かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

なんだか最近のバイオ系の研究成果には、すごいモノがありますね。

2010-09-16 20:42:16 | Weblog
 最近、バイオ系のニュースがなかなか凄い事になっている感じがします。
 ついこの間は、クロレラの光合成能力を利用して、心停止後の膵臓の機能を回復させるという、臓器移植の将来に輝かしい光を投げかけたニュースがあり、続いて不健康な生活習慣から発症するとされる二型糖尿病を、骨髄と胸腺の同時移植で治療しよう、という根治療法の動物実験が成功し、更に小学生の頃理科で親しんだ微生物のミドリムシを使って、あらゆる細胞を選択的に抽出して運び出す手法の基礎実験が成功し、更に更に、今日はブドウ糖と酸素で発電する燃料電池をラットの体内に埋め込み、長期間炎症も起こさず発電させることに成功した、という、近い将来のサイボーグ化を夢見させるようなニュースがありました。
 全てがまだせいぜい動物実験段階でヒトで試されているわけではありませんが、順調に研究・開発が進めば、これらの延長上だけでも、随分長生きしたり健康で要られる期間が伸びたりするヒトが増えるんじゃないか、と期待されます。
 特に糖尿病の根治療法なんて、成功率の低い膵臓移植か、iPS細胞などを使った臓器培養などのまだまだ未知数の技術以外ないだろうと思っていただけに、こんな方法が新たなツールとして出てきたというのは実に心強いものがあります。それに、なんと言っても特殊な燃料電池による体内発電。現時点でもペースメーカーを動かすくらいの発電は技術的に可能と推測されているだけに、更に効率や寿命がアップして、記事にあるような様々な体内環境センサーへの応用などが進めば、24時間身体の調子をモニターして記録したり、異常発生時にホームドクターに緊急連絡が発信されたり、というようなことも可能になって、そのうち定期健康診断とか人間ドックなんてしなくてもいいようになるかもしれません。
 これから更にどんなツールが開発され、病が克服され、死が遠ざけられるのか、その未来を想像するとワクワクしてくるのですが、一方で多剤耐性菌や強毒性のインフルエンザウイルスなどオソロシイ輩も登場してきているわけで、こちらの方もさらなる対抗手段の発明が待ち遠しいところです。

コメント
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