ヨーロッパの最強クラブ決定戦「2009-10 UEFAチャンピオンズリーグ」も決勝戦を迎えました!今季の決勝は、イタリア・セリエAで5連覇を達成したインテル・ミラノと、ドイツ・ブンデスリーガで復権を果たしたバイエルン・ミュンヘンという組み合わせ。インテルはCSKAモスクワ、前回王者・バルセロナを破れば、バイエルンはマンチェスター・ユナイテッドとリヨンを破ってFINALまで駒を進めました。頂上決戦の舞台は、スペイン・マドリードにある「サンチャゴ・ベルナベウ」。ビッグイヤー&クラブワールドカップの開催地・UAE行きの切符を手にするのはどっちだ?
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バイエルン
GK 22ブット
DF 5ファン・バイテン
DF 6デミチェリス
DF 21ラーム
DF 28バットステューバー
MF 8アルティントップ
MF 10ロッベン
MF 17ファン・ボメル
MF 31シュヴァインシュタイガー
FW 11オリッチ
FW 25ミュラー
インテル
GK 12 ジュリオ・セザル
DF 6 ルシオ
DF 13 マイコン
DF 25 サムエル
DF 26 キヴ
MF 4 サネッティ
MF 9 エトー
MF 10 スナイデル
MF 19 カンビアッソ
MF 27 パンデフ
FW 22 ミリート
バイエルンはファン・ボメル、シュヴァインシュタイガーが先発。対するインテルはカメルーン代表のエトーがスタメン入り。バイエルン・ロッベン、インテル・スナイデルのオランダ代表コンビも揃って先発出場です。
日本時間午前3時45分、ついにキックオフ!開始1分にインテルが左サイドでFKを獲得。スナイデルが入れるが、GKがパンチング。バイエルンは3分、ロッベンがオサマに倒される。FKを中盤でパス回し、オリッチのクロスをアルティントップが飛び込むもダメ。5分、インテルは速攻からミリートが突破も転倒、スナイデルがスルーパス出すもチャンスに至らない。7分、バイエルンはモリッチが左サイドで粘りを見せる。9分、ロッベンが右サイドでドリブル突破からクロス、オリッチが合わせるも決まらない。インテルは11分にマイコンがシュートを放つ。13分、バイエルンのアルティントップが中央からシュート、ボールは相手に当たってCK。右からのCKをロッベンが蹴るもインテルGKがキャッチ。
15分過ぎにバイエルンが立て続けにセットプレーのチャンスを作りますが、CKはミュラーが飛び込むもインテルDFがクリア。VTRで見ると、マイコンの手に当たってるような…。17分、インテルはパンデフが倒れてFK獲得。スナイデルが直接狙いますが、GK・ブットがパンチング。バイエルンは22分、モリッチ→ミュラーが持ちこみ、ロッベンがシュートも枠を外す。25分、インテルの中央のFKをスナイデルが低めに狙うもGKにキャッチされた。28分、ロッベンが右サイドで倒される。それにしてもロッベンに対するマークは厳しい。FKをロッベンが左足で蹴り込むもクリアされた。直後に左サイドでクロスを入れるもGKキャッチ。
インテルは33分、左サイドにいたミリートのクロスをスナイデルがボレーを放つも失敗。直後にバイエルン・ラームがクロスを上げるもGKにキャッチ。そして35分、ゴールキックから、ミリート→スナイデルのラストパス→ミリートのシュートが決まってインテル先制!ついに均衡破れる!勢いに乗るインテルは37分、速攻からエトーが中央突破を図るもバイエルDFに阻まれる。
1点を追うバイエルンは40分、アルティントップがミドルを狙いますが、足が滑ってゴールならず。今度はロッベン狙うも枠を捉えられず。42分、インテルはカウンターからミリートのグラウンダークロスにスナイデルが合わせるも、GKの正面だった。前半ロスタイム、バイエルンはパスを回し続け、ファンボメルが中央からシュート。しかし左に外れて前半終了。インテルが1点リードでハーフタイム。
前半はバイエルンの攻撃を守り抜いたインテルが、35分にミリートのゴールで先制点を奪いました。スナイデルは何度も決定機を演出、2度のFK、前半42分のシュートはGKに阻まれました。後半はゴールを期待しそうな予感。対するバイエルンは、ロッベンを中心に攻め続け、セットプレーでのチャンスは何度もあったけど、インテルの守備を崩しきれませんでした。ロッベンは厳しいマークの前に苦戦を強いられております。スナイデルVSロッベンは今の所スナイデル優勢。後半、インテルがリードを守り切るか、それともバイエルンが追いついて逆転か?勝負は残り45分!
バイエルンボールで後半開始。いきなりバイエルンがチャンス!速攻からアルティントップのパスからミュラーのシュートはGK正面。ロッベンがラインぎりぎりまでボールを持ちこんだが、クロスはインテルDFにクリアされた。今度はインテルがカウンター、ミリートの左サイドのドリブルからパンデフシュート!これはバイエルンGK・ブットがファインセーブ。続くCKは決定機に至らず。6分、インテルはマイコンがボールを奪った後、エトーが突破するもダメ。インテルは7分、パンデフがペナルティエリア付近で倒されてFK。スナイデルが狙うも浮いちゃいました。近すぎた?バイエルンは9分、アルティントップがエリア内で奪ってシュートも左に逸れた。
バイエルンは12分、右からのCKを誰も合わせられない。13分、ラームのクロスをカンビアッソがクリア、でもあわやオウンゴール。15分、アルティントップとマイコンの1対1から、アルティントップがシュート性のクロスを放つ。バイエルンの反撃は続きますが、前線にボールが入らないし、フィニッシュが上手くいかない。16分、ロッベン倒されてFK。今度こそ反撃実るか?ここでアルティントップに代わってクローゼ投入。そのFKのこぼれ球をミュラーがボレーシュート!19分、今度はインテルにFK。距離の長いFKをスナイデル狙うもGK・ブットがキャッチ。
20分、ロッベンが左足シュート、しかしインテルGK・ジュリオセザルが好セーブ。インテルはスタンコビッチがスタンバイ。スナイデルがミリートに浮き球のパスを出そうとするが、バイエルンDFがクリア。22分、インテルはキヴOUT→スタンコビッチIN。25分、バイエルンはロッベンのクロスにクローゼ、こぼれ球をモリッチがシュートも決まらず。逆にインテルはカウンター敢行!エトーがドリブル→ミリートが相手をかわしてのシュートが決まって2点目!この追加点は大きいぞ!
さあ2点差とされたバイエルン、1点を返せるか?ミュラーのクロスにクローゼ飛び込むもGKが先にキャッチ。バイエルンはオリッチを下げてマリオ・ゴメスを投入。30分、ラームが右サイドギリギリでクロスを入れようとするもインテルDFにブロックされる。ロッベンはまだ諦めない。ドリブルでCKを獲得。CKはシュヴァインシュタイガーが飛び込むも押し込めない。バットステューバーが左サイドでクロスもクリア。33分、ミリートを倒したファンボメルに警告が出される。34分、インテルはパンデフを下げてムンタリが入る。
36分、バイエルンはシュバインシュタイガーが中央で倒されてFK。このFKをロッベンが狙うも壁に直撃。バイエルンの反撃は続きますが、なかなか1点を返す場面がない。40分、ロッベンが左の位置からシュートもダメ。42分、ミュラーが左サイドで仕掛けるも、クロスのこぼれ球はインテルがクリア。エトーが中央でドリブルを見せる。
ロスタイム、ファンボメルのシュートは決まらない。インテルはベテランのマテラッツィが3枚目のカードとして投入。インテルサポーターは勝利を確信して旗を振り続け、バイエルンサポは沈黙。そしてインテルベンチは選手たちが抱き合う。そして試合終了!2-0でインテル勝利!
インテルが45季ぶりの欧州制覇、そしてセリエA、コッパイタリアに次ぐ3冠達成です!モウリーニョ監督は2003-2004年のFCポルト(ポルトガル)以来2回目の欧州制覇を成し遂げました。モウリーニョさんがインテルの監督になってから強い。インテルの黄金時代は来期以降も続くでしょう。そしてモウリーニョ監督の去就はどうなるのか、レアル・マドリードの次期監督の噂があるのですが…。
後半はバイエルンの反撃が続く中、一瞬の速攻からミリートがこの試合2得点目のゴールで突き放しました。ミリートは南アフリカW杯でアルゼンチン代表にも選ばれているので、本大会での活躍が期待されそうですね。「アルゼンチンはメッシとテベスだけじゃない」と欧州、いや世界中にアピールした事でしょう。
敗れたバイエルンは、攻撃面で終始ロッベンにボールが出るも、フィニッシュが決まらず。そのロッベンもインテルの壁を破る事ができませんでした。クローゼやゴメスの交代選手も目立たず。後半立ち上がりの決定的なシーンを見た時は追いつけるんじゃないかと思ったけど、2失点目が痛かった。
UEFAチャンピオンズリーグも閉幕、いよいよ南アフリカW杯モードに突入します。今回出場したメンバーも本大会でも活躍する事でしょう。開幕まで残り20日弱、6月はサッカー三昧、寝不足の日々がしばらく続くかも。