日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

絶対王者・ヴァーミリアン仁川の地で陥落!カネヒキリが奇跡の復活で2度目のJCダート制覇

2008年12月08日 | 競馬

今年から阪神競馬場に舞台が移った「ジャパンカップダート」。4週に渡って行われた「ジャパン・オータムインターナショナルシリーズ」の最終戦となったこのレース、JCD連覇を狙うヴァーミリアン、3歳王者・サクセスブロッケン、アメリカでの武者修行から帰ってきたカジノドライヴ、ダート交流GIで7勝を挙げているブルーコンコルド、屈腱炎から復活した元ダート王・カネヒキリが参戦。外国勢では、9戦8勝・連帯率100%のティンカップチャリス、フロストジャイアントの米国勢2頭が出走。マストトラックが出走取消で15頭が新生「JCダート」の王者に挑みました。

直前の単勝オッズでは、1番人気が⑥ヴァーミリアンで2.2倍、2番人気に⑦サクセスブロッケン(4.4倍)、⑪カジノドライヴが3番人気(7.1倍)という順に。4番人気の⑩カネヒキリ(9.8倍)までが10倍以下、⑧ティンカップチャリスは大きく離れて5番人気でした。
スタートから予想通りティンカップチャリスが先頭に立ち、2番手争いではサクセスブロッケン、⑭フリオーソ、⑨アドマイヤフジの3頭が競り合う形でゴール板通過。カジノドライブとカネヒキリは6,7番手付近で並走、ヴァーミリアンは後方5番手(11番目)の位置でした。2コーナーから向正面に入ると、ブロッケンがティンカップを交わすが、ティンカップが譲らないとばかりに並びかける。3番手にフリオーソ、4番手集団にカジノドライヴとカネヒキリ、⑫ブルーコンコルドが8番手につけて、阪神が得意の①ワンダースピードと②フロストジャイアントが8,9番手の後ろに、ヴァーミリアンが3コーナーで追撃開始!後方では⑤メイショウトウコンがヴァーミリアンと同様に動き出しました。
残り600mを切って、先頭争いにフリオーソとカジノドライヴが加われば、ヴァーミリアンがじわじわと詰めて行く。その後ろにトウコンが一気に捉える勢いを見せ、カネヒキリはまだ5番手で最後の4コーナーへ。
4コーナーでブロッケンがまだ粘るが、間からカネヒキリとフリオーソ、カジドラ、ヴァーミリアン、トウコンと横一線!残り200でカネヒキリが先頭に立つと、外からヴァーミリアンとメイショウトウコンが伸びてくるが、ヴァーミリアンがゴール前で失速。カネヒキリが2頭の猛追を振り切って先着。トウコンがゴール手前で迫るも届かず2着。ヴァーミリアンは3着に終わり、国内GIの連勝記録が遂にストップです。

最終成績&払戻金
1⑩カネヒキリ        1:49.2
2⑤メイショウトウコン    アタマ
3⑥ヴァーミリアン      クビ
4③サンライズバッカス    1.3/4
5⑫ブルーコンコルド     アタマ
6⑪カジノドライヴ       3/4
7⑭フリオーソ          1
8⑦サクセスブロッケン     ハナ
9①ワンダースピード      1.3/4
10⑮ワイルドワンダー     ハナ
11⑯ボンネビルレコード   3.1/2
12②フロストジャイアント    4
13⑧ティンカップチャリス   クビ
14⑨アドマイヤフジ       4
15④メイショウバトラー    大差
 ⑬マストトラック       取消
単勝 10 980円
複勝 10 300円
    5 500円
    6 120円
枠連  3-5 860円
馬連  5-10 11,710円
馬単  10-5 21,570円
ワイド 5-10 3,090円
    6-10 500円
    5-6 890円
3連複 5-6-10 7,090円
3連単 10-5-6 69,460円

カネヒキリが2006年のフェブラリーステークス以来、約2年10ヶ月ぶりのGI制覇!JCダートは3年ぶり2度目の優勝を成し遂げました。ジャパンカップで2回優勝した馬は芝・ダート通じて史上初だと思います。カネヒキリはこれでGI5勝目、鞍上のルメール騎手は今年GI2勝目を飾りました。3着に終わったヴァーミリアンは国内GI連勝記録が6でストップ。カジノドライヴは6着、地方競馬のエース・フリオーソが7着、サクセスブロッケンが8着に終わりました。序盤から先行策を取ったティンカップチャリスは終盤に失速、自己ワースト記録の13着と惨敗。

カネヒキリは3歳だった2005年、ダートで7戦6勝、JCDなどGI3勝を挙げて「ダート界のディープインパクト」と呼ばれていました。翌年はフェブラリーSを制すると、ドバイワールドカップに挑みましたが4着に終わりました。帝王賞で2着のあとに右前浅屈腱炎を発症。翌年に完治して戦線復帰するはずが、直前に屈腱炎が再発して引退の危機に立たされました。
カネヒキリが休養している間、ダート戦線では同世代のヴァーミリアンがJBCクラシック、JCD、東京大賞典の「秋ダートGI」を総なめ、フェブラリーSも勝って「絶対王者」と呼ばれるようになり、カネヒキリの存在は徐々に薄れていきました。このままフェードアウトするのかと思ったら、今年11月の武蔵野ステークスで2年4ヶ月ぶりに復帰。復帰戦は長いブランクの影響で9着に終わりましたが、復活に向けて一歩前進という感じでした。
そして迎えた運命の日。カネヒキリとヴァーミリアンが久々に同じ舞台に立ちました。2年前とは形勢が逆転し、ヴァーミリアンが王者であるのに対し、自らは格下で挑戦者の立場で臨みました。その結果、カネヒキリが優勝。実に34ヵ月ぶりの勝利でした。2度の屈腱炎で引退の危機に立たされた元王者が、阪神競馬場で復活を果たしました。JCDの勝利はカネヒキリ第2次黄金時代の幕開けとなるのか?本当の戦いはまだこれからです。

3着に敗れて連勝ストップと同時に「カネヒキリ復活劇の引き立て役」となってしまったヴァーミリアン、敗因を挙げるとすれば、岩田康誠騎手との息が合わなかったのか?もし武豊が乗っていたら、間違いなく優勝していたはず…。もし東京大賞典でも勝てなかったら、「やっぱり岩田とヴァーミリアンは合わない」という結論が出るでしょう。岩田騎手にはリベンジしてもらいたい、いや武豊の年内復帰を期待したい。気持ちは半分半分です。
カネヒキリVSヴァーミリアンの直接対決はこれからも続くと思います。できれば29日の東京大賞典でもう一度見てみたいんですが、カネヒキリの脚は大丈夫なのか?大井がダメなら来年2月の川崎記念orフェブラリーステークスまでお預けになりそうだ。



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