かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

結局安全性無視のお手製だったというオチですが、設置されているのは西伊豆だけなのでしょうか?

2015-07-23 20:12:19 | Weblog
 今日は朝から夕方まで雨が降り続きました。雨は昨日から降り続いていますから、この2日間で相当な雨量になったんではないでしょうか。この天気の悪さもようやく終わり、明日からはやっと夏空が帰ってくるようですが、ここ2,3日は夜が結構冷えて夜中寒さで目が覚めることもありました。うだる暑さで寝苦しい夜、というのは確かにつらいものがありますが、真夏に寒さで目が覚める、というのも中々厄介なものがあります。せっかくの夏なのですから、程々に暑く、網戸越しの微風に涼を覚えて心地よく眠る、というような夜になって欲しいものです。

 さて、静岡県西伊豆町で起きた獣害防止用電気柵での感電事故、続報を観ておりましたら、電気柵は自作で安全装置のたぐいは一切付いてなかったらしいことが判明したとのことでした。通常、市販の電気柵と電源の電牧機は、高電圧を発生させる一方で、昼間は切れて夜だけ通電したり、パルス状に電気を送って誤って触れても即離れられるようにしてあったり、漏電すると通電を止めたり、というような安全装置が装備されており、少なくとも昼間にそれで事故を起こす事は中々考えにくい設計になっています。もともと動物を捕るためではなく、寄ってくるのを抑制できれば良いのですから、ビリっと感電してびっくりして逃げてくれればそれで十分なわけです。当然ながら、人間でも触るとかなり痛いと感じるくらいの衝撃はありますが、死ぬほどの事は多分めったにないでしょう。それが今回、大の大人の男を2人殺害し、子供に大怪我を負わせたわけですから、川遊びをして身体が濡れていた、という感電しやすい状況だったとしても、普通の電気柵としてはちょっとその被害が大きすぎるように感じていました。でもそれも、設置者が遠隔地に十分な電圧の電気を通すために昇圧器を用意した自作の電気柵だったことがわかり、疑問は解消されました。大方、市販の電牧機は高価なので、自前で用意して安くあげようとでも考えたのでしょう。結局お手製の安全性考慮なしな設備で、人の命が奪われてしまったわけですが、問題はこのような設備が全国にどれくらいあるんでしょうか? 安全性が担保されたちゃんとしたものは良いとしても、危険な私製粗悪品が全国の山々に仕掛けられているとしたら大変です。感電事故はもちろん、下手をすれば漏電による山火事だって発生しかねません。当局は、電気柵の実態を至急調査して、違法な設備があるなら徹底的に排除することを真剣に考えるべきでしょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする