ベンチ総動員のような4時間以上の乱戦を制するかどうかで明日への疲労度は大きく違うのですが、どっと疲れの残る敗戦です。
1点差ゲームではありましたが9四死球と、これが西武が相手でなければ一方的なゲームになっていてもおかしくはないような自滅ぶりでした。
間に合わないバックホームで打者走者の進塁を許すなど細かなミスもあり、勝って喉元の熱さを忘れるぐらいであれば負けて兜の緒を締める方がよいとは強がりです。
おそらくは試合後に長いミーティングがあったでしょうから、大阪でその答えを出してGWの勝ち越しを決めてもらいましょう。
今日の石川はコントロールに苦しみ、紅白戦やオープン戦を含めても初のKOとなる苦いマウンドでした。
珍しくもボール先行でストライクを欲しがり、初球の入り方が緩かったのが吉田ともどもの反省材料でしょう。
中村に名前負けをしてしまったのもルーキーならではでしょうし、このあたりは少しずつでも経験を積んで乗り越えていくしかありません。
それでも黒星とならなかったのは持っている証左でしょうから、次の挽回を期待します。
その石川が四球で招いたピンチに南を突っ込むとはベンチも大胆と言いますか、自分であればとても真似のできない芸当です。
イニングが浅かったことで準備の問題もあったのでしょうが、悪い流れを断つためにも益田を突っ込んで欲しかったのが正直なところで、いきなりの四球に溜息しか出てきません。
左打者を意識してのことであろう松永もあっさりと歩かせてしまい、西野までもが2四球で逆転を食らいましたので、さすがにスタンドからの野次も品位が乱れ気味でした。
ここまで投手陣を支えてきた石川と西野の乱調での敗戦ですので諦めもつきますが、モヤモヤ感はどうしても残ります。
GW9連戦に唐川の離脱で苦しくなった先発陣の台所事情をどうやら中5日で乗り切ることを決めたベンチのようですから、この中継ぎ陣をフル回転させた敗戦は後を引きそうです。
打線は取っても取っても取られる展開でもめげず、その執念には拍手です。
これまで背中を押してくれていた声援が逆風となって炎上をした中郷には気の毒でしたが、かつての同僚にも容赦なく襲いかかるところなどはロッテらしくなくて見応えがありました。
春が終わりつつありミートポイントが限られる井口を歩かせてくれたのも助かりましたし、これまでの遅れを取り戻すかのような荻野貴、そして鈴木の3安打猛打賞も喜ばしく、守備でもダイビングキャッチの吉田、岡田と奮闘をしましたから、報われませんでしたがこの勢いを大阪まで持っていって欲しいです。
この正念場を勝ち越すのと負け越すのとでは交流戦に向けて大きく差が出てきますから、そろそろ打線がチームを引っ張る展開を願います。
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◆5月4日(日) 千葉ロッテ-西武8回戦(西武5勝3敗、13時、QVCマリン、27,534人) |