かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

97式戦闘機って、なかなか優秀な機体だったんですね。

2007-07-14 22:33:43 | Weblog
 いよいよ台風が接近してきました。この調子ですと、明日朝には頭上を通過することになるんじゃないか、と思われます。コースによっては、平成10年に和歌山・奈良を直撃した台風7号並みの大変な事態に見舞われるかもしれません。あの時は、我が県で瞬間最大風速で50mを超え、この辺でも街路樹が根こそぎにされたり、信号も止まったりと散々な状態になりました。仕事場のある山の方などは杉の山がごっそり倒れてしまったり、果樹園がぼろぼろにされたり温室がまるで巨人が握りつぶしたようにひしゃげてしまったりと、更に輪をかけた大変な状態になっておりました。あの時は台風自体は小さかったのですが、速度が速く風が強くなったことと、本当にまともに頭上を通過したことが被害の拡大をもたらしました。反面雨は24時間で70ミリ足らずと大したことは無く、風だけの被害だったといえます。対して今回の場合はそもそも台風の規模が桁違いに大きく、速度はゆっくりですけど、その台風の規模だけで9年前を超える風を吹かせかねません。その上梅雨時ということもあって、雨もまた比較にならない量になることでしょう。そんなのがゆっくり通過すると言うのですから、なんとも不安が募ります。既に山間地では土砂崩れで通行不能になった道も出ていますし、台風の影響次第では幹線道路だって果たして無事ですむかどうか、場合によっては、休み明けに仕事場へたどり着けないかもしれません。果たしてどういうことになるのか、あと12時間もおおよその結果が出るんじゃないかと思うのですが、今はただ速報に注目しつつ待つばかりです。

 さて、フィリピンで帝国陸軍の97式戦闘機が発見されたそうですね。私は陸軍の飛行機はあまり知らず、97戦もそういう飛行機がある、ということしか実は知らなかったのですが、よくよく調べてみると結構いい飛行機だったようです。海軍の96式もしのぐ格闘戦能力で、我が国が重戦志向の時代へ乗り遅れるきっかけを作ってしまったともいわれるほどの当時世界最高級の戦闘機だったとか。陸軍初の全金属戦闘機、大陸の劣悪な環境でも壊れないように固定脚を採用し、徹底した軽量化がもたらした軽快な運動性能でソ連軍機を圧倒したものの、その後7.7mm機銃2丁の貧弱場武装と速力・航続力不足が目立つようになり、後継機に主力の座を譲って、昭和17年には生産を終えたとのことです。それでも3000機以上生産されたそうですが、現存するのは、平成8年に博多湾から引き上げられた1機を復元したものだけだそうですから、このフィリピンの機体がそれなりに原形をとどめているのなら、貴重なものとなるでしょう。ただ、新聞の写真で創作チームのメンバーがもっている機銃を見る限り、あまり状態を期待するのは難しいかもしれません。7.7mm機銃なのでしょうが、その手にするものはただの赤錆まみれの残骸に過ぎませんでしたから。97戦は胴体に機銃を仕込んでいたはずですから、そんな機銃だけ外してもってこられると言うことは、既に機体はばらばらになっているんじゃないでしょうか。いずれにしても、この世にこれで2つしかないと言える大事な遺産、何とか極力破片一つ残らず拾い上げ、後世への歴史的資料として保存できるようしていただきたいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする