ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

小栗街道が近いどう3

2013年03月10日 21時24分03秒 | ウォーキング

いよいよ本題の街道筋に入る前に
少しおさらいしておきましょう。

今回歩いたのは
小栗街道(おぐりかいどう)なんですが
この街道はもともと
熊野三山に詣でるための
熊野街道としてついていた道です。

それがなぜ、小栗街道とも呼ばれるのか。
そこには、小栗判官と照手姫の物語があります。



歩いている途中で見つけた案内板にも
そのことがチラッと書かれていました。

判官とは、昔の役職の名前で
いわゆる公務員のようなものですな。
裁判官的な役割だったそうです。

そんな役員だった小栗判官が
72回も妻をとっかえひっかえたのちに
照手姫を親の承諾なしに
娶ったのですが、それに腹を立てた
親が彼に毒を飲ませ
殺してしまったのです。
ところが、どういうわけか
閻魔さんに生き返らせてもらった小栗判官
でしたが、その身体は完全なものではなく
治すためには熊野に詣出ないと
ダメだと言われたそうです。

そして熊野に向かう道すがら
出会った女性が
なんと落ちぶれていた照手姫でした。
でもその時は、お互い気付かないままだったというような
お話が伝えられています。
(細部で間違いあればお許しを)

その小栗判官が快癒を目指して
熊野街道を旅したために
そのみちが小栗街道といわれている。
とまあそんなわけですね。
伝説のことなので
各地ではいろんな話に派生しているようです。
思わぬ寄り道もあったり
そのため、小栗街道と熊野街道は
ところどころで一緒になったり
また別々になったりを繰り返しながら
熊野へと続いて行くのです。

街道に沿って、地元自治体では
いろんな表示でこの道のことを
紹介しています。
今回歩いた道でも、ところどころに
表示が建てられていました。




そんな熊野詣の道には
ところどころに”王子”と呼ばれる場所があります。
大阪から那智勝浦までに実に100を超える
王子があるとされています。
この王子は熊野詣の旅人の休憩場所と
言われたり、祈祷を行った特別な場所であるとか
物資補給をしたところではないかなど
様々な説がありますが
熊野詣の途中途中の拠点だったことには
違いないようです。

和泉市内には
起点から数えて9番目の
篠田(信太)王子と
10番目の平松王子
11番目の井ノ口王子の3つがあります。

前回の信太、楽しむのだで篠田王子を
訪れたので


再掲です

今回は平松王子から歩くことになります。

で、その平松王子なのですが
資料では、この公園にあるとのことでした。



放光池1号公園(再掲)

なので、公園内をウロウロと歩いてみたのですが
見当たりません。
あったのは、昔、住吉の高灯篭とともに
大阪湾を航行する船の目印の灯台として
使われていたという灯篭があったのですが


案内板だけ撮影して
肝心の灯篭の写真は取り忘れてしまいました

王子跡を示す石柱がどこにも
見つかりません。
公園内には、小さな子どもを連れた
お母さんたちがたむろしておったのですが
あまりにウロウロするものだから
不審がって、子どもを抱きかかえようと
していました。
う~ん、またしてもここでも
不審者然としていたdoironなのでした。
とかくこの世は
中高年には生きにくいのう。

あと一息で警察に通報されるのでは
と思い始めた頃、
ふと眺めた道の向こうに立っている石柱が・・・

ありました、ありました
これが平松王子跡です。



公園に立っていると書かれてあったのに
公園の外に立っていたんやね。
周りには何もなく石柱が立っているだけ
だったので、なかなか気づきませんでした。

ともあれこれで
やっと街道を進んで行くことができます。

不審そうに見ているお母さんたちに
心の中で「あばよ!いい夢見ろよ」と
言いつつ街道を南下し始めたdoironなのでした。

また続く