かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

いい加減、科学分野のまともな報道ができるようになってくれよ、と思います。

2014-02-01 21:39:08 | Weblog
 STAP細胞の研究で一躍注目された理化学研究所の小保方博士が、日本の報道機関に対し、研究と関係ないプライバシーなどに関する取材と報道の過熱が研究を阻害している、と告発する内容の文書をサイトに公表されました。私個人としては、我が国の風潮として、研究の内容や意義を一般に広めるためにはある程度はやむを得ないと感じる部分もあります。なにせ、研究費を稼ぐためにノーベル賞科学者が市民マラソンに出てアピールしなくちゃいけないような国なのですから。とは言え、極一部をのぞいて、当の研究内容そのものをしっかり報道しようとしない、あるいはできないでいるマスコミというのは一体全体なんなんだ? とも思います。小保方博士の人となりや研究に打ち込む姿勢というのはそれなりに価値のある情報だとは思いますが、それ以上に、今回の研究内容とそれがこれからのこの分野に与えるインパクトの大きさ、そして未来への展望こそが最重要の情報であり、それを専門家でない一般の読者視聴者にも理解できるように噛み砕いて知らしめる事こそ、マスコミの仕事、存在意義というもののはずです。実際、海外のマスコミはおしなべてその姿勢を堅持し、内容の伝達に努力されている、という話もネット上で観ましたが、唯一日本の報道機関だけがそれを満足にできていないというのは、あまりに恥ずかしく情けないことと言わざるを得ません。各報道機関にも科学情報を解説したり取材して記事にする担当が居るでしょうに、研究内容よりもプライベートのほうが大事だ、と考える本末転倒な頭の悪い上司でも居るのか、と思ってしまいます。それとも、担当記者のスタッフの不足や勉強不足などのせいなのかもしれませんが、いずれにしても仮にも大手と呼ばれる全国紙や全国ネットのテレビなどの報道関係者は、先端科学分野を一般人へ通訳が可能なレベルの知識位は培っておいてもらいたいものです。

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