シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

僕らのミライへ逆回転

2008-10-23 | シネマ は行
ほのぼのできそうな映画で、ジャックブラックが出てて、映画館で見るか否かボーダーでしたが、アメリカでは結構ヒットしたってことで見に行ってみました。

「ゴーストバスターズ」の“スウィーディッド”版はかなり笑えたんだよねー。「ライオンキング」も笑えたな。“どうやってアニメなんか作るんだ?”なんて言っちゃって、ほんとに絵を描いたダンボールを持って動いちゃうんだからね。“あれは名作だ”なんて本気なんだか皮肉なんだかよくわかんないし。その他の“スウィーディッド”版の撮影は駆け足で見せられるだけだけど、特撮のところが結構工夫してあって、ニンマリ

なんでこんなチープなリメイク版がウケちゃったのか全然分かんないけど、CG映画全盛の中その手作り感がイイっていうのかなー。まさにほのぼの。なんか小さいころのままごとの延長みたいなね。“ここ、学校のことなー”“ここ、お店屋さんのことなー”“お母さん役やりたい人ぉ~?”みたいな感じで、全然リアルじゃないからちゃんとなりきって、思い込んでやらなきゃ全然おもしろくない。そんなままごとに観客も一緒になって共犯しちゃおうみたいな楽しさがある。

ラストはなんだか胸がジーンとしちゃったしね。こんなふうに1本のフィルムが町から町へと回っていった時代があったんだろうなって。映画が来る日は町中浮き足立って、大人も子供も夢中になってたんだろうなって。そんなノスタルジーを感じてジーンときました。

シガニーウィーバーが思わぬ“敵役”で登場してくれたのもうれしかったな。

ただまぁもひとつ物足りんなぁって気もしました。もうちょっとリメイクのところを分かりやすく面白おかしく描いても良かったし、もうちょっと町の人のエピソードを加えて物語に深みを与えても良かったかなという気がします。映画をあんまり知らない人はリメイクのシーンはあんまりおもしろくないかもな。

それと、このブログではワタクシがジャックブラック大好きっていうのを書き続けてきましたけど、ちょっとなんか飽きてきたかもーなんか彼のキャラがいつもいつも同じなんですよねー。毒舌のトラブルメーカーでちょっとウザい奴みたいな感じが。それが彼のキャラなんだけど、ちょっと辟易。いつも歌うしね。歌声自慢は分かるけど。もちろんまだ嫌いになったわけじゃないけど、ちょっと違ったキャラの彼も見たいな。

You Tubeに行くと、実際に彼らがスウィーディッドした作品も見られるし、それをパロって色んな人が色んな映画をスウィーディッドしてるのも見られて面白いですよ。