これもブランクによるものなのでしょう。
連休明けがシステム実施で0時出社の24時間勤務となるため、昼夜逆転生活への調整で今日は朝方まで起きていてナイターを見に行く前に目覚めるつもりでした。
そう、夏場の日曜日が17時開始との認識はあったものの発作的に15時開始となることを失念していたために開始時刻のチェックを怠り、気がついたときには試合も後半だったことで上野の晴れ舞台は試合途中からのTwellVでの観戦に加えて、またしてもS指定席のチケットが紙くずと化してしまう情けなさです。
それでも球場に行くよりは上野の表情をしっかりと見られたからよしとしようと、無理矢理な前向きさを自分自身に言い聞かせています。
上野はプロ初先発を初完投、そして初完封と、おそらくは今後にライバルとしてしのぎを削ることになるであろう大谷と小林を凌駕する先発デビューとなりました。
9回を110球で6安打5三振は見事ですし、そして何より無四球であったことが一番の喜びです。
これまで強気のスタイルとは裏腹の最後の最後ですっと逃げてしまうピッチングで結果が出ていなかっただけに、今日の勝利がきっかけとなってくれればと思います。
ストレートが140キロ弱がほとんどとやや物足りなかったものの、それが理由なのか決め球であるスライダーを中心とした変化球主体のリードをした里崎でしたが、そのリードに応えるだけの攻めのコントロールが今日の上野にはありました。
外角だからといって逃げるのではなく、そこを突くという明確な意志を感じられたとは贔屓に過ぎるでしょうが、繰り返しになりますが攻めのピッチングさえできればこれぐらいの投球は普通にできる上野ですから、今日の白星にそういう意味での驚きはありません。
味方の大量援護があったからこその気持ちの余裕が生まれたことも大きかったとは思いますが、その援護をもらった次の回をきっちりと3人で抑えたことがさらなる援護をもたらしたとも言えますので、おそらくは無我夢中だったでしょうがそのあたりの機微をしっかりと肌で感じてくれたと思いたいです。
とにかくドラフトで指名をされたときから推し続けてきた上野ですから、まるで我が子の成長を喜ぶかのような心境になっている自分が誇らしくもあります。
スマイル上野のスマイルを今後も多く見られるよう、思わずもらい笑いをしてしまうぐらいの活躍を期待するとともに、掟破りですがあまりに嬉しいのでスポーツ報知からの拝借です。

この3連戦は1勝1敗1分に終わりましたが、一番勝ち目の薄いと思われていたカードでの勝利ですから野球などは分からないものです。
攝津があそこまでコントロールを乱して炎上をするとは思いもよらず、この序盤での大量得点で勝利の方程式がブルペンにも入らなかったであろうことがとにかく喜ばしく、その攝津の乱調を逃さずに打ち込んだマリングリング打線のお通じはトイレの掃除が心配になるぐらいのものでした。
その中でも伊志嶺が今日もマルチヒットで打率を.290まで上げて、規定打席にも達して打撃ベストテンの8位に名を連ねたのが最大のトピックスでしょう。
2点を先制した直後の右方向への2点タイムリーが完全に攝津を沈めたとも言えますし、今日の3安打は全てセンターから右方向を狙ったかのようなバッティングによるものですから価値は高く、しかし一方で思いっきり引っ張ることもできますので先行きが楽しみでなりません。
守備でも走塁でもセンスのあるところを見せてくれていますし、起用をすればそこそこやってくれるとは思っていたものの想像以上の活躍ぶりには編成部も鼻高々でしょう。
この伊志嶺に岡田、そして同じく巻き込むように強く引っ張ったかと思えば逆方向にも打てるピッコロ工藤が移籍後初のマルチヒットに打点、そして盗塁を決めましたので、これで荻野貴と清田が戻ってくれば日本全国に嬉しい悲鳴が響き渡りそうです。
これだけ三拍子揃った外野手がいればサブローの放出はタイミングとやり口はともかくとしても致し方ないですし、冗談抜きで今日もまともにスイングができなかった大松の処遇がその7800万という年俸からして心配になってきます。
さすがにまだ29歳でチームに数少ない長打の打てる打者ですから今すぐどうのということにはならないでしょうが、来季も不調が続くようですと厳しくなるかもしれません。
そうならないためにもいっそのこと浦和で鍛え直すことを考えるのもありではないかと、そう思いたくなるような今日の大松でした。
上野の完封を助けたのは井口のファインプレーでしたし、鉄壁の外野陣の貢献も大でした。
そうなるとやはり穴になると思われるのはカスティーヨと渡辺正で、ここのところのカスティーヨに来日当初の懸命さが消えつつあるように見えるのが気になっています。
この暑さですし常に全力プレーを求めるわけではありませんが、横浜での前科も耳にしますのでネジを巻き直してもらいたいです。
また渡辺正は打撃ではヒットも出ていますしバントもしっかりと決めるなど課題の小技にも問題はありませんが、四死球もしっかりと選ぶなど高い出塁率でレギュラーを手にしつつあるだけに、その位置を確かなものにするためには早く守備の勘どころを取り戻して自分のテリトリーを思い出すことが大切でしょう。
レフトが移籍をしてから間もない工藤だったこともありますが追いすぎの守備がありましたし、昨日の痛いミスとも言うべき動きをとにかく減らしていくしかありません。
基本的な守備能力は高いだけに慣れてくれば一定の守備は見せてくれるでしょうから、14年目の逆襲が空砲に終わらないよう頑張ってもらいたいです。
またこの3連戦でもらった死球は8つにもなり、里崎の外角中心のリードも考え直すいい機会ではないかと考えます。
もちろんソフトバンクも狙ったわけではなく、ぶつけたのは経験の浅い投手がほとんどではあるのですが、しかしロッテ投手陣の14死球はリグトップの壊し屋である西武の38死球に比べれば4割にも満たず、すぐ上のオリックスとソフトバンクの29死球の半分以下とリーグダントツの少なさは異常だと言ってもよいでしょう。
もちろんぶつけないに越したことはありませんが、これは四球の数を考えればコントロールがいいからだと説明のできる話でもなく、いかに内角を突いていないかの証左であり、打者に簡単に踏み込まれる理由の一つになっているように思います。
内を突いてのけ反らせて外でかわす、というのも普通のテクニックですので、そういったリードをしてもらいたい里崎、そして的場です。
明日は中5日で唐川が先発をしますが、これはいろいろな意味で意外でした。
前回の登板も124球と球数が少なかったわけでもありませんし、オールスターでの登板とオールスター明けのローテーションを考えてのものではあるのでしょうが、シーズンを通して投げたことがない唐川に疲れの溜まってきているであろうこの時期に無理を強いる理由が分かりません。
まさか100球前後を投げながらも中3日の井坂、中4日の川井と塩見という暴走をしている星野采配に触発をされたわけでもないでしょうが、せっかくに大谷、小林、上野という渇望をしていた20代半ばの投手が先発として結果を残しつつあるのですから、9日に浦和で6勝目をマークしてから登板間隔の空いている阿部という選択肢も考えて欲しかったです。
あるいは同じく浦和で52球を投げてから中4日のマーフィーの方がまだマシで、まさか小野にも中5日はないでしょうから明後日に普通に渡辺俊が先発をしてきたらビックリです。
その渡辺俊がもし先発であれば今度こそラストチャンスだと思われ、上野が少なくとも3日前に先発を言い渡されていたことを考えるとベンチがローテーションの再編を意識的にやっているであろうことは容易に想像がつきますので、ここで中途半端なマーチを繰り返すのであればオールスター期間中に球団が怪しい動きを見せても不思議ではありません。
サブローと同じく渡辺俊も年俸に見合わない、ロッテに居場所が無くなりつつある存在になってきていますから仮に移籍となっても頭では理解ができるでしょうが、しかしこれ以上の心の痛手を短期間に受けるのは勘弁をしてもらいたいので渡辺俊には奮闘あるのみです。
そして唐川が9連戦の勝ち越しを決める勝利を100球前後で6回ぐらいまでに白黒つけられるぐらいの打線の援護を期待しますし、その後は中郷と川越と吉見で乗りきれるぐらいの点差をもった余裕の展開となってくれることを願っています。
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
安 |
失 |
ソフトバンク |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
6 |
1 |
千葉ロッテ |
0 |
5 |
3 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
X |
8 |
12 |
1
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◆7月17日(日) 千葉ロッテ-ソフトバンク11回戦(ソフトバンク6勝4敗1分、15時、QVCマリン、26,827人) ▽勝 上野 2試合1勝 ▽敗 攝津 14試合8勝5敗
▽バッテリー 千葉ロッテ 上野―里崎 ソフトバンク 攝津、藤岡、金、吉川―山崎、清水
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