シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

フライペーパー!~史上最低の銀行強盗

2014-01-21 | シネマ は行

クレジット銀行の窓口係ケイトリンアシュレイジャドはトリップパトリックデンプシーというちょっと風変わりな男性の接客をしていたとき、二組同時に銀行強盗がやってきた。片方は用意周到に準備をし、ハイテク機器を揃え、覆面をしたプロの3人組。もう片方はTシャツに短パン、軽くATMでも爆破して持ってくか、くらいの2人組。お互いに銃を向けるがどこからともなく銃声が響き一人の客が撃ち殺される。店内はパニックになるが、トリップがのこのこ出て行き、片方は金庫、片方はATMが目的なのだから、お互い平和的に強盗して帰ったら?と提案する。強盗たちもそれで納得し、仕事に戻った。

人質たちはひとつの部屋に集められるが、トリップは薬が切れてじっとしていられず、天井裏から銀行内を動き回ってほうぼうで騒ぎを起こしたり、2人組の爆弾が爆発したり、銀行の支店長が糖尿の発作を起こしたりと、次々に色んなことが起こる。

ドンくさい強盗のほうのピーナッツバターティムブレイクネルソンとジャムプルイットテイラーヴィンスのおマヌケっぷりは面白かったです。映画にはよくいる愛すべきケチな犯罪者ってやつですね。

これ、「ハングオーバー!」の脚本家(ジョンルーカススコットムーア)なんですね。どおりで、矢継ぎ早に様々なトラブルが起こるわけだ。でも、こういうコメディにしてはガチで人が沢山死んじゃうんだよねー。そこんとこはちょっと気に入らなかったな。なぜ、人が沢山死ぬかというと、実はこの銀行強盗や人質たちを罠にはめようとしている人物がいるってことが分かるから、なんだけど、そのカラクリがまぁまぁ面白かったです。人質はなんでその人物に狙われているのかっていうのはトリップの想像でしか披露されなかったので、本当のところなぜだったのかちゃんと知りたかったです。

クライマックスの波乱が終わって、最後の最後にもうひと波乱あるのですが、これはまだなんかあるなぁという気はしていたので想定内でしたが、クライムムービーのお手本のような素敵な終わり方だったのでいいとします。アシュレイジャドとパトリックデンプシーがお似合いだったし。

パトリックデンプシーがあんな落ち着きのない人を演じてるのって初めて見たような気がします。彼ってなんか大人の魅力もあるチャーミングな落ち着いた男性っていうイメージだったので、「頭がバクハツするーーー!!!」とか言って髪の毛掻きむしる姿とか新鮮でした。ただ、彼が演じたトリップが結局は何者だったか分からなかったのは残念だったな。ただの一風変わった人ってだけ?

銀行員の一人マッジとしてオクタヴィアスペンサーが出ていたので、彼女も何かやらかしてくれるのかと思ったけど、ただの脇役扱いで、ワタクシの期待は裏切られてしまいました。

なんやかんやと忙しい筋書ですが、軽い気持ちで楽しめるクライムコメディだと思いますので、機会があればどうぞ。



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