2017年最初のJRAのGⅠ競走・第34回フェブラリーステークス(GⅠ・ダート1600m 16頭立て)が19日、東京競馬場で行われました。前回の覇者⑥モーニン、このレースで2勝している④コパノリッキー、騎乗停止の大野拓弥騎手に代わって柴田善臣騎手が騎乗する①サウンドトゥルーのほかに、⑩カフジテイク・⑨ベストウォーリア・⑬エイシンバッケンの「根岸ステークス組」、4歳世代の③ゴールドドリーム&⑮ケイティブレイブ、⑪ノンコノユメ、②ホワイトフーガ、ダート初挑戦⑧デニムアンドルビーなどが参戦しました。
単勝の人気は、1番人気がカフジテイク(4.5倍)、2番人気ゴールドドリーム(5.0倍)、モーニンが3番人気(5.4倍)。4番人気以降はノンコノユメ(7.1倍)、ベストウォーリア(7.9倍)、6番人気のコパノリッキー(9.0倍)までが10倍以下。その後にサウンドトゥルー、エイシンバッケン、③アスカノロマンと続きました。
スタートは16頭揃って飛び出し、⑯インカンテーションがハナを叩き、⑫ニシケンモノノフが2番手につけ、コパノリッキーが3番手を追走。4番手にケイティブレイブ、リッキーとケイブレの間の5番手にモーニンがいる。6番手アスカノロマン、内側の7番手にホワイトフーガ、中団の8番手にベストウォーリア、その後ろの9番手にゴールドドリーム。10番手⑭キングズガード、ノンコノユメと⑦ブライトラインが11,12番手で並走。13番手にエイシンバッケン、サウンドトゥルーは14番手、15番手にカフジテイク、デニムアンドルビーが最後方から追い上げる。
3,4コーナー中間点のところで、インカンが先頭、モノノフ2番手、フーガ・リッキー・ケイブレの3頭が3番手集団を形成し、モーニン,ウォーリア,ゴルドリは中団馬群、ノンコとサウトゥルは後方に控え、最後方に下がったカフジは直線で爆発するか?
16頭一団の状態で最後の直線コースへ。カフジテイクは大外に持ち出した。先頭争いでは、逃げるインカンテーションに、ニシケンモノノフとコパノリッキー、ケイティブレイブが接近し、ベストウォーリアも好位につける。外からはゴールドドリームも上がってきた。ゴール残り300mあたりでモノノフが前に出るが、残り200mでモノノフがかわす。ウォーリアも2番手に浮上し、差を詰める。そして、カフジが大外から追い込んできたが、前には届かない。ゴール前でゴルドリとウォーリアが並ぶが、ゴルドリが押し切ってゴールイン!その直後にミルコ・デムーロが勝利の飛行機ポーズ!カフジテイクは追い込み及ばず3着まで…。
フェブラリーステークス 全着順&払戻金
1着③ゴールドドリーム 1分35秒1
2着⑨ベストウォーリア クビ
3着⑩カフジテイク 3/4馬身
4着⑬エイシンバッケン 1馬身1/4
5着⑫ニシケンモノノフ 1馬身1/4
6着⑮ケイティブレイブ
7着⑪ノンコノユメ
8着①サウンドトゥルー
9着②ホワイトフーガ
10着⑦ブライトライン
11着⑭キングズガード
12着⑥モーニン
13着⑯インカンテーション
14着④コパノリッキー
15着⑤アスカノロマン
16着⑧デニムアンドルビー
単勝 ③ 500円
複勝 ③ 180円 ⑨ 180円 ⑩ 150円
枠連 (2)-(5) 470円
馬連 ③-⑨ 1,470円
馬単 ③-⑨ 2,520円
ワイド ③-⑨ 550円 ③-⑩ 530円 ⑨-⑩ 430円
3連複 ③-⑨-⑩ 2,140円
3連単 ③-⑨-⑩ 9,240円
混戦模様だった今年のフェブラリーステークスは、4歳馬のゴールドドリームが接戦を制して優勝。いまや競馬界を席巻している「最強4歳世代」が、ダートも制圧しました。ゴルドリに競り負けたベストウォーリアは、クビ差の2着。昨年6月のさきたま杯(@浦和)から2着が5戦も続いています。「シルバーコレクター化」が止まりません…。1番人気だったカフジテイクは3着。距離が長かったのでしょうか?
連覇を目指したモーニンは12着と大敗。昨年勝ったときは「これからはモーニンの時代が来る」と期待していたんですが、その後の結果が伴わず。このまま一発屋で終わってしまうのか。過去2勝のコパノリッキーも14着と大敗。馬自身に限界が来ているのかもしれない。初ダートのデニムアンドルビーは最下位の16着。ダートで復活&新境地開拓を狙ったけど、そんなに甘くはなかったね。
GⅠ初制覇のゴールドドリームは、昨年のユニコーンステークス以来の勝利で、重賞2勝目。鞍上のミルコ・デムーロ騎手は、昨年に続いてのフェブラリー連覇を達成。同レースの連覇は、岡部幸雄氏、オリビエ・ペリエ氏についで史上3人目となります。また、ミルコ騎手は3週連続で日曜日の重賞レースを勝利しております。
ゴールドドリームがフェブラリーを勝ったわけですが、この馬の父であるゴールドアリュールがこのレースの前日に急死しました。現役時代は2003年のフェブラリーステークスを含むダートGⅠ4勝を挙げ、種牡馬になってからはエスポワールシチー、コパノリッキー、クリソライト、スマートファルコンなどのダートGⅠ馬を輩出しました。この日はゴルドリがGⅠを勝ち、同じ産駒のエピカリスが「ヒヤシンスステークス」を勝利。まさしく「ゴールドアリュールの日」でしたね。謹んでお悔やみ申し上げます。
来週からは中山競馬場と阪神競馬場の春季開催が開幕。26日は中山で「中山記念」、阪神は短距離重賞の「阪急杯」が予定されています。
中山記念の方は、昨年のドバイターフ覇者・リアルスティール、秋華賞馬・ヴィブロス、ロゴタイプ、ヌーヴォレコルトのGⅠ馬4頭が登録。さらにはネオリアリズム、ツクバアズマオー、アンビシャスも出走を予定しています。
阪急杯は、阪神カップを制したシュウジ、ロサギガンティア、ファインニードル、ブラヴィッシモ、カオスモスあたりが登録しております。