岡田ジャパンのW杯予選第2戦・バーレーン戦は0-1で敗れてしまいました。東京・国立競技場では、反町ジャパンがアンゴラ代表と対戦。フル代表を相手にどんな戦いを見せてくれたのか?
今回のスタメン
GK 1 西川周作
DF 3 青山直晃
DF 5 伊野波雅彦
DF 8 森重真人
MF 2 細貝萌
MF 12長友佑都
MF 6 青山敏弘
MF 7 梅崎司
MF 15上田康太
FW 9 豊田陽平
FW 17李 忠成
今回は梅崎がスタメン、豊田と李の2トップで臨むことに。
日本はキックオフ早々、梅崎がシュートを放ちますがGKにキャッチされます。その1分後には、梅崎のスルーパスに反応した豊田が右足で狙っていくも左へ外れました。対するアンゴラは6分、メンドンサが左足ミドルを放っていきますがボールはバーの上へ。16分、日本は左CKから細貝が頭で合わせるもダメ、豊田もスライディングで押し込もうとするも届きません。17分、アンゴラ・ミングイトのシュートを伊野波がブロックするが、こぼれ球からのパス回し後、マテウスがシュートを狙いましたが枠を捉えられず。
20分、梅崎のスルーパス→細貝クロス→最後は上田がシュートを放つも右へ外れます。30分には右サイドからのFKを上田がクロスを入れるもゴールならず。31分、アンゴラはエジソンが狙いますがGK西川がキャッチ。41分にはマヌーチョがロングシュートを放とうとしますが、日本DFが打たせません。前半終了間際には、豊田がクロスを入れるも梅崎がトラップミス、右サイドから長友がシュートを放つもゴール右へ外れました。結局前半は0-0、両チーム無得点のまま後半に突入。
後半も立ち上がりから日本が攻め立てます。梅崎のサイドチェンジから長友がドリブルで仕掛けますが、これは相手に阻まれます。5分には右サイドの青山敏弘のクロスから豊田がシュートを放ちますが、相手DFにブロックされました。そして迎えた後半8分、右サイドのスローインから長友が低いクロスを入れ、ゴール正面にいた豊田が左足を合わせてゴール!豊田が蹴ったボールは、一旦バーに直撃しましたがゴールネットに吸い込まれていきました。日本が待望の先制点、しかもフル代表からゴールを奪いました!
1点を獲得してさらに勢いに乗りたい日本は、9分に左サイドからのFKを梅崎がクロスを入れ、細貝が走り込むも合いませんでした。アンゴラは10~14分の間に選手を3人入れ替えていきます。その効果なのか、11分に青山敏弘のクリアミスから途中出場のトゥンガがミドルシュート。ゴール左に外れましたが、危ない場面でした。
ここで日本は22分に先制点を決めた豊田に代えて興梠慎三を投入。24分、長友が中央で切り込むと、長友のパスを受けた梅崎がシュートを放ちますが、ゴール左へ外れました。26分、梅崎に代えて香川真司が入ります。その香川はいきなりシュートを放つと、こぼれ球からのクロスに反応してゴール前に飛び込もうとしましたが、オフサイドを取られました。
日本リードで迎えた31分、アンゴラはロングボールからマヌーチョがドリブルで抜け出してパス、これをジャンジが右足で流し込んでゴール。アンゴラのフル代表の意地の前に同点に追いつかれました。同点弾を決めたジャンジも交代組でした。
同点にされた日本は2分後、香川のスルーパスから李がペナルティエリア内でヒールパス、最後は興梠が狙いましたがゴール上へ外れました。アンゴラもFKからトゥンガが狙うも壁に直撃。37分には右サイドのクロスに興梠に合わせようとするも相手がクリア、こぼれ球を上田が狙っていきましたが枠を捉えられず。39分、日本は立て続けにCKを獲得しますが、決定的な場面は生まれず。
ロスタイム直前に日本は岡崎慎司を投入。43分、香川が右サイドでドリブル突破してCK獲得するもダメ。試合はロスタイム突入、ここで日本は決勝点を決めようと再三に渡りチャンスを作ります。46分、伊野波のパスから岡崎がシュートを放つもGKにキャッチされます。47分には香川がシュート!相手GKが弾いてCK、そのCKを細貝が折り返すもキャッチされます。終了間際には香川がクロスと見せかけてシュート!これもGKが弾いてCK。右ショートコーナーから細貝がヘッドで折り返すもクリア。結局最後まで決勝点が生まれず試合終了。アンゴラ代表に1-1の引き分けに終わりました。
終盤の猛攻を見たときは決勝点もあるんじゃないかと思われましたが、あと一歩及びませんでした。バーレーンでの岡田ジャパンの不甲斐ない試合とは全く大違い、見てて楽しかったですよ。結果的には引き分けで終わりましたが、内容面ではアンゴラフル代表を上回っていたので、本当によく頑張ったと思います。
先制点を挙げた豊田は、位置的にフリー状態でした。長友のクロスも本当に良かったし。FW陣にゴールが生まれたことで、今回無得点の李、招集されなかった平山、森島も焦っているかもしれません。交代組では香川が頑張って、ロスタイムでは決定的な場面が再三見られました。この調子が続けば北京行きもあるんじゃないでしょうか。
課題を挙げるなら、ロングボールからの速攻に対応できなかったということ。同点にされるまでは伊野波を中心とした守備陣が無失点に抑えましたが、一瞬の隙を突かれてしまいました。本番ではアフリカ勢と戦うこともありますので、独特の潜在能力&カウンターに注意してほしいと思います。
反町ジャパンの今後の日程は、4月20日に組み合わせ抽選会、5月にはツーロン国際大会、7月頃に壮行試合の後に8月の北京本番ということになります。今後も反町ジャパンの戦いに注目しましょう!