「本当にツチ族を殲滅できると思ってるのか?」
「どうしてできないってんだ?」
そんなふうに思う人間はいつの時代にもどこの場所にも存在する。人間同士の殺し合いは絶対に終わらない。たとえ、西側の軍隊が助けに来ていたとしてもそれも新たにフツ族を殺すだけだっただろう。最後に登場したツチ族の反乱軍もまるで救世主のように見えたが、フツ族を殺し鎮圧するだけだ。そこには間違いなく終わることのない憎しみが残る。
その殺戮の中にあってもお互いを助け合おうという人々はいる。
思いがけず英雄的な行動をすることになる人間もいる。
「このニュースを見ても“あぁなんてヒドイんだと言ってディナーを続ける」人たちもいる。ワタクシもその一人だ。自分のところに火の粉が飛んで来るまでは。(その時ではすでに遅い場合がほとんどなのだろうが)
西側の軍隊が外国人だけを安全にルワンダ国外に脱出させるためだけにやって来て去っていくとき、涙があふれたけど、その西側、先進国の政治経済に恩恵を受けて生きているワタクシに何を言う権利があるだろう。政治の決定を責めても、自分がその軍隊に入る気も、赤十字のボランティアになる気もないのだから。
社会問題とか政治問題とか差別問題とかを論じるべきなのかもしれないけど、的外れかもしれないけど、正直な感想は今あるこの“生”をできる限り楽しもうと思ったことだった。
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どれだけショックを受け、どれだけ考えさせられたとしても、映像から伝わってくる情報は、あくまでもただの知識としての情報としかならない。何も言えない。感想を言葉にしても、それが偽善で奇麗事でしかないことを、平和の中で甘んじている私たちはもう気づいている。気づいてはいるが、その知識を肌身で実感し認識するすべが分からない。どうすれば100万人の死という惨状を認識できるのか。どうすればテレビゲームのように飛び交う砲弾の先にいる人の恐怖や苦しみが認識できるのか。分からない。真実を伝えようとする人間の虚しさも、現代社会が抱える闇を映し出しているんですね。・・・
http://blog.livedoor.jp/tarotohachinosu/
ワタクシは幻想的平和主義者だと思いますが、一方で「人間たちは殺しあう生き物なのだ」という思いが消えません。平和を望みながら同時に、人間同士の殺し合いは絶対に終わらないのだという否定できない思いが心のどこかにあります。
「たろと蜂の巣」ブログ、これから興味深く読ませていただきます。
この映画を見た後はしばらく他の映画は見られない程衝撃的な内容でした。だからといってボランティアになる気もないし、何かしてあげるわけでもない私にも、この映画に対して何も言う資格はないのかもしれません。。。
せめて、この映画を紹介して多くの人に見てもらえたら、と思いましたけど、それで何かが変わるわけでもないですね。。。私も出来るだけ自分の「生」を楽しみたいです。