日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

槙野智章が躍動すれば、ソルステインソンのアクロバティックなスローインに長居が沸いた!

2012年02月25日 | soccer

サッカーの国際親善試合・キリンチャレンジカップ2012「日本代表VSアイスランド代表」の試合が24日、大阪・長居スタジアムで行われました。ザックJAPANの2012年の初戦となる今回は、29日のブラジルW杯アジア3次予選のウズベキスタン戦のテストマッチであり、国内組だけで臨みました。対戦相手のアイスランド代表は、FIFAランクで103位。アイスランドと対戦するのは2004年以来約8年ぶり?3度目です。


この日のスタメンはこちら
GK 12 西川周作
DF 3 駒野友一
DF 4 栗原勇蔵
DF 5 槙野智章
DF 15 今野泰幸
MF 7 遠藤保仁
MF 8 柏木陽介
MF 10 藤本淳吾
MF 16 大久保嘉人
MF 17 増田誓志
FW 18 前田遼一
GKには西川が入り、中盤は柏木が約半年ぶりにスタメン入りを果たせば、ボランチの増田が初先発。FWは前田の1トップ。キャプテンは遠藤が務めました。初選出された18歳の久保裕也、19歳の柴崎岳、20歳・磯村良太はベンチ入り。(ただし試合では使わないとザッケローニ監督が明言)


開始1分、アイスランドの左サイドのFKをクリアした後、日本が左サイドから攻撃を仕掛け、大久保の縦パス→槙野がドリブル突破し、ペナルティエリア内でクロスを上げ、前田が頭で合わせてゴール!開始わずか1分30秒で日本が先制点を奪います。
先制点を取った後も日本が主導権を握り続け、9分には右FKを柏木が狙うもGKにキャッチされ、16分には右ショートコーナー→駒野クロス→槙野がヘッドで折り返すもGKにキャッチされる。23分、左CKを前田がヘディングシュートするもポスト左に逸れ、29分にもCKから大久保が飛び込むもダメ。
32分、アイスランドは左サイドでFKを獲得し、スマウラソンのセンタリング→ビルヒャルムソンが頭で押し込むが、GK西川が正面でキャッチ。直後の33分、柏木が右サイドの藤本へパスを入れ、エリア手前から左足ミドルを放ったが、GKのパンチングに阻まれる。続く右CKを槙野が頭で落とし、前田が押し込むもGKに押さええられて2点目ならず。
アイスランドは35分、スマウラソンが中央で右足ミドルを狙うもGKにキャッチされる。日本は36分に右サイド・駒野のグラウンダークロス→藤本が体を崩しながらもシュートするも左に逸れた。結局前半は前田のゴールによる1点止まりで終了しました。

後半に入り、日本は大久保に代えて田中順也、柏木OUT→中村憲剛を投入。後半5分、アイスランドがセットプレーからチャンスを掴み、FKをシグルズソンがヘディングするも枠を捉えられず。日本は6分、右サイドから駒野→憲剛がヒールで落とし、藤本がミドルシュートもGKにキャッチされる。迎えた後半8分、憲剛が中盤でスルーパスを出すと、右サイドの藤本が抜け出し、最後は左足で流し込んでゴール。日本にようやく2点目が入った!その1分後、藤本の縦へのロングパス→田中が胸で落とした後シュートを狙ったが、惜しくもポスト左…。田中代表初ゴールならず…。
後半10分過ぎからアイスランドが反撃を仕掛けるが、今野が相手のチャンスを許さない守りを見せます。後半20分、右CKをショートで繋ぎ、スマウラソンのクロスにヨナソンが飛び込むが、西川がしっかりと防ぐ。その後もアイスランドの反撃の時間帯が続くが、日本が守り抜きます。
試合も終盤に差し掛かった後半34分、日本は右サイドでFKを獲得し、憲剛のセンタリング→槙野が右足を合わせるもブロックされ、こぼれ球を槙野が拾い、最後は押し込んで3点目。大きな追加点が入った。後半43分、途中出場の石川直宏がドリブルから左足シュートを放つもバーを越える。このまま終わるかと思われた後半ロスタイム、槙野がペナルティエリアで相手を倒してしまいPK献上。アイスランドはこのPKをスマウラソンが決めて1点を返すも反撃はここまで。試合は3-1で日本が勝利。ザックJAPANの今年第1戦を白星で飾りました。


槙野選手と藤本選手の代表初ゴールが生まれて日本が勝利したわけですが、この試合を一番盛り上げてくれたのが、アクロバティックなプレーを見せたアイスランド代表のソルステインソン選手でした。後半開始から出場し、後半1分のアイスランドボールのスローインで、意表を突くハンドスプリングスロー(前転しながらのロングスロー)を敢行!信じられないようなプレーに長居スタジアムの観客達がどよめきが起こりました。45分間で7回もハンドスプリングスローを試み、終盤にはスローインになった瞬間に大歓声が上がっていました。
ソルステインソン選手はU-17代表時代からハンドスプリングスローをやっていたそうです。試合後の談話では「すごくナイスな反応だった。観衆がハッピーなのを感じることができたし、自分にとってもうれしかった」と満足げでした。漫画の世界でしか見られないようなプレーをリアルにやるなんて凄いよなあ。ぜひまた日本に来て、ハンドスプリングスローをもう一度やってほしいですね。

さて、この試合でスタメン出場を果たした槙野選手は、1ゴール1アシストの活躍で勝利に大きく貢献。開始早々に攻撃に参加し、左サイドクロスで前田選手の先制ゴールをお膳立てすると、後半34分には3点目のゴールを自ら決めてみせました。最初はボレーを狙って失敗したけど、スライディングで押し込み、決めた後に日の丸と代表エンブレムを指さしてアピールしていました。しかし、終了間際にファウルを犯してPKを献上。良くも悪くも槙野選手が目立った一日でした。ウズベキスタン戦のメンバー入りは当確、ザックJAPANのムードメーカー役として今後も代表定着なるでしょうか。
2点目を奪った藤本選手は、再三に渡りシュートを狙いながらもゴールネットを揺らす事ができませんでしたが、後半8分にようやくゴール。「背番号10」の仕事をしっかりやり遂げましたね。後半途中出場の中村選手は、2つの得点に絡みました。藤本選手と憲剛選手も選出されるでしょう。

2012年の初戦を勝利し、幸先良いスタートを切ったザックJAPAN。この勢いで29日のW杯3次予選第6戦・ウズベキスタン戦(@豊田スタジアム)を迎えます。既に両チームとも最終予選進出が決まっているけど、グループCの1位通過をかけた戦いであります。第5戦を終えた時点で、ウズベキスタンが勝ち点13で首位、日本は勝ち点10で2位となっています。もし日本がウズベキスタン戦に勝てば、勝ち点13で並び、得失点差で日本が1位通過が決まります。前回の試合では引き分けに終わったけど、ホームでは絶対に勝ってくれることを信じています!



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