日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

決戦は元日だ! ~ニューイヤー駅伝&天皇杯決勝~

2009年01月02日 | Sports

2009年・元日は、全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)と天皇杯全日本サッカー選手権大会の決勝が行われました。ニューイヤー駅伝は、今年から区間変更と外国人起用が2区のみとルールが大きく変わったことで、優勝争いに変化が起こりました。天皇杯の決勝はガンバ大阪と柏レイソルが対戦。ACL出場権をかけた頂上決戦は、延長戦までもつれました。


群馬県内を7区間・100kmのコースを37チームで争われたニューイヤー駅伝は、1区間ごとに首位のチームが入れ替わるという混戦レースとなりました。1区は、旭化成・大野龍二とコニカミノルタ・松宮隆行が競り合うが、最後は大野が先頭で襷を渡して区間賞を獲得。松宮隆は2秒差の2位。中国電力1区・藤森憲秀は7位でリレー。外国人区間の2区は、日清食品・ゲディオンがすぐにトップに立つと、2位に12秒差をつける快走を見せて1位通過。その2位には、小森コーポレーションのダビリが1区13位から11人抜き。3位・Hondaはジャルソが6人抜き。1区首位の旭化成は、瀬戸口賢一郎が区間25位の12位、コニカミノルタは7位、中国電力は18位まで順位を下げました。
3区では、日清・徳本一善が首位を独走する所を、ホンダ・石川末廣が8キロ前で徳本を交わして首位でタスキリレー。中国電力・佐藤敦之は8人抜きで11位、旭化成・岩井勇輝が8人抜きで4位に浮上で区間賞獲得。最長区間・22.3kmの4区は、順位が激しく入れ替わりました。日清・保科光作がホンダ・堀口貴史との競り合いから6キロ前で突き放して独走態勢に入るが、小森コーポレーション・秋葉啓太と富士通・藤田敦史がごぼう抜きで猛追を見せると、残り2キロで秋葉が保科を抜いて先頭に立つが、すぐに藤田が先頭を奪う。そして中継所手前で秋葉が再逆転でタスキリレー。2位・富士通、3位・日清食品で通過、ホンダは堀口が区間22位と失速、順位も8位までダウン。コニカミノルタは3位→7位に落ちて優勝争いから脱落してしまいました。
難関の5区は、日清、小森、富士通の首位争いに旭化成が加わって4チームになりますが、6.5キロ過ぎに小森が脱落して3チームに。この後も日清・座間紅祢、富士通・太田貴之、旭化成・佐々木悟の首位争いが続き、桐生中継所で富士通がトップ通過、2位に日清食品、4秒差の3位に旭化成がタスキリレー、4区首位の小森コーポレーションは、加藤剛が区間21位の成績で8位までダウン。コニカミノルタと中国電力の東西2強も順位を上げてきました。
6区でも3チームの首位争いは続き、どこでスパートするか牽制しあう状態となります。そんな中、コニカミノルタ・坪田智夫が4位まで順位を上げると、トップまで40秒差近くまで縮めてきました。そして最終7区、富士通・松下龍治、日清・大西雄三、旭化成・足立知弥の3人が前橋市街地に入ってもスパート態勢に入らず。そしてゴールまで残り600mのところで旭化成と日清が前に出るが、残り300mのところで富士通・松下が一気に抜け出してそのままゴール!1秒差の2位に日清食品、3位は旭化成、コニカミノルタは4位、中国電力は7位に終わりました。

富士通が最後まで激しい首位争いを制して9年ぶり2度目の実業団日本一に輝きました。3位まで1秒差のタイムは大会史上初のことだそうです。1区と2区では8位、3区で福井誠が区間2位の力走で4位まで押し上げると、4区の藤田選手は一時はトップに躍り出る走りを見せました。その後、太田、藤井周一、松下が首位争いから離脱することなくトップでゴール。区間賞を獲得した選手はいませんでしたが、総合力で優勝したのでした。
区間賞では、旭化成の選手が1区、3区、5区の3区間、小森コーポレーションの選手が2区と4区の2区間を獲得。5区ではコニカの坪田選手、6区はホンダの池上誠悟選手が獲得しました。
コニカミノルタと中国電力の2強時代が続いたニューイヤー駅伝ですが、区間変更されたことで、順位が目まぐるしく変わった、2強が優勝争いに絡めなかった、富士通の優勝、日清と旭化成が最後まで優勝争いを演じました。今年の内容からすると、今後は戦国時代に突入しそうな予感がしてきました。



次はサッカー・天皇杯の決勝です。国立競技場で行われた決勝戦は、ガンバ大阪VS柏レイソルという組み合わせになりました。この試合の勝者がAFCチャンピオンズリーグの出場権を獲得、ガンバは松下電器(現・パナソニック)時代以来18大会ぶり2回目、柏は日立製作所時代以来33年ぶり3度目の優勝を目指しました。
前半、立ち上がりから柏が決定的なチャンスを演出。開始5分にポポが強烈な右足シュートを放ちますが、ガンバGK・藤ヶ谷陽介がセーブ。8分にはポポのクロスに太田圭輔が飛び込むも枠を捉えず。10分にポポのCKが直接ゴールに吸い込まれるが、またも藤ヶ谷がパンチング。ガンバは15分に明神智和がミドルを放ちますがが、柏GK・菅野孝憲がセーブ。柏は25分にポポのミドル、31分には菅沼実が頭で合わせるも、ゴールを揺らすことができず。対するガンバも28分にカウンターから明神がシュートするもダメ、29分にはルーカスがスルーパスを出すも、山崎雅人が合わせられず。36分、安田理大が左サイドからペナルティエリア内へ進入するもシュートに持ち込めず。前半は両チーム無得点で折り返します。
後半、柏はキックオフと同時にフランサを投入。8分にポポがシュートするも決まらず。ガンバは12分に遠藤保仁がFKを直接狙いますが、菅野がキャッチします。柏は13分にポポを下げて李忠成を投入。15分に左サイドのFKをフランサクロス→古賀正紘がヘディングシュートを見せるが、GK・藤ヶ谷がまたもファインセーブ!23分、速攻からフランサがボレーシュートを見せますが、サイドネットに直撃。この後試合はガンバペース。ルーカス、安田、寺田紳一がシュートを見せるも決められない。柏は33分、右サイドのクロスに李が頭で合わせようとするも僅かに届かず。合っていたら間違いなくゴールでした。試合は90分で決着つかず延長戦に突入。
延長前半開始早々、柏はフランサがドリブルで持ち込んでシュートを放ちますが、藤ヶ谷がこれを阻止。ガンバは3分に山崎がミドルを狙うもバーの上、6分には寺田がミドルを撃ってきますが、GKにセーブされます。柏は立続けにセットプレーでのチャンスを迎えるも決められず、ガンバは山崎が粘ってシュートするもGKに止められて延長前半が終了。残すは延長後半の15分のところで、ガンバはようやく1人目の選手交代。山崎に代えて播戸竜二が投入されます。後半はガンバの時間帯が続き、5分には遠藤がラストパスを出すもシュートに持ち込めず。そして延長後半11分、遠藤→途中出場の倉田秋→播戸のシュートが相手DFにブロックされるが、こぼれ球をもう一度播戸が押し込んでゴール!遂に均衡が破れてガンバが先制!この後、ガンバは追加点のチャンスを迎えるも決められず、柏は反撃するも1点が遠く試合終了。ガンバ大阪が1-0で柏レイソルを降して天皇杯優勝を決めました!

120分間に渡る決勝戦は、播戸竜二の値千金のゴールでガンバ大阪が制し、Jリーグ発足後初優勝、松下時代の90年以来18年ぶり2度目の優勝を果たしました。クラブワールドカップに出場していたことで過密日程となったことで、選手たちの体もボロボロ状態でしたが、それを感じさせない強さがありました。苦しみながらも日本一に輝き、ACL出場権の最後の切符を獲得。昨年のアジア王者が連覇に挑戦です。
決勝点を挙げた播戸選手は、実に9ヶ月ぶりのゴールだったそうです。昨年の夏に肝機能障害を患って2ヵ月間も離脱、その間に山崎選手が台頭していました。復帰したものの、ゴールを決められない日々が続いていましたが、今回の決勝点は播戸選手の復活を告げるものだったと思います。
敗れた柏レイソルは、石崎信弘監督の有終の美を飾ることができませんでした。前半にポポが2度決定的なシーンがあったものの、ガンバGK・藤ヶ谷選手の前に阻まれました。石崎監督の下、1年でJ1復帰できたこと、最後の年はタイトルまであと一歩まで近づきました。この経験を生かせば、いつかはJリーグの主要タイトルも獲得できるかもしれません。石崎監督は今後、コンサドーレ札幌の監督に就任する予定となっています。札幌ではJ1復帰が至上命題となるでしょう。
ということで、2009年のACLに出場するチームがすべて出揃いました。天皇杯優勝・ガンバ大阪、Jリーグ王者・鹿島アントラーズ、J12位の川崎フロンターレ、3位の名古屋グランパスが出場します。日本勢3連覇を期待している人もいるので、グループリーグ突破を目指して頑張ってほしいと思います。また、2月28日に行われる富士ゼロックス・スーパーカップで、鹿島アントラーズVSガンバ大阪の対戦が決定しました。Jリーグの行方を占う一戦を制するのはどちらなのでしょうか?


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コメント (3)
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