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生誕200年ミレー展 愛しきものたちへのまなざし

2014年10月12日 | Museum
10月12日『市制施行60周年記念 生誕200年ミレー展 愛しきものたちへのまなざし』
“件pの秋”台風到来の秋ですが、「府中市美術館」の『ミレー展』へ。
ミレーといえば、「山梨県立美術館」でしょう。昨年は、対ヴァンフォーレ甲府戦遠征で拝観。ところかわって、府中市市制施工60周年記念の本展では、大地に根ざし働く農民の姿をありのままに描く画家ミレーの内面にスャbトをあて、ミレーの新たな一面を紹介しています。ミレーの新たな一面とは・・・。(この日開催の美術館学術員によるスライドレクチャーで優しく学ぶことができました。)それは、文化や人種の違いを超えた普遍的なもの、すなわち“愛しきものたちへのまなざし”。作品の内にひそむ、日々の労働を慈しむ気持ちや、故郷を愛する心、身の回りの人々に対する慈愛、切ないまでの望郷の念、9人の子供の父親としての愛情溢れる眼差しなど、人が誰しも抱く温かな感情や心のひだに思いを寄せながら、ミレーの作品を捉え直します。それこそが、ミレーが他の西洋絵画の名作にはない親しみと共感を覚え、心のより深いところで感動を抱いてきた所以。国内外の優品86点をじっくり半日かけて鑑賞できました。

[出展作品リスト]
■第1章:プロローグ 形成期■
1. アルカディアの羊飼い 1836-38年頃, トマ=アンリ美術館
2. 正義(シュブレラスの模写) 1837年, トマ=アンリ美術館
3. 男性の裸体習作 1837-38年, トマ=アンリ美術館
4. 聖ステファノの石打ち 1837-39年頃, トマ=アンリ美術館
5. アラブの語り部 1840年, トマ=アンリ美術館
6. 糸を紡ぐ羊飼いの少女 1842-43年頃, トマ=アンリ美術館
7. 絵画の妖精 1842年頃, トマ=アンリ美術館
8. 庭園の風景 1842年頃, トマ=アンリ美術館
9. カステル=ヴァンドンの岩山 1844年頃, トマ=アンリ美術館
10. 釣り人と青い服の少女 1846-49年頃, 美術館ギャルり・ミレー、富山
■第2章:自画像・肖像画■
11. 自画像 1841年, トマ=アンリ美術館
12. モーセに扮した自画像 1841年, トマ=アンリ美術館
13. メ[リーヌ・V・オノの肖像 1841-42年頃, 山梨県立美術館
14. 青い服を着たメ[リーヌ・V・オノ 1841-42年, トマ=アンリ美術館
15. 部屋着姿のメ[リーヌ・V・オノ 1843-44年, トマ=アンリ美術館
16. 寡婦ルミ夫人の肖像 1842年頃,トマ=アンリ美術館
17. ピエール・オノ(画家の義父) 1841年, トマ=アンリ美術館
18. アマン・オノ(画家の義兄弟) 1841年, トマ=アンリ美術館
19. アマン・オノの肖像(パイプを持つ男) 1844年, トマ=アンリ美術館
20. 落胆した狩人 1841年頃, ミネソタ大学ツィード美術館
21. シェルブール市長メ[ル=オノレ・ジャヴァン 1841年,トマ=アンリ美術館
22. オーギュスタン・アンブロワーズ・ランジュヴァンの肖像 1844年,トマ=アンリ美術館
23. シャルル・アンドレ・ランジュヴァンの肖像 1845年, アンドレ・マルロー美術館
24. シモン・ド・ヴォディヴィル夫人とその母デロンシャン夫人の肖像 1843-44年, トマ=アンリ美術館
25. 犬を抱いた少女 1844-45年, ユニマットグループ
26. ある夫人の肖像(オノ夫人とされた) 1844-45年頃, トマ=アンリ美術館
27. カトリーヌ・ルメール 1845年頃, トマ=アンリ美術館
28. 男の肖像 1844-46年, 個人蔵、日本
29. 毛糸の帽子の自画像 1847年, トマ=アンリ美術館
■第3章:家庭・生活■
30. 母と子 1843-45年頃, 美術館ギャルリ・ミレー、富山
31. 昼食を運ぶ女 1843‐45年頃, ミネソタ大学ツィード美術館
32. 雷雨 1847年頃, トマ=アンリ美術館
33. 食事の支度をする若い母親 1847-49年頃, ミネソタ大学ツィード美術館
34. 洗濯する女 1847年頃, 美術館ギャルリ・ミレー、富山
35. 洗濯物を干す女 1854-56年, ユニマットグループ
36. 鶏に餌をやる女 1853-56年頃, 山梨県立美術館
37. 慈愛 1858-59年, トマ=アンリ美術館
38. ミルク缶に水を注ぐ女 1859年頃, 個人蔵、日本(三菱一号館美術館寄託)
39. 子どもたちに食事を与える女(ついばみ) 1860年頃,カンヴァス リール美術館
40. 待つ人 1860年, ネルソン=アトキンズ美術館
41. 編み物の手ほどき 1869年, セントルイス美術館
43. バターをかき回す女 1855年, 山梨県立美術館/個人蔵
44. グリュシーの農家(ミレーの生家) 1855-63年, 個人蔵、日本
45. 羊毛を梳く女 1855-56年, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
46. 裁縫する女 1855-56年, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
47. ミルク粥 1861年, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
48. 桶の水を空ける女 1862年, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
49. 農民の家族 1871-72年, ウェールズ国立美術館
■第4章:大地・自然■
(特別出品) 種をまく人 1846年頃, 個人蔵、日本(府中市美術館寄託)
50. 種をまく人 1847-48年, ウェールズ国立美術館
51. 種をまく人 1851年, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
52. 落穂拾い、夏 1583年, 山梨県立美術館
53. 落穂拾い 1855-56年, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
54. 耕す人 1855-56年頃, ミネソタ大学ツィード美術館
55. 耕す人 1855-56年, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
56. 鋤に寄りかかる男 1855年頃, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
57. 肥料を取り込む農夫 1855-56年頃, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
58. 仕事に出かける人 1863年, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
60. 鵞鳥番の少女 1854-56年, ウェールズ国立美術館
61. 鵞鳥番の少女 1866-67年, 東京富士美術館
62. 乳しぼりの女 1854年頃, ミネソタ大学ツィード美術館
64. 牛に草を食ませる女 1857-58年, ブル王立修道院付属美術館
65. 夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い 1857-60年, 山梨県立美術館
66. 垣根に沿って草を食む羊 1860-61年, 千葉県立美術館
67. 農場へ帰る羊飼い 1860-65年, 吉野石膏美術振興財団(山形美術館寄託)
68. 羊の毛を刈る女 1860年頃, 美術館ギャルリ・ミレー、富山
69. 《羊の毛を刈る女》の習作 1853年頃, 個人蔵、日本
70. 柵に腰鰍ッる羊飼いの少女 1866-68年頃, ランス美術館
72. 草を食む牛 1847-48年頃, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
73. 鵞鳥番の女 1855-56年頃, 個人蔵、日本
74. 羊飼いの少女 1862年, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
75. オーヴェルニュ地方の糸紡ぎ女 1869年, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
76. 羊の番人 1871年頃, 個人蔵、日本
77. 高い樹林(K.ャhメルと合作) 1851年頃, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
79. 冬(凍えたキューピッド) 1864-65年, 山梨県立美術館
81. ヴォージュ山中の牧場風景 1868年, 山梨県立美術館
82. 風景 制作年不詳, 個人蔵、日本
83. 風景、クレヴィル近郊 1871年頃, 個人蔵、日本
84. クレヴィルの断崖 1870年, 山梨県立美術館
85. クーザン村 1854-73年頃, ランス美術館




メ[リーヌ・V・オノの肖像 1841~42年頃 山梨県立美術館




慈愛 1858-59年 トマ=アンリ美術館 シェルプール=オクトヴィル




子どもたちに食事を与える女(ついばみ) 1860年頃 リール美術館




種をまく人 1851年 山梨県立美術館/個人蔵、日本




落ち穂拾い、夏 1853年 山梨県立美術館




羊の毛を刈る女 1860年頃 美術館ギャルリ・ミレー、富山




農場へ帰る羊飼い 1860-65年 公益財団法人吉野石膏美術振興財団(山形美術館に寄託)




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