かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

よく砂糖の○百倍の甘さ、とか言いますが、これってどうやって計測しているんでしょうね。

2008-09-09 22:33:29 | Weblog
 ようやく我が国土を脅かしそうな台風が出現したそうな。
 気象庁の台風情報http://www.jma.go.jp/jp/typh/ではフィリピン東方から台湾にかけてゆっくり移動するばかりで、これからどう動くのか、まだよく判らない感じがしますが、少なくとも、これから数日のうちに随分と成長する様子です。一方、米海軍の方http://www.nrlmry.navy.mil/は例によって随分と大胆な予報を展開していて、数日後には本土直撃間違いなし! てな秋台風の見本みたいなコースを辿る模様です。これからしばらくは、台風情報から目が離せそうに無いですね。被害が出るのは困りものですが、うまく当たってくれれば早明浦ダムも水位が回復するかもしれませんし。

 さて、理化学研究所などの共同研究チームが、甘草(カンゾウ)から抽出される天然の甘味成分「グリチルリチン」を合成する酵素遺伝子を発見したと発表したのだそうです。グリチルリチンは砂糖の150倍から300倍の甘味を持つ低カロリーな天然甘味料で、肝機能補強や抗ウイルス作用、抗がんなどの効果が知られ、甘草根は、漢方薬の原料として大抵のものに配合される薬でもあります。低カロリーで強い甘味を持つことからメタボリックシンドローム対策等で期待されている甘味料なのですが、「甘草根」の供給は、中国・中近東等乾燥地帯の野生種の採取でまかなわれています。どうやら栽培すると「グリチルリチン」の蓄積量が少なくなるらしく、「グリチルリチン」を合成する仕組みの解明が待たれていました。、今回解明された遺伝子の情報を利用することで、栽培に適したカンゾウの品種改良や、「グリチルリチン」を効率よく生産するための栽培条件の研究が可能になりますし、この遺伝子を遺伝子組換でほかの植物や酵母などに導入すれば、天然甘味成分の工業生産も可能になってきます。
 我が国は、かつて暴れん坊将軍が小石川薬草園や奈良県に現存する森野薬草園などを整備したりして、それなりにちゃんと自給していたのですが、今や、甘草に限らず、某大手入浴剤メーカーとかのなど、漢方薬の材料は大抵中国からの輸入です。最近では乱獲などもあるのか、中国産の価格が急騰したりして、輸入は先行き不透明なのだそうですので、このような研究成果を元に、是非国産を復活させ、少しでも国民の健康に寄与するような成果を上げてもらいたいですね。もっとも、遺伝子組み換えに生理的拒否反応を示す国民性を鑑みると、なかなか道は厳しいかもしれませんが。

コメント
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