「2018 FIFA ロシアワールドカップ」も準々決勝に突入。日本時間6日深夜は、フランスVSウルグアイ、ブラジルVSベルギーの2試合が行われました。南米勢はアルゼンチンとコロンビアが敗退し、ベスト8に進んだのはブラジルとウルグアイのみ。ベスト4を前に南米勢全滅となるのか?
準々決勝第1試合 フランスVSウルグアイ@ニジニ・ノヴゴロドスタジアム
20年ぶりのW杯制覇を狙うフランスは、ベスト16でアルゼンチンに4-3で勝利。前回2ゴールを挙げた19歳の新星・エムバペが、母国をベスト4に導くか?対するウルグアイは、FWカバーニが欠場。点取り屋が不在でも、スアレスが抜けた穴を埋めるはず?
前半15分、フランスは右サイドのDFパバールのクロス→ファーサイドでFWジルーが頭で折り返し、MFエムバペが頭で押し込もうとしたが、シュートはクロスバーの上を超える。
ウルグアイは前半36分、右サイドの縦パスからチャンスを迎え、FWスアレスのクロスは相手にクリアされるが、DFカセレスがボールを拾い、パスを受けたMFベシーノがシュートを放ったが、フランスGKロリスにキャッチされる。
前半40分、フランスは右サイドでFKのチャンスを得る。FWグリーズマンが蹴ったボールを、DFバランがヘディングで合わせてゴール!フランスがセットプレーで先制点を奪います。
1点を追うウルグアイは44分、ゴールほぼ右の位置からFK。MFトレイラのセンタリング→カサレスのヘディングシュートは、GKロリスに防がれ、ゴール前でDFゴディンが詰めるもこぼれ球を押し込めず。
フランス1点リードで迎えた後半16分、フランスはMFポグバが中盤でボールを奪ってからドリブル突破。MFトリソがボールをつなぎ、グリーズマンが左サイドからミドルシュート。ボールはウルグアイGKムスレラの正面に飛んだが、キーパーの手を弾いてゴールネットへ。フランスに貴重な追加点が入ります。
2点を追うウルグアイは後半19分、右CKの流れから、DFロドリゲスがPA手前からシュートを放ったが、わずかにゴール左に逸れる。その後も反撃のチャンスはなく試合終了。フランスが2-0でウルグアイを破り、ベスト4一番乗りを果たしました。
準々決勝第2試合 ブラジルVSベルギー@カザンアリーナ
FIFAランク2位のブラジルは、グループステージ第2戦のコスタリカ戦から3試合連続で無失点。FIFAランク3位のベルギーは、4試合で12得点。決勝トーナメント1回戦の日本戦では、2点を先行されながらも3点を奪い返して逆転勝ちを収めています。勝つのはベルギーの攻撃力か、ブラジルの守備力か?
先にビッグチャンスを迎えたのはブラジルでした。前半8分、ネイマールの左CKから、ニアサイドでDFミランダが頭で反らし、ゴール前でDFチアゴ・シウバが飛び込んだが、シュートはポストに当たる。
ベルギーは前半13分、左CKをMFシャドリが蹴ると、ブラジルMFフェルナンジーニョの肩にボールが当たり、そのままゴールマウスに吸い込まれる。オウンゴールでベルギーが先制します。
31分、ネイマールのCKをベルギーDFがクリアすると、中盤にいたFWルカクがルーズボールを収めてからカウンターに持ち込む。ルカクが中央突破から右サイドにパスを送り、MFデブライネがPA手前から右足シュートを決める。またも高速カウンターが決まり、ベルギーが2-0とリードを拡げます。
ブラジルは37分、左のショートコーナーから、MFコウチーニョが右足ミドルを狙ったが、ベルギーGKクルトワにセーブされる。ベルギーも前半41分に左サイドのFKをデブライネが直接狙うも、GKのセーブに阻まれる。
後半6分、ブラジルは左サイドでDFマルセロが鋭いクロス→ゴール前でFWフィルミーノが飛び込むも、ボールを合わせられず。後半7分にはネイマールがPA内で倒れるもホイッスル無し。
後半17分、ベルギーは左サイドでボールを奪ったシャドリが相手を一人かわすと、パスを受けたデブライネがドリブルで仕掛けると、スルーパスからMFアザールが左からシュートを放ったが、右に外れた。
ブラジルは後半29分、途中出場のFWドウグラス・コスタが、PA右からシュートを狙ったが、クルトワのセーブに阻まれる。パウリーニョがこぼれ球に反応するが、シュート打てない。その2分後の後半31分、パウリーニョの浮き球パス→途中出場のMFレナト・アウグストが頭で叩きつけて1点を返す。
ブラジルは勢いに乗ってさらに攻め続ける。33分にフィルミーノ、36分にはレナト・アウグストがシュートを放つも枠を捉えられず。後半アディショナルタイムには、右サイドのドウグラス・コスタがドリブルで相手をかわすと、パスを貰ったネイマールが右足を振り抜いたが、ベルギーGKクルトワの好守に阻まれる。結局試合は2-1がベルギーが逃げ切りました。
南米勢VS欧州勢の構図となった準々決勝1日目は、フランスとベルギーが準決勝に駒を進めました。ブラジルとウルグアイが揃って敗退した事で、南米勢はベスト8で全滅となりました。ウルグアイはカバーニ選手の欠場が大きく響き、スアレス選手も不発。ブラジルは前半にオウンゴールとカウンターで2失点を喫し、後半に猛反撃を見せるも1点に留まりました。ネイマール選手も惜しいシュートを放ったんですが、決められませんでした。
フランスはグリーズマン選手が1ゴール1アシストを記録。前半41分にフリーキックでバラン選手の先制ゴールをアシストすると、後半16分には左足ミドルシュートを決めました。強烈な無回転シュートにウルグアイのキーパーも防ぎきれませんでした。そんなグリーズマン選手は、ウルグアイに強い思い入れがあり、プロデビュー時の監督がウルグアイ人だったこと、ウルグアイ主将・ゴティン選手とは友人関係。この日の試合でゴールを決めた時も喜ぶ事をしませんでした。こういう選手ってカッコいいですね。
ベルギーは日本戦の終了間際で見せた高速カウンターが、ブラジル戦でも炸裂。相手のセットプレーをクリアすると、ルカクがドリブル突破→デブライネ選手がフィニッシュに持ち込みました。攻撃力が凄いけど、今回のブラジル戦は守備が固かったですね。クルトワ選手がネイマールやコウチーニョのシュートを防ぐ好プレーを披露しました。それにしても、日本はよくクルトワから2点取れたな…。
ベルギーのベスト4進出は、1986年のメキシコ大会以来実に32年ぶり。あの時は準決勝でアルゼンチンに敗れ、3位決定戦ではフランスに2-4で敗れて4位に終わっています。日本に逆転勝ち、優勝候補のブラジルを撃破し、勢いそのままに初めてのW杯決勝進出&世界一となるでしょうか?
メッシ選手とクリスティアーノ・ロナウド選手がベスト16で姿を消し、ネイマール選手とスアレス選手がベスト8でロシアを去りました。世界的なスタープレーヤーが続々といなくなるので、今大会の主役は誰になるんだろうか?