福岡ソフトバンクホークス ２軍で日本一！

福岡ソフトバンクホークスに嬉しいニュースが飛び込んできました！２軍チームが４日に長崎ビッグNスタジアムで行われた「ファーム日本選手権」で優勝、２軍で初の日本一に輝きました。

前身の南海・ダイエー時代を含めて「ファーム日本選手権」初出場となるソフトバンクは、イースタンリーグ王者・東京ヤクルトスワローズと対戦。決戦の大一番は、ファームで５勝挙げている岩嵜翔が先発に上がりました。岩嵜は初回、１死から三輪正義に右中間への３塁打を浴びると、今季限りで引退を表明している真中満にライト前タイムリーを放たれて１点を先制されてしまいます。その裏、ソフトバンクは２死から井手正太郎、小斉祐輔の連打、中西健太が四球を選んで満塁、同点＆満塁のチャンスを迎えましたが、吉川元浩が凡退してチャンスを生かしきれません。
岩嵜は２回以降立ち直りを見せ、ヤクルト打線に追加点を与えない好投が続きます。３回、城所龍磨、金子圭輔の連打、相手のミスで無死満塁と絶好のチャンスに、小斉がヤクルト先発・ 高市俊からレフトへ大きな当たりを見せ、あわや満塁弾のフェンス直撃の２塁打。２人が生還してソフトバンクが逆転に成功します。１死後、吉川がセンター前に弾き返して更に１点追加。この回３点を奪いました。
逆転の援護を貰った岩嵜は、５回から８回までヤクルト打線をパーフェクトに抑えるピッチングを見せると、打線は６回に福田秀平がライトへの３塁打を放つと、続く荒川雄太のレフト前タイムリーで１点を追加。８回には荒川のスクイズが決まり５点目。９回、岩嵜は大原秉秀に２塁打を打たれますが、最後の打者・衣川篤史をライトフライに打ち取り試合終了。福岡ソフトバンクホークスが５－１でヤクルトを降し、ファーム日本選手権初優勝を飾りました！


10月4日（土）　ファーム日本選手権
（長崎・ビッグNスタジアム）
S　100　000　000　1
H　003　001　01x　 5
（投手）
（ヤ） 高市,佐藤,増渕－衣川
（ソ） 岩嵜－荒川
【勝】 岩嵜　1勝　0敗　0Ｓ
【負】 高市　0勝　1敗　0Ｓ


優勝した福岡ソフトバンクには日本野球機構から賞金100万円とチャンピオンフラッグが贈呈されました。最優秀選手には岩嵜が選ばれ、賞金50万円とトロフィーが贈られ、優秀選手賞に逆転２塁打を放った小斉、攻守で勝利に貢献した荒川、そして２安打の井出が選ばれ20万円を獲得。小斉は２塁打賞として「長崎銘菓詰め合わせ」、６回に３塁打を放った福田には、長崎特産の「食べるいりこ」が贈られたそうですが、「長崎銘菓」の方が嬉しいと思います。福田くん、いりこを貰っても嬉しくないとは思うけど、イヤイヤ言わずに食べなさい。
さて今回の試合ですが、10安打５得点でヤクルトに勝利して、この大会で初出場初優勝を成し遂げました。先発の岩嵜は９回まで打者32人に対して106球、被安打５・４奪三振・２四死球・１失点の内容。日本一を決める試合でプロ初完投勝利を挙げました。最初は大舞台のプレッシャーからか、真中選手に先制タイムリーを許しましたが、２回以降はヤクルト打線を無失点に抑える好投を見せ、猿渡茂２軍監督が「ここまで投げるとは思わなかった」と驚いていました。打撃陣は中西にヒットが出れば先発全員安打でした。優秀選手の小斉と井手が２安打をマーク。小斉は１軍での経験が大いに生かされた形となりましたね。１軍の王監督もさぞかし喜んでいることでしょう。
「猿渡組」が来年以降「秋山ホークス」で活躍し、岩嵜が先発ローテーションの仲間入りを果たして大場翔太、大隣憲司との「次世代３本柱」を形成し、小斉がレギュラー奪取して松田宣浩との「新MK砲」でヤフードームを沸かせてくれるはずです。１軍定着した際は、「もう雁の巣には戻らない」という気持ちで頑張って欲しいと思います。「雁ノ巣猿渡組」の皆さん、ファーム日本一おめでとうございます。