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シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

エレジー

2009-01-29 | シネマ あ行

ふむ。なんだか感想を書くのが難しい映画です。すごく良かったって人も結構いるんだろうなぁ。ワタクシはちょっとなぁと思ったけど。ワタクシが登場人物の誰にも特に感情移入できなかったからかもしれません。

まー、単なる年老いた男のファンタジーっていうか、、、これは意地悪な見方になっちゃうのかもしれないけど…

だってさ、ベンキングスレーみたいな、言葉は悪いけど、「恋愛」の世界においてはすっかり老いぼれたじいさんがだよ、あんな美女コンスエラペネロペクルスと付き合えるなんてさ。それも一晩限りじゃなく、美女のほうはすっかり本気で愛してくれちゃってるんだよ?「私との将来をどう考えてるの?」とか「家族に会って」とかさ。それでもこの老いぼれはいままで自由にやってきて、縛られるのがイヤだからってチキンアウトしちゃうわけだ。その上、二年近くも付き合って、家族に会うのを避け続けて最後に「(家族が彼女の大学卒業を祝う)パーティに行かなかったくらいで、別れようなんて、矛盾した女だ」程度の評価しかできないおっさんなんだよねー。彼女はずっと一途にあなたのことを好きだったんだよ?30歳も年上のおっさんに将来を考えて、って言ってたんだよ?何度頼んでも家族に会ってくれなくて、最後の約束もすっぽかしたからもう別れる決心したんじゃん。彼女のどこが矛盾してるわけ?若い頃の結婚に失敗して、コミットメント恐怖症は分かるけど、彼女との関係の中で何一つ学ばなかったか、アンタ?って言いたくなっちゃうなぁ。それに、初めて嫉妬心を覚えるほどにコンスエラのことを愛してたみたいに言ってたけどさ、自分はずっと体だけの関係を続けてるキャロラインパトリシアクラークソンとの関係を清算する勇気もなかったんだよね。なんだ、ありゃ?

この主役のコミットメント恐怖症のおっさん、そのおっさんを本気で愛する美女コンスエラ、そのおっさんと体の関係以上の面倒なことは求めないキャロライン、そのおっさんに助言する、浮気しまくりだったけど、年取ってから妻とうまくいってる友人デニスホッパー、おっさんに捨てられておっさんを恨んでるけど、自分も浮気しちゃって、でも自分の浮気はおっさんとは違うってあがいてる息子ピーターサースガード。なんか、振り返って全員を見てみると、全員が全員とも男の都合のいい妄想って気がする。。。でも、この映画、監督したのはイザベルコイシェっていう女性なんだよね。(原作はフィリップロス男性ですが)それがちょっと不思議。

この映画を鑑賞に堪えうるものしているのは、ひとえにペネロペクルスのおっぱいのおかげ、、、って言っちゃダメか。役者の演技としてはデニスホッパーはさすがの貫禄だし、ペネロペを向こうに回してヌードを披露したパトリシアクラークソンもあっぱれというところでしょうか。ピーターサースガードも出番は少ないけど、いい演技してたよね。ベンキングスレーに関しては、ちょっと分からなかったな。あんな美女のペネロペがどうしてあんなおっさんに惚れるのかっていうところに現実味を帯びさせることができなかったという意味では彼の演技はイマイチだったのかもしれない。冴えないおっさんがなぜか美女に好かれるというのが主旨だったのなら正解だけどな。だって、ほぼ初対面のパーティであんなにむぎゅってくっついてくるじじぃのこと好きになるか?(これは西洋人の感覚は違うかもしれんが)

最後の展開もなんとも男に都合のいい展開って気がしなくもないけど、コンスエラの一途さだけはきちんと全うされたという意味ではまぁ良かったんではないでしょうかね。

オマケ1デニスホッパー演じる詩人のジョージオハーンが、「美人は目に見えない」と言う。美人は美しさの殻に包まれて、内面をきちんと見てもらえない。だから「美人は目に見えない」って。これって、確かに本当かもしれませんね。

オマケ2そのジョージオハーンの妻役で、どっかで見たことあるおばさんだなぁと思ってたら、ブロンディのボーカルのデボラハリーだった。やっぱかっこいいおばさんだった。



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