日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

2008Jリーグ最終節 鹿島アントラーズが連覇達成

2008年12月07日 | soccer

2008年Jリーグ・ディビジョン1は遂に最終節。3月に開幕したリーグ戦もこれがラスト。優勝争い、残留争い、そしてAFCチャンピオンズリーグ出場権が6日に決着。優勝と残留に笑うチーム、涙の降格はどこのチームか?最終戦はこんな結果でした。

まずは優勝争いから。鹿島アントラーズが勝てば文句なしの優勝、名古屋グランパスと川崎フロンターレは鹿島が負ければ逆転Vの可能性がありました。
東京ヴェルディVS川崎フロンターレ
優勝争いの3位・川崎と残留争い16位・東京Vは、どちらも負けられない対決。試合開始早々、川崎はジュニーニョが決定的なシュートをポストに嫌われる。23分のCKでは鄭大世、ジュニーニョが決められず。東京Vは29分に福西崇史が一発退場で数的不利、川崎はPKを獲得したがジュニーニョが失敗。スコアレスで折り返した後半19分、レナチーニョが押し込んで先制すると、ロスタイムには中村憲剛の豪快ミドルが決まり勝負あり。2-0でヴェルディに快勝。

大分トリニータVS名古屋グランパス
前半は両チームとも惜しい場面が続きます。名古屋は15分、吉村圭司がシュートを放つもバーに弾かれる。大分は高松大樹が決定的な場面を2度決めることができず。後半、今季限りでの退団が決まっているヨンセンが積極的にシュートを放つもゴールが奪えず。小川佳純がペナルティエリア内で倒されてPK獲得かに思われましたが、自らのシュミレーションで警告。結局0-0で引き分け。

コンサドーレ札幌VS鹿島アントラーズ
連覇に王手をかけた鹿島は、アウェーで札幌と対戦。立ち上がりは札幌がペースをつかみますが、徐々に鹿島ペースに。前半35分、野沢拓也の右足ミドルがゴールに突き刺さり鹿島が先制。後半、鹿島は興梠慎三、マルキーニョスが追加点を狙うも決められず。札幌の反撃を鹿島DF陣が無失点に抑えて試合終了。野沢の1点を守りきった鹿島アントラーズが2年連続6度目のリーグ優勝を決めました!

2連覇を達成した鹿島アントラーズは通算12度目のタイトル獲得、チームの連覇は史上2回目です。エースのマルキーニョスは、この試合ゴールこそありませんでしたが、21得点で得点王に輝きました。鹿島所属選手が得点王になったのはこれが初めてなんだそうです。それにしても今年の鹿島は強かったですね。開幕戦から5連勝すれば、終盤は3連勝で優勝を決めました。小笠原満男、中田浩二、ダニーロがケガで離脱してしまいましたが、その代わりの選手が奮闘しました。FWでは、柳沢敦から背番号13を受け継いだ興梠選手が8得点挙げました。こうやって連覇できるのは、やはりオリヴェイラ監督の手腕が良いからでしょう。オリヴェイラ政権でどこまでタイトルを伸ばせるのか?来年は3連覇&ACL制覇を目指してもらいたいものです。アントラーズサポーターの皆さん、選手の皆さん、連覇達成おめでとうございます。

さあ残留争いですが、大宮アルディージャとジュビロ磐田が直接対決、アルビレックス新潟はガンバ大阪と対戦、降格圏内の17位・ジェフ千葉はFC東京と対戦しました。
ジュビロ磐田VS大宮アルディージャ
勝ったチームが残留決定となるこの試合、ジュビロは序盤から猛攻を仕掛けるも大宮の堅守の前にゴールが奪えない。両チーム無得点のまま迎えた後半30分、大宮はラフリッチのシュートのこぼれだまを小林大悟が頭で押し込んで決勝点。1-0で大宮がアウェーで勝ち点3獲得し残留決定!一方磐田は18本のシュートを放ちながらも1点が遠く…。ゴン中山とともに黄金時代を築き上げた名波浩に有終の美を飾ることが出来ませんでした。

アルビレックス新潟VSガンバ大阪
新潟の最終戦はアジア王者・ガンバが相手。前半10分に本間勲、31分に松下年宏のゴールで2点をリードしますが、その直後にガンバが反撃開始。32分、寺田紳一が1点差に詰め寄ると、後半16分にルーカスが同点弾を決めて勝負は振り出しに。このままドローで終わるかに思われたロスタイム、新潟は内田潤の豪快ミドルが決まり勝ち越し!劇的勝利でなんとか残留です!敗れたガンバ大阪は8位に終わりました。

ジェフ千葉VSFC東京
負けたらもちろん降格決定となるジェフ千葉、ホーム・フクダ電子アリーナに駆けつけたサポーターのためにも絶対に落とせない試合でした。前半39分にFC東京・カボレのヘディングシュートで先制されると、後半8分に長友佑都の追加点で万事休すかに思われました。しかし後半29分、途中出場の新居辰基が1点を返すと、3分後にこちらも途中出場の谷澤達也のゴールで同点に追いつきます。そして35分、レイナウドのPKが決まり逆転に成功、この後谷澤がこの試合2点目を挙げ、4-2で大逆転勝利。勝ち点38でシーズン終了となりました。


この結果、ジェフ千葉が勝ち点38、ジュビロ磐田と東京ヴェルディが勝ち点37で並んだということは、千葉が15位で逆転残留決定!16位の磐田が入れ替え戦、そしてヴェルディが17位転落でJ2降格!今季3年ぶりに復帰したものの1年で逆戻りとなりました。降格のピンチに立たされた千葉は、新居と谷澤の投入が試合の流れを大きく変えました。6分間で3得点の逆転劇は本当に奇跡としか言えません。1年間辛くて苦しい思い、それにストレスを感じていたジェフサポーターの皆さん、残留できて本当によかったですね。
それに対してヴェルディは、三浦カズ、北澤豪、武田修宏がいた黄金時代が遠い昔のように思えました。川崎戦では終盤に反撃を見せたものの、憲剛のミドルで終戦。かつての名門は完全にどん底に落ちてしまいました。過去3度の優勝を誇るジュビロ磐田は、16位で入れ替え戦で戦うことになりました。入れ替え戦の相手は、J23位のベガルタ仙台です。もしここで負ければジュビロもJ2行きとなります。王者経験の2チームが来年J2で戦うことを想像できます?

そのほかの試合です

浦和レッズVS横浜Fマリノス
今季無冠が決定した浦和レッズは、最終戦で完全崩壊。前半22分に兵藤慎剛のPKで先制されると、後半は河合竜二、小宮山尊信に2得点ずつ許せば、大島秀夫にダメ押し点を決められて5失点。攻撃陣はエスクデロと高崎寛之の2トップで臨むも全然ダメ、唯一の見せ場は細貝萌のゴールのみ。1-6と悲惨な内容で惨敗、シーズン7位でリーグ戦を終えました。

京都サンガVS清水エスパルス
2002年日韓W杯で主将を務めた森岡隆三が今季限りで引退。最後の試合が古巣との戦いはある意味運命的か。試合のほうですが、清水が前半に矢島卓郎、山本真希が立て続けにゴールを奪うと、後半に原一樹が3点目を奪う。京都は柳沢敦の反撃点の1点のみ。3-1で清水が快勝、森岡選手がピッチに立つことは最後までありませんでした。

ヴィッセル神戸VS柏レイソル
両チームの監督とも最後の試合となった一戦は、後半13分に柏がポポのFKが直接決まって先制すると、3分後にはオウンゴールで追加点を挙げます。終盤、神戸に退場者が出ると、両チームが揉み合いになったりで後味の悪い最終戦となりました。2-0で勝った柏レイソル、石崎信弘監督の有終の美を飾ることができました。



これで2008年Jリーグ・ディビジョン1は全日程が終了。優勝した鹿島アントラーズ、2位・川崎フロンターレ、3位・名古屋グランパスが来年のACL出場権を獲得。ナビスコ杯を制した大分トリニータはクラブ最高の4位、準優勝の清水エスパルスは5位、浦和レッズは7位、ACL王者・ガンバ大阪は8位という結果になりました。17位・東京ヴェルディと18位・コンサドーレ札幌はJ2降格、来季はサンフレッチェ広島がJ1復帰、モンテディオ山形が初めてJ1で戦います。
今季のJ1を振り返ると、浦和レッズが開幕2戦目でオジェック監督を解任、エンゲルス新体制で一度は首位に立つも終盤に失速。先週のガンバ戦では都築選手とエスクデロ選手がケンカしていました。名古屋グランパスはストイコビッチ監督の「ピクシーマジック」、ヨンセン選手や小川選手の活躍、玉田圭司選手の復活もあって優勝争いに加わりました。最終的には3位に終わりましたが、来季はタイトル獲得の予感がしてきました。大分トリニータは最も大化けしたチームでした。J2に落ちるだろうと思っていたら、いつの間にか上位に割り込んで首位浮上、ナビスコ杯で優勝してしまいました。来季は勝負の年、2008年の4位が実力かまぐれかが証明するシーズンとなりそう。ガンバ大阪はリーグ戦で苦戦しました。7月26日から約2ヶ月間勝てない試合が続き、遠藤保仁選手が病気で離脱、バレー選手が途中退団といろいろありました。クラブW杯&天皇杯とガンバのシーズンは続きます。
Jリーグは終わりましたが、天皇杯は20日に準々決勝が控えています(名古屋VSガンバは25日)。ベスト8には、J1からFC東京・柏・名古屋・ガンバ・横浜FM・清水の6チーム、J2は広島とサガン鳥栖の2チームが残っています。ここで勝ち上がったチームが29日に準決勝に駒を進めます。2009年元日の決勝・国立競技場のピッチに立つのはどのチームでしょうか?



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