
歩き始めて1時間50分。
小栗街道が和泉泉南線と
合流したところが
井ノ口王子
今は地元の会館にもなっているお寺の
境内にその石柱が建てられている。
ここは槇尾川にかかる橋
柳田橋の北詰に当たる。
資料ではこの寺の裏手に
一段と低くなっている窪地があって
それを地元の人は
「オージャクボ」と呼んでいたらしいが
どうやらそれは「王子ヶ窪」から
きているんだと書いてある。
ところで、この柳田橋の下を流れる
槇尾川なのだが
槇尾山西面に端を発した父鬼川が
槇尾山口あたりから名前を
槇尾川に変えて海に向かって流れてゆく。
和泉の重要な水の流れとなっているんですね。
井ノ口王子の前に立って
小栗街道の来た道を背に先を眺めてみると
橋のたもとに南に続く
一本の小さな道が見える。
どう見ても街道の続きに見えるので
歩いてみることにした。
資料では、この井ノ口王子から
1000メートルにわたって
小栗街道は消失していると
書かれてあったはずなのに
と思いながら、住宅地を抜け
コンビニの裏を通り
小さな小川沿いの道をゆくと
橋を渡ったところでT字路でつきあたり
道は左右に分かれていた。
左はずっと以前にランで通ったことがあり
知っていたので
右に曲がり遊歩道を歩いていくと
立派な橋に出た。
この川が松尾川でこの少し下流で
牛滝川と合流し、太い松尾川となって
流れてゆき、
さらにその先で、先ほどの柳田橋の
下を流れていた槇尾川と合流し
大津川となって、大阪湾に注いでいくのである。
いつかはそんな川を巡る旅も
してみたいと思う。
タイトルは
「川の流れのように」ですかね、やっぱり。
で、ここでであった松尾川にかかる
その橋の名前がな、なんと
「小栗橋」
どうやら断片的に小栗街道が
現れては消えを繰り返しているんでしょう。
今度こそ本当に
そこを最後に小栗の名が
少し南の岸和田市内まで
消失しているようでした。
小栗橋を渡って、比較的大きな公園の周りを歩くと
行き止まり。
橋を戻って下流へ行くと
また行き止まり。
この辺りは、川の流れで
地形がかなり入り組んでいて
そこへJRの線路もあったりするから
風通しがあまりよくありませんでした。
結局、元来た道をかなり戻って
踏切につながる道へと
ようやく出てきました。
これで信太王子以南の
和泉の小栗街道は全部歩いたことになります。
ここからは、整備されている
松尾川の河川敷を下流へ歩き
一路家路へと向かったdoironなのでした。
この時歩いた距離は、合計12.8km
17150歩の旅でした。
身近なところですが
足でてくてく歩いてみると
意外な発見があったりするし
地域の歴史のかけらに触れて
なかなか味のある3時間を
過ごさせていただきました。
街道をゆくということで感じたこと
そして街道を歩きながら
気付いたことがもう少しありますので、
それは次の
街道が近いどう最終話で書いてみます。