シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

なんちゃって家族

2017-03-17 | シネマ な行

チンケな麻薬の売人のデヴィッドジェイソンサダイキスはボスに渡すはずのブツと金を盗まれてしまい、その埋め合わせにメキシコから大量の麻薬を密輸入するという大きな仕事をさせられることに。どう考えても国境で捕まってしまうと悩んだ彼は、どこにでもいる普通の家族になりきって運べば怪しまれないと思いつく。

そこで、同じアパートに住むストリッパーのローズジェニファーアニストンを母親役に誘い、いつもフレンドリーに接してくる高校生ケニーウィルポーターを長男役、アパートの周りをよくうろついてる不良の女の子ケイシーエマロバーツを長女役に誘う。お金目当てとかただ退屈しのぎとかそれぞれ理由があって参加することになったメンバーが、はちゃめちゃでトラブル続きの旅をすることになる。

このブログで何度か取り上げていますが、ジェイソンサダイキスは日本では無名ですが、アメリカでは有名なコメディアン。ワタクシは結構彼好きなんですが、日本ではほとんど彼の作品は取り上げられることがないですね。ジェニファーアニストンは映画界では大成していないけど、やはり「フレンズ」で培ったコメディセンスは光るものがある。エマロバーツはこの作品のころはまだ有名とまでいってなかったのかな。当然だけど、いまより幼い雰囲気が可愛い。でも不良の役だからかなりきわどいセリフも平気で言っちゃうギャップが良いですね。ひとり真面目な童貞君を演じるウィルポーターは「ナルニア国物語」で主役4人の従兄弟役でしたね。彼がめちゃいい味出してました。

アメリカのコメディにありがちな展開で、かなり下品なシーンやセリフも多いです。ワタクシはこういう系は大好きなので非常に楽しめました。そして、こういう系の話にありがちななんだかんだ言ってみんないい奴なんだよなーっていうパターンが好きです。麻薬を密輸しようっていうのに、いい奴ってなんだよ。そんなのダメだよ、と思う人は全然ダメな作品だと思いますが。

ワタクシはだいたい邦題は好きじゃないという場合が多いですが、この「なんちゃって家族」っていうのは結構好きだな。本当に彼ら「なんちゃって家族」って感じだし。長女役のケイシーが変な男に着いて行っちゃったときのデヴィッドとローズの心配の仕方なんて、本当のパパとママみたいで笑っちゃう。童貞君のケニーにキスの仕方を教えるケイシーとローズはちょっと調子に乗り過ぎちゃって、もちろんあれは“なんちゃって”家族だからできることなんだけど。

犯罪者が主役のコメディですから、物語も不道徳だし、オチも彼らに都合よくできています。それでも笑い飛ばせる方はぜひ。

オマケコメディ映画によくあるように最後にNGシーンが流れるのですが、カーラジオでみんなで音楽を聴くシーンでジェニファーアニストンにだけ内緒で「フレンズ」のテーマソングが突然流れるというドッキリが面白かったです。



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