おてんきぷらぷら

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世界遺産 富岡製糸場と絹産業遺産群〔田島弥平旧宅〕

2015年04月06日 | World Heritage in Japan
4月5日世界遺産『富岡製糸場と絹産業遺産群』の“田島弥平旧宅”を訪れました。
世界文化資産登録後、どうせなら春桜欄間の時期に訪れてみたいと思っていた『富岡製糸場と絹産業遺産群』。「富岡製糸場」だけでなく4つの遺産群の制覇に、あいにくの小雨空も強行観光となりました。
むかし伊勢崎市にある境島村地区では、蚕を飼い、蚕の卵(蚕種)をとる蚕種業に力を入れました。島村でできた蚕種は質がよいのでよく売れ、村は豊かになりました。田島弥平は、育てるのが難しい蚕の飼い方を研究し、換気を大切にした「清涼育」という飼い方を開発しました。『田島弥平旧宅』は、通風を重視した蚕の飼育法「清涼育」を大成した田島弥平が、文久3年(1863)に建てた住居兼蚕室です。間口約25m、奥行約9mの瓦葺き総2階建てで、初めて屋根に換気用の越屋根が付けられました。田島弥平が建築した「清涼育」を行うのに適したその住居兼蚕室の構造は、弥平が「清涼育」普及のために著した「養蚕新論」「続養蚕新論」によって各地に広まり、近代養蚕農家の原型になったのです。現在もお住まいとして現役の建物。住居兼蚕室、井戸屋や桑場などは住人にご迷惑のかからぬ範囲にて拝見し、群馬の偉人、田島弥平氏の偉業を偲ぶことができました。



“田島弥平顕彰碑”






〔主屋〕








“遠山近水村會”(田島家屋号)






〔井戸屋〕


〔桑場〕


“貞明皇后行啓記念碑”


〔新蚕室跡〕