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松本清張記念館

2011年08月07日 | Museum
松本清張の故郷小倉に開館された『北九州市立松本清張記念館』を訪問しました。
自分にとっての松本清張は「砂の器」、映画です。天才作曲家に加藤剛、刑事役の丹波哲郎・森田健作、オーケストラ演奏の芥川也寸志・菅野光亮の“宿命”と、ハンセン病の父と子の放浪の旅と事件の全貌が交錯していくクライマックスは感動感涙でした。加藤嘉の演技が印象的で良かったなあ。
「点と線」「ゼロの焦点」「球形の荒野」「わるいやつら」「黒革の手帳」「疑惑」「けものみち」などサスペンスドラマ・映画の原作者としてのイメージが強い清張ですが、一方でノンフィクション作家として「日本の黒い霧」「小説帝銀事件」「推理・松川事件」を発表し、敗戦後の米軍占領下に起きた怪事件をとりあげ、戦後の現代史に一石を投じています。至極の社会派推理小説。
本館には、清張の杉並区高井戸の自宅が家具や所蔵本など生前そのままに移築され、作品が誕生した書斎や応接室に清張の創作の源を感じることができました。井の頭線わきにあったご自宅は、武蔵野のおもかげを感じさせどこか懐かしいものでしたが、小倉で見ることに驚きでした。
国民的作家、松本清張の偉業とその功績を知ることができる記念館でした。






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