goo blog サービス終了のお知らせ 

オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

早坂の日

2011-07-21 00:18:52 | 千葉ロッテ

地獄の2日間41時間労働から解放をされて、2日ぶりに帰宅をしました。
それなりに不安だったのですが思った以上にスムーズにリリースができたことは喜ばしく、しかし想定外のトラブルもあっての会社泊まりですからいいことばかりでもありません。
それでも甘いかもしれませんが山は越えたと自分に言い聞かせていますので、後始末は8月まで続くでしょうが、ようやくに人生を楽しむ刻を取り戻せそうです。

刻を取り戻すと言えば早坂の14ヶ月ぶりのヒットは涙もので、こういった選手の活躍は無条件に嬉しいです。
荻野貴よりも重症だったのか復帰までに時間を要しましたし、それだけに感動も大きいです。
あの二塁ベース上でのガッツポーズは心からの喜びが見て取れましたし、ムードメーカーとしてチームを変えてくれるのではないかとの期待もあり、西村監督が目指す野球に合致をした守備力と走力を持っている早坂は今後に大きくクローズアップをされることでしょう。
膝の故障による離脱でしたから外野手としての復帰となったことは個人的にはウェルカムで、ライバルが多くて大変ですが早坂にはとにかく頑張ってもらいたいです。
心配があるとすれば渡辺正の打撃が湿ってきたことで、スイッチヒッターである早坂をショートで起用してレフトには工藤という布陣になれば荻野貴に続く早坂の再離脱を心配しながらプレーを見守ることになるでしょうから、そんなことにはならないことを願っています。

試合としては珍しくも大逆転の白星で、これで9連戦を6勝2敗1分で借金1まできましたので後半戦が楽しみになってきました。
戦いぶりがイマイチな試合もありましたが、それでも勝ちを拾えたことは大きな前進でしょう。
今日も小野が立ち上がりに打ち込まれたものの中盤まで粘ったことが試合を壊さずに済んだ最大の理由ですし、酷使に耐えて勝利の方程式も頑張ってくれました。
勝ち試合に川越を使ったことは小野が5回途中のKOでしたので次に続くかは分かりませんし、左投手の方が打率がいい李承に左打者の方が被打率が悪い山本一をぶつけるデータ無視の継投にも頭を抱えましたが、それでもその山本一がプロ初勝利となったことで今日は全てをチャラにします。
ここのところは結果がもう一つのトレードが多かっただけに、いい意味での期待を裏切った山本一と高口の頑張りに最敬礼です。

今年の象徴とも言えるワンチャンスに大量得点、それ以外は沈黙モードでの前半戦最終戦での勝利ですから、らしいと言えばらしいです。
そして明日からのオールスター期間中をどういった過ごし方をするロッテベンチ、選手かに興味は尽きませんが、個人的には仕事が一段落ついたことでのリハビリ期間としてはもってこいですので、いろいろなエキスを吸い込んで英気を養う4日間にするつもりです。
今年は球場に行けていないことでかなりの手抜きチックな更新が続いていましたが、ここから自分なりにネジを巻き直していきますので、よろしくおつき合いの程をお願いします。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 1 0 0 0 6 0 0 0 7 9 0
オリックス 3 0 0 0 2 0 0 0 0 5 11

0


◆7月20日(水) オリックス-千葉ロッテ11回戦(ロッテ6勝5敗、18時、京セラドーム、12,120人)
▽勝 山本一 13試合1

▽S 藪田 31試合1勝2敗18S
▽敗 香月 22試合1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 小野、山本一、川越、伊藤、ロサ、藪田―里崎
オリックス 中山、香月、古川、鴨志田、高宮、岸田―斉藤、鈴木

 

コメント (25)

トリプルスリーを目指して

2011-07-19 21:07:00 | 千葉ロッテ

今となってはほとんどのロッテファンが忘れていることだと思いますが、井口は入団に際してトリプルスリーを目標に掲げていました。
しかし打率、本塁打、盗塁ともに2シーズンで達したものはなく、そして今年も厳しい現実に直面をしています。
それでも井口は諦めていないと、そう確信のできる今季初盗塁は貴重な決勝点に繋がり、井口ここにありと世間に強烈なアピールができたことでしょう。
この日をターニングポイントとしてNPBでは8人目のトリプルスリー達成への躍進が始まる、その目撃者となる自分が誇らしくてなりません。

こんな戯れ言を言いたくもなるような、そんな素敵な井口の盗塁でした。
どうやらベンチからのサインでのダブルスチールだったようで、こういった大胆なサインを出す西村監督に驚いてもいます。
ここのところは岡田のリミッターも外れたようで伊志嶺とともに盗塁が増えてきていますし、工藤の加入で足を使った攻撃を昇華させるべく変化を試みているのであれば、その方向性には賛否両論があるにせよ根無し草に比べれば西村野球が語れるだけマシです。
そしてその期待に応えるだけのポテンシャルを持った選手はまだまだ多くいますので、迷うことなく突き進んでもらいましょう。
その先に見えるものは光だけではなく影も伴うことは必至ですが、その手のショックには飼い慣らされつつあるロッテファンですのできっと耐えられると信じています。

その影に片足を突っ込んでいる渡辺俊ですが、また何とも言えない中途半端なピッチングと言ってしまうと怒られてしまうでしょうが、個人的にはあまり評価をしていません。
本人はもっと上を見ている、粘れたと言っているようですが、6回を1失点に抑えたことで先発としての責任を果たしてはくれましたが、100球も要しての3四球ですから好投の部類に入れるには無理がありますし、相性がいいのかここまで13回1/3を零封してきたオリックスが相手でなければどうなったかはかなり微妙です。
それでも炎上をしてドナドナになるより喜ばしいことに違いはなく、あとは大谷、小林、上野らとの兼ね合いをどう考えるかでしょう。
打たれてもとにかく先発で、といったこれまでのような起用でなければ問題はありませんし、渡辺俊も中継ぎとしての活路も視野に入れることで選手寿命が延びるかもしれません。
金子千を食った大番狂わせの渡辺俊にダメ押しツーランの里崎の同い年コンビのヒーローインタビューは敵地ですので叶いませんでしたが、今季中にQVCマリンでその漫才のようなやりとりと、試合後のステージでの盛り上がりが見られることを願っています。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 1 0 1 0 1 0 0 0 2 5 9 0
オリックス 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 7

1


◆7月19日(火) オリックス-千葉ロッテ10回戦(5勝5敗、18時1分、京セラドーム、12,226人)
▽勝 渡辺俊 14試合4
勝5敗
▽敗 金子千 7試合4勝1敗
▽本塁打 里崎4号(金子千)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、伊藤、ロサ、藪田―里崎
オリックス 金子千、吉野―鈴木

 

コメント (7)

中5日の唐川は精彩を欠く

2011-07-18 21:52:05 | 千葉ロッテ

明日の先発が渡辺俊と発表になりました。
こうなったら渡辺俊には今度こそマーチに終止符を打つようなピッチングを期待するしかなく、ピシャリと抑えて上野に続く大番狂わせを見せてくれるか、あるいは何の憂いもなく浦和での再調整を決断できるぐらいの炎上となるか、もちろん前者を望んでいることは言うまでもありませんが、とにかくこれまでと同様の中途半端さだけは勘弁です。
何にせよ渡辺俊を明日に使うのであれば今日に投げさせることで唐川に無理を強いて中5日で起用をする必要はなかったはずで、どうにも意味が分かりません。
先のローテーションを見据えてのことなのか、あるいは渡辺俊が中7日ですら耐えられないぐらいのお疲れモードなのか、しかし実際のところは金子千に唐川をぶつけることを避けてカードの頭を確実に勝ちを取りにいこうとすることが目的だったようにも思えてきます。
それで負けるのですから才子才に倒れる、とりあえず西村監督が才子かどうかは置いておくにして、そんな最悪な結果となってしまいました。

その唐川は124球からの中5日の疲労がいかほどの影響があったかは分かりませんが、どうにも今季は制球を乱すケースが目立っています。
今日は立ち上がりは珍しくも内角を攻めて死球を与えるなど異質さを感じさせるピッチングでしたが、あまりにコントロールがままならないことを危惧してか里崎のリードも中盤ぐらいからは外角中心のものに戻ってしまい、しかしそのリードにすら応えるのに四苦八苦の唐川でした。
あっさりと6回で交代となってしまったのはその球数と調子のイマイチさが理由だったと思われ、そんな中でも6回を2失点に抑えたのですからさすがではあるのですが、結局のところは伊藤やロサを使ってまで負け試合になってしまった無駄遣いがもったいなさすぎます。
今日に唐川を投げさせることは昨日今日に決めたことではないのでしょうが、チームがCS圏内に入ったことで全試合全勝モードに拍車がかかって主力主義に回帰をしてしまうのではないかと、せっかくに出てきた新しい芽を摘むことにならなければと願うばかりです。
何にせよ唐川にはオールスター明けにはシーズンをとおして出ずっぱりという未知の世界が待っているのですから、いきなり頭から使うなどという暴挙を避けてもらうことはもちろんのこと、できれば表と裏のバランスを考えて2カード目での起用がベストだと考えます。

打線は昨日の快便でスッキリとしてしまったわけでもないのでしょうが、またしても西に抑えられて便秘どころか空腹状態に逆戻りです。
昨日に続いて宝くじの連発で先制をしたのが精一杯の抵抗だったのか以降はチャンスらしいチャンスもなく、もし唐川が休養充分であっても2得点では勝てたかどうかは微妙なところではありましたので、先発がどうのという以前の敗戦だったというのが正しい見方なのでしょう。
久しぶりにマルチヒットの福浦が3打席目にぶつけられるというオリックスのえぐさ、これを当たり前と言ってしまうと語弊があるものの、そんなところは見習いたいものです。
その福浦が継投ミス、とオリックスファンは嘆いているでしょうが、代わった平野から同点に追いついた直後の初球に併殺打に倒れてしまったことは単なる偶然なのかもしれませんが、前の打席の死球が影響をしていたと考える方が自分を納得させるには好都合です。
何にせよ押せ押せムードがあっさりと数分後に敗戦で終わるのですから、まだまだチームのあがきは続いていくのでしょう。
そんな中でも早坂が一軍登録をされるなど故障者も徐々に戻ってきてくれるでしょうから、今は雌伏の刻とでも思って夢想の世界に浸ることにします。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 1 0 0 0 0 0 1 0 2 8 1
オリックス 0 0 0 1 0 1 0 1 X 3 5

0


◆7月18日(月) オリックス-千葉ロッテ9回戦(オリックス5勝4敗、18時、京セラドーム、23,461人)
▽勝 平野 35試合2
勝2S
▽S 岸田 34試合3勝5敗16S
▽敗 ロサ 32試合1勝4敗
▽本塁打 バルディリス6号(ロサ)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、伊藤、ロサ―里崎
オリックス 西、平野、岸田―斉藤

 

コメント (14)

王道

2011-07-18 05:42:57 | 映画

昼夜逆転生活への調整の一環として、ほぼ日が変わる直前に始まるレイトショーを観てきました。
さすがに映画館で日を跨いだのは初めての経験のはずで、ガラガラのスクリーンは観やすくてラッキーだったものの違和感もあり、あまり経験をするものではないように思います。
終わった頃には売店も閉まっていてパンフレットも買えませんでしたし、採算が取れるのかと心配にもなりました。

コクリコ坂から

スタジオジブリ

このアイテムの詳細を見る

観たのはジブリの「コクリコ坂から」で、前売り券を買ったのでこういった時間帯でないとダメだろうという理由でのチョイスです。
ジブリと聞けば脊髄で観に行ってしまう習性があるのをそろそろ何とかしなければと思っているのですが、こればっかりは意志とは裏腹になかなか思うようにはいきません。
「千と千尋の神隠し」あたりから個人的にはハズレの連発で、つい先日の「借りぐらしのアリエッティ」にも肩すかしを食らわされたのも記憶に新しく、そんなこともあって今回もあまり大きな期待を持たずに映画館に足を運んだのが正直なところです。
しかしそんな期待をいい意味で裏切る、久しぶりに観た後にすっきり感のあったジブリでした。

ジブリらしい美しい描画と音楽はいつもどおりで素晴らしく、しかし映画館の設定がまずかったのか音響が大きすぎて割れがちだったのが困りものでしたが、王道とも言えるラブストーリーが少女漫画チックなタッチで展開をされていきます。
そのストーリーは人間関係がややこしくて整理をするのにちょっと苦労をしますが、そんなに大きなひねりがないものの先が気になる流れでしたし、きっちりと話が終わるハッピーエンドだったというのもよかったのだと思われ、このあたりが前作との大きな違いです。
例によってメインキャストに俳優を揃えるやり口はどうにも気に入りませんが、香川照之を除いてはまずまずでもありました。
やや急テンポな感はあったものの長引かせるのはかえって逆効果になったと思われ、95分という上映時間は長すぎず短すぎず、ちょうどいい長さでもあります。
時代背景は自分が生まれる前のものながらもどこか懐かしく、そんなこともあってブルーレイも買っちゃおうかなと思えるような出来栄えでした。


2011年7月17日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 

コメント (3)

スマイル上野のスマイル

2011-07-17 21:40:46 | 千葉ロッテ

これもブランクによるものなのでしょう。
連休明けがシステム実施で0時出社の24時間勤務となるため、昼夜逆転生活への調整で今日は朝方まで起きていてナイターを見に行く前に目覚めるつもりでした。
そう、夏場の日曜日が17時開始との認識はあったものの発作的に15時開始となることを失念していたために開始時刻のチェックを怠り、気がついたときには試合も後半だったことで上野の晴れ舞台は試合途中からのTwellVでの観戦に加えて、またしてもS指定席のチケットが紙くずと化してしまう情けなさです。
それでも球場に行くよりは上野の表情をしっかりと見られたからよしとしようと、無理矢理な前向きさを自分自身に言い聞かせています。

上野はプロ初先発を初完投、そして初完封と、おそらくは今後にライバルとしてしのぎを削ることになるであろう大谷と小林を凌駕する先発デビューとなりました。
9回を110球で6安打5三振は見事ですし、そして何より無四球であったことが一番の喜びです。
これまで強気のスタイルとは裏腹の最後の最後ですっと逃げてしまうピッチングで結果が出ていなかっただけに、今日の勝利がきっかけとなってくれればと思います。
ストレートが140キロ弱がほとんどとやや物足りなかったものの、それが理由なのか決め球であるスライダーを中心とした変化球主体のリードをした里崎でしたが、そのリードに応えるだけの攻めのコントロールが今日の上野にはありました。
外角だからといって逃げるのではなく、そこを突くという明確な意志を感じられたとは贔屓に過ぎるでしょうが、繰り返しになりますが攻めのピッチングさえできればこれぐらいの投球は普通にできる上野ですから、今日の白星にそういう意味での驚きはありません。
味方の大量援護があったからこその気持ちの余裕が生まれたことも大きかったとは思いますが、その援護をもらった次の回をきっちりと3人で抑えたことがさらなる援護をもたらしたとも言えますので、おそらくは無我夢中だったでしょうがそのあたりの機微をしっかりと肌で感じてくれたと思いたいです。
とにかくドラフトで指名をされたときから推し続けてきた上野ですから、まるで我が子の成長を喜ぶかのような心境になっている自分が誇らしくもあります。
スマイル上野のスマイルを今後も多く見られるよう、思わずもらい笑いをしてしまうぐらいの活躍を期待するとともに、掟破りですがあまりに嬉しいのでスポーツ報知からの拝借です。

この3連戦は1勝1敗1分に終わりましたが、一番勝ち目の薄いと思われていたカードでの勝利ですから野球などは分からないものです。
攝津があそこまでコントロールを乱して炎上をするとは思いもよらず、この序盤での大量得点で勝利の方程式がブルペンにも入らなかったであろうことがとにかく喜ばしく、その攝津の乱調を逃さずに打ち込んだマリングリング打線のお通じはトイレの掃除が心配になるぐらいのものでした。
その中でも伊志嶺が今日もマルチヒットで打率を.290まで上げて、規定打席にも達して打撃ベストテンの8位に名を連ねたのが最大のトピックスでしょう。
2点を先制した直後の右方向への2点タイムリーが完全に攝津を沈めたとも言えますし、今日の3安打は全てセンターから右方向を狙ったかのようなバッティングによるものですから価値は高く、しかし一方で思いっきり引っ張ることもできますので先行きが楽しみでなりません。
守備でも走塁でもセンスのあるところを見せてくれていますし、起用をすればそこそこやってくれるとは思っていたものの想像以上の活躍ぶりには編成部も鼻高々でしょう。
この伊志嶺に岡田、そして同じく巻き込むように強く引っ張ったかと思えば逆方向にも打てるピッコロ工藤が移籍後初のマルチヒットに打点、そして盗塁を決めましたので、これで荻野貴と清田が戻ってくれば日本全国に嬉しい悲鳴が響き渡りそうです。
これだけ三拍子揃った外野手がいればサブローの放出はタイミングとやり口はともかくとしても致し方ないですし、冗談抜きで今日もまともにスイングができなかった大松の処遇がその7800万という年俸からして心配になってきます。
さすがにまだ29歳でチームに数少ない長打の打てる打者ですから今すぐどうのということにはならないでしょうが、来季も不調が続くようですと厳しくなるかもしれません。
そうならないためにもいっそのこと浦和で鍛え直すことを考えるのもありではないかと、そう思いたくなるような今日の大松でした。

上野の完封を助けたのは井口のファインプレーでしたし、鉄壁の外野陣の貢献も大でした。
そうなるとやはり穴になると思われるのはカスティーヨと渡辺正で、ここのところのカスティーヨに来日当初の懸命さが消えつつあるように見えるのが気になっています。
この暑さですし常に全力プレーを求めるわけではありませんが、横浜での前科も耳にしますのでネジを巻き直してもらいたいです。
また渡辺正は打撃ではヒットも出ていますしバントもしっかりと決めるなど課題の小技にも問題はありませんが、四死球もしっかりと選ぶなど高い出塁率でレギュラーを手にしつつあるだけに、その位置を確かなものにするためには早く守備の勘どころを取り戻して自分のテリトリーを思い出すことが大切でしょう。
レフトが移籍をしてから間もない工藤だったこともありますが追いすぎの守備がありましたし、昨日の痛いミスとも言うべき動きをとにかく減らしていくしかありません。
基本的な守備能力は高いだけに慣れてくれば一定の守備は見せてくれるでしょうから、14年目の逆襲が空砲に終わらないよう頑張ってもらいたいです。
またこの3連戦でもらった死球は8つにもなり、里崎の外角中心のリードも考え直すいい機会ではないかと考えます。
もちろんソフトバンクも狙ったわけではなく、ぶつけたのは経験の浅い投手がほとんどではあるのですが、しかしロッテ投手陣の14死球はリグトップの壊し屋である西武の38死球に比べれば4割にも満たず、すぐ上のオリックスとソフトバンクの29死球の半分以下とリーグダントツの少なさは異常だと言ってもよいでしょう。
もちろんぶつけないに越したことはありませんが、これは四球の数を考えればコントロールがいいからだと説明のできる話でもなく、いかに内角を突いていないかの証左であり、打者に簡単に踏み込まれる理由の一つになっているように思います。
内を突いてのけ反らせて外でかわす、というのも普通のテクニックですので、そういったリードをしてもらいたい里崎、そして的場です。

明日は中5日で唐川が先発をしますが、これはいろいろな意味で意外でした。
前回の登板も124球と球数が少なかったわけでもありませんし、オールスターでの登板とオールスター明けのローテーションを考えてのものではあるのでしょうが、シーズンを通して投げたことがない唐川に疲れの溜まってきているであろうこの時期に無理を強いる理由が分かりません。
まさか100球前後を投げながらも中3日の井坂、中4日の川井と塩見という暴走をしている星野采配に触発をされたわけでもないでしょうが、せっかくに大谷、小林、上野という渇望をしていた20代半ばの投手が先発として結果を残しつつあるのですから、9日に浦和で6勝目をマークしてから登板間隔の空いている阿部という選択肢も考えて欲しかったです。
あるいは同じく浦和で52球を投げてから中4日のマーフィーの方がまだマシで、まさか小野にも中5日はないでしょうから明後日に普通に渡辺俊が先発をしてきたらビックリです。
その渡辺俊がもし先発であれば今度こそラストチャンスだと思われ、上野が少なくとも3日前に先発を言い渡されていたことを考えるとベンチがローテーションの再編を意識的にやっているであろうことは容易に想像がつきますので、ここで中途半端なマーチを繰り返すのであればオールスター期間中に球団が怪しい動きを見せても不思議ではありません。
サブローと同じく渡辺俊も年俸に見合わない、ロッテに居場所が無くなりつつある存在になってきていますから仮に移籍となっても頭では理解ができるでしょうが、しかしこれ以上の心の痛手を短期間に受けるのは勘弁をしてもらいたいので渡辺俊には奮闘あるのみです。
そして唐川が9連戦の勝ち越しを決める勝利を100球前後で6回ぐらいまでに白黒つけられるぐらいの打線の援護を期待しますし、その後は中郷と川越と吉見で乗りきれるぐらいの点差をもった余裕の展開となってくれることを願っています。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
ソフトバンク 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 1
千葉ロッテ 0 5 3 0 0 0 0 0 X 8 12

1


◆7月17日(日) 千葉ロッテ-ソフトバンク11回戦(ソフトバンク6勝4敗1分、15時、QVCマリン、26,827人)
▽勝 上野 2試合1

▽敗 攝津 14試合8勝5敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 上野―里崎
ソフトバンク 攝津、藤岡、金、吉川―山崎、清水

 

コメント (28)

ほじくり出せ

2011-07-16 23:00:12 | 千葉ロッテ

今日の引き分けはどう考えても負けに等しいもので、憤懣やるかたない思いでいるロッテファンは日本全国で1000万を下らないことは確実です。
もはやマリングリング打線の便秘ぶりは重症どころの騒ぎではなく、こうなったら思い切って指でほじくり出すしかありません。
金森コーチには指力の鍛錬を今日にでも始めてもらうとともに、青山コーチには消毒の準備でもしてもらいましょう。

そんな打線に見殺しにされた形で自己最長イニング、116球の熱投が報われなかった大谷ですが、しかしピッチングは文句のつけようのない見事なものでした。
糸を引くようなストレートが低めに決まり、また変化球もしっかりとコーナーにコントロールができていましたので、9回途中までの1失点は当然な結果です。
立ち上がりから打者に向かっていく表情が戦闘的だったことが好感できましたし、前回の登板で打ち込まれたことを引きずっていなかったことが最大の収穫でしょう。
やや抜ける球も少なくはありませんでしたが、しかしそれがむしろ打者の目線を動かすエッセンスになるぐらいに、今日の大谷は基本の投球がしっかりとしていました。
カーブを使った緩急も効果的でしたし、右打者には食い込んでいく、左打者にはボールゾーンから内に入ってくるシュートが強く印象に残っています。
できれば9回は最後まで投げさせてあげたかったところではありますが、今日の唯一の反省材料である4回目の先頭打者を出してしまったことからすればベンチの判断は致し方のないところがあり、プロ初完投は次の登板の楽しみに取っておくことにします。

それにしても今日の打線は糞詰まり具合が半端ではなく、7安打9四死球で押し出しの1点しか取れないのですから情けなさすぎます。
チャンスの全てにタイムリーが出るわけではないにせよ、4度の満塁を含む片手に余る得点機に犠牲フライすら打てないようではどうにもなりません。
ベンチ前でキャッチボールをしながらのすがるような瞳の大谷が哀れでしたし、今日は西村監督の憤怒の表情も全面的に支持ができます。
こんな日もあるさと言うにはあまりにも酷く、あれだけ杉内が白星をプレゼントしてくれる素振りを見せてくれていることに気がつかないようなマリングリング打線の特効薬は何なのか、やはり故障者が復帰をしてくるのを待つしかないのかもしれません。
サヨナラのチャンスで大松ではなく工藤が代打で出てくることが厳しい現実を物語っており、とにかく頭が痛いです。
ただそれでもファールで粘って杉内の立ち上がりを揺さぶった岡田や、その岡田と伊志嶺の走りっぷりは今後に大きな期待ができますので、風向きが変わるのを待つことにします。
経験不足で井口のバックトスを想定できずにボールから目を切った渡辺正もここ数年ではベストなプレーを見せてくれていますし、悪いことばかりでもありません。

そして明日の先発は、意外なことにスマイル上野です。
渡辺俊を一軍に置いていることを考えれば即ローテーションから外すことはないでしょうが、大谷と小林に続いて上野までもが先発として結果を残せば船橋市場にドナドナになることも充分にありそうで、明日の試合はいろいろな意味合いを持った大切なものになるでしょう。
とにかく上野には攻めの気持ちで無駄な四球を出さないことを心がけてもらいたく、悔いのないピッチングをしてくれることを願っています。
マウンド上では雄叫びを上げるような気合いの表情で、そしてお立ち台では満面のスマイルを見せてくれる上野を心待ちにしています。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
ソフトバンク 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 7 0
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 7

0


◆7月16日(土) 千葉ロッテ-ソフトバンク10回戦(ソフトバンク6勝3敗1分、18時、QVCマリン、28,672人)

▽バッテリー
千葉ロッテ 大谷、伊藤、藪田―里崎
ソフトバンク 杉内、金澤、馬原―山崎

 

コメント (38)

階段を踏み外した成瀬

2011-07-16 01:38:53 | 千葉ロッテ

連休明けのシステム実施までの最後の追い込みで今日は余裕の午前様、明日は普通に休日出勤のため、録画をしたものを見る余裕がありません。
もしあったとしても見たいと思えるような試合ではなかったようで、そういう意味では成瀬は私の睡眠時間に貢献をしてくれたとも言えます。
そんな戯れ言ぐらいしか今日は書くことがありませんので、寝苦しい夜に向けてあっさりといきたいと思います。

春先にはロッテのエースに向けて着実に階段を昇ってくれていたはずの成瀬が、やや調子を落とし気味だなと思っているうちに階段を踏み外してしまったようです。
今日はコントロールが悪かったのかボールにキレが無かったのかも分かりませんが、白星を手にできるようなピッチングではなかったことだけは確かです。
西武を三タテにした勢いをあっさりとへし折る初回の失点に、その裏に4番の逆転アーチでQVCマリンが盛り上がっているところに冷や水を浴びせるような乱調ではどうにもならず、そんな中で100球を越えながらも7回途中まで投げさせたのは西村監督のお仕置きの意味合いが強かったのでしょう。
それであれば一か八かで上野や中郷を早い回から投入をするという手立てもあったようにも思うのですが、そこは成瀬の立ち直りに賭ける気持ちもあったのでしょうし、しかしその親心を無にするような成瀬でしたので今日はもう仕方がありません。
どうにも梅雨時ぐらいから凋落の横浜とでも言いますか、松坂のリタイヤと涌井の低迷に歩調を合わせるかのような成瀬のふらふらぶりは目を覆いたくなります。
それでもやはり成瀬に期待をするところが大きいことに違いはありませんので、当然のごとく選から漏れたことによるオールスター休みを最大限に利用して、オールスター明けには「な」ではないロッテのエースの名に恥じないような逞しい姿を見せてくれることを願っています。

あまりに成瀬が酷かったからか普段であれば6回あたりから伊藤を使ったであろう西村監督も、今日は勝利の方程式を早々に引き上げさせたと思いたいです。
地味に無失点を続けている川越、珍しくも左打者を抑えた山本一、そして手術からの長いブランクから復帰をした中郷がきっちりと抑えたことを西村監督がどう考えているのか、どうにもならなかった敗戦をプラスに転ずるような収穫を手にしてくれていればと願っています。
もっとも左打者に分の悪い成瀬が今日も川崎、本多、長谷川に滅多打ちにあったのを目の当たりにしながらも、結果的には抑えたものの似たようなタイプの山本一を懲りもせずに左打者にぶつけるのですから、あまり多くを期待することはやめておいた方が無難でしょう。
左打者に弱い左腕と言えば今日に小林が登録を抹消されたことを考えればオールスター前の最終戦にマーフィーが先発をする可能性が出てきたものと思われ、このあたりの投手をどうやりくりしていくのか、傍から見れば苦手にしか見えない分野の迷走ぶりを冷めた目で見守っていきたいと思います。

打線はカスティーヨの逆転アーチ、意外性の南のタイムリーと幸先のよいスタートを切りながらも、ぐだぐだの試合展開に流されたかのように尻すぼみとなってしまったことが残念で、やはりここのところにバットが湿りがちな井口がポイントだったように思います。
もちろん春先からずっと頑張ってきてくれた井口に責任を押しつけるつもりなどは毛頭もなく、むしろ井口だけが湿っていることがちょっと先の楽しみになると思っています。
渡辺正が下位打線の核になってくれるのではないかとの期待感もあり、福浦と大松の師弟コンビの不調が心配ではありますが、梅雨明け宣言もそう遠くはないでしょう。
あとはベンチの手練手管次第ですので、孤立でもしているのか離れ小島状態の金森コーチとのコミュニケーションをしっかりと取ってくれることを願っています。
明日は杉内ですから苦しい試合になるでしょうが、小林が勝ったことで大谷もうかうかとはしていられないでしょうから、海坊主の逆襲に期待をします。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
ソフトバンク 1 0 1 0 2 0 2 0 0 6 13 1
千葉ロッテ 2 1 0 0 0 0 1 0 X 4 10

0


◆7月15日(金) 千葉ロッテ-ソフトバンク9回戦(ソフトバンク6勝3敗、18時15分、QVCマリン、17,744人)
▽勝 大場 14試合1

▽S ファルケンボーグ 26試合2敗7S
▽敗 成瀬 14試合6勝7敗
▽本塁打 カスティーヨ2号(山田)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、川越、山本一、中郷―的場、里崎
ソフトバンク 山田、大場、森福、金澤、ファルケンボーグ―高谷、山崎

 

コメント (21)

ピンクユニは無敵

2011-07-15 00:04:43 | 千葉ロッテ

千葉移転20周年を記念してのピンクユニは今日で3戦3勝と、まさに無双状態となっています。
カスティーヨも好きな色だと気に入ってくれているようですし、やはり出し惜しみをせずに今季はこのままでいきましょう。
かつては暗黒の象徴でもあったピンクユニでの逆襲ともなればQVCマリンが盛り上がることは必至ですので、是非とも「ご好評につき」との球団の判断に期待をします。

大谷は先発でのプロ初勝利に5試合を要しましたが、小林は3試合目での嬉しい白星です。
この小林をナマで見たことはないのですが友人からの情報ではぱっとしないとのことでしたし、テレビで見たプロ初先発でのピッチングのストライクを取るのに汲々としている姿になるほどと納得をしていましたから、かなりの驚きを持って受け止めています。
このあたりが大学、社会人を経てきた年の功なのかもしれず、浦和であれだけ打たれていた小林が一軍で投げる度に力を発揮するのですから野球は難しいもので、ドラフト一巡目での指名もあるとの評判も伊達ではなかったというところなのでしょう。
ただ西村監督は絶賛をしているようですが今日の小林もストレート、変化球に目を見張るものを感じられませんでしたし、同類相哀れむの西武打線の貧打ぶりに助けられたところが大だったのではないかとの疑いが捨てきれないのも正直なところで、とは言いながらもこういった不思議な雰囲気を醸し出しながら抑えるタイプの投手は実は好みだったりもします。
スライダーは充分に武器になりそうですので、あとは緩急をつけるためのカーブと落ちるボールがそこそこ投げられれば面白い存在になりえる力は見せてくれました。
またかなり強気とも思えるストライクゾーンでの勝負は昨日の伊藤に通ずるところがあり、もしかしたら開き直ったのは伊藤ではなく里崎だったのかもしれません。
いずれにせよ大切なのは次の登板であり、昨日にマーフィーが浦和で投げたことからペンの復帰をも視野に入れれば大谷との先発ローテーションの座を争うことになるのでしょうから、その大谷が白星の次の登板で乱れた轍を踏まないよう頑張ってもらいたいです。

その小林が肝を冷やしたであろう今日の継投は3連投のロサと藪田がちょっとふらつき気味でしたが、よく抑えてくれました。
ロサは守備に助けられたところはありましたが広島戦でのショックから完全に立ち直ってくれたようですし、藪田が連投でここまで投げられたことは大きな収穫です。
この点差で先頭打者にいきなりの四球はどうかとも思いましたが、逆に言えば中村の一発さえ警戒をすればいい場面でもあり、またそういった今の西武打線でもありますので、もしかしたら確信犯的なものだったのかもしれず、もしそうであればバッテリーの判断は間違ってはいなかったでしょう。
もちろん後続を抑えたからこその結果論ではあるのですが、同じく守備に助けられたところはあったものの早いカウントから打ち上げてくれたフェルナンデスや平尾、そして昨日に懲りずに後藤を使わざるをえないところを見るにつけ、どこも似たようなものなんだなと思ったりもしています。
今日に伊藤がブルペンにも入らずでいられたとは思えないのが残念な展開ではありましたが、GJなリリーフ陣に拍手を贈りたいです。

打線は初回から先頭打者が出て、送って、4番のタイムリーと理想的な先制点で、まるで夢を見ているかのような素敵な出足を見せてくれました。
結局は5安打と日本全国が梅雨明けをしたことを知らないかのような湿気ぶりは相変わらずですが、渡辺正のあの打球がスリーベースになってしまうのですからツキがあると言いますか、叩けるところをしっかりと叩くだけの流れを掴んでくれているようです。
いよいよお疲れモードかと思っていた井口がマルチヒットと踏みとどまったことも大きく、むしろこの安打数で勝てたことを評価したいです。
勝ち投手の権利がかかった5回、そして疲れがピークに近づいたであろう7回にエラーで小林の足を引っ張ってしまった守備も、汚名返上とばかりに終盤にはナイスプレーの連発ですのでいってこい以上の価値を見せつけてくれました。
守り勝った印象が強い今日の試合は西村監督にとっては誇らしいものでしょうから、この勢いを持って明日からのソフトバンク戦を戦い抜いてもらいたいです。

そのソフトバンク戦は成瀬が先陣を切りますので、とにかく一人で投げ抜くぐらいのつもりでエースの意地を見せてもらいましょう。
さすがにロサと藪田の4連投は無理がありすぎますし、できれば伊藤も投げさせたくはありません。
打線ではやや下り坂の福浦は逆に左腕に対して結果を残してくれそうな気がする一方で、8番に大松では意味がないので南竜か工藤の起用で守備を固めた方がよいとも思います。
それでも大松には期待をしていますので、ここは大胆に5番に上げて今江と福浦を入れ替えてジグザグを維持する、そんな並びを提案します。
ポイントが8番の里崎であることは、敢えて言うまでもありません。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
西武 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 4 0
千葉ロッテ 1 0 0 0 0 0 1 0 X 2 5

2


◆7月14日(木) 千葉ロッテ-西武9回戦(ロッテ8勝1敗、18時15分、QVCマリン、11,030人)
▽勝 小林 5試合1
勝2敗
▽S 藪田 28試合1勝2敗17S
▽敗 帆足 12試合4勝4敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 小林、ロサ、藪田―里崎
西武 帆足―銀仁朗、上本

 

コメント (23)

伊藤の10球

2011-07-14 00:41:59 | 千葉ロッテ

正直なところ今日の試合は逃げ切り勝ちをしたことが本当によかったのかを悩んでおり、むしろ無様な逆転負けを喫した方が今後の中継ぎ陣にとってはプラスに働いたのではないかと、無策な継投のツケがどれほどのものかを思い知らせる絶好のチャンスではなかったのかと思う自分がいます。
しかしそれならそれで「しっかりと投げてもらわなければ困る」ぐらいのことを言いかねない西村監督だけに、やはり白星こそが酷使にもめげずに奮闘をしている中継ぎ陣にとっての心の支えであり、またやり甲斐なのだろうと、そう考え直すことにしました。
いずれにせよ美辞麗句を並べて西本コーチを浦和に追いやりながらも、その目的であったはずの若手の登用をせずに同じ顔ぶれを使い倒している西村監督が前監督の路線を継いだ中継ぎ酷使の首謀者だったことが明確になったことで、やはりこの監督に長くチームを任せてはならないとの思いを強くした今日この頃です。
そして余談ではありますがサブロー改め大村を代走に出した原監督にはパシフィックの勉強不足を指弾しないわけにはいきませんし、そして前の打者を敬遠されて満塁策をとられた挙げ句に三振に倒れた大村の今後を憂えずにはいられません。

それにしても今日のお立ち台に伊藤を呼ばないとは、誰が人選をしているのかは知りませんが納得ができるものではありません。
今日の勝利を決定づけたのは間違いなく伊藤の三者三振であり、あれがなければ逆転負けは免れなかったでしょう。
フェルナンデスにヒットを打たれての無死満塁で次の平尾の初球に大きく外したことで、もしかしたらなるようになれと開き直っただけかもしれませんが、ここから伊藤のピッチングがガラッと変わっての攻めのスタイルになったことは注目に値します。
疲労からかそれでもストレートが伊藤らしからぬ球速だったのが涙を誘いましたが、それを補うかのような気合いは昨日の唐川を彷彿とさせるものでした。
打てるものなら打ってみろとの思い切りのよさが経験の浅い大島と後藤を飲み込んだ感があり、もちろんリスクのある投球内容ではありましたが、今の伊藤としては心の内を吐露するようなあのピッチングが今のできるベストなものだったのだと思います。
あれだけの熱投ができる伊藤なのですからベンチには大事に使ってもらいたく、リーグ3位の登板数を誇りながらもホールドが僅か9でしかない使われぶりはあまりに酷く、これは同じくリーグ4位の登板数ながらもホールドが11であるロサにも言えることです。
その伊藤やロサである必要がない場面でも他の投手を試すことをしないために、いざというときにそういった投手を使う勇気が持てずに同じ顔ぶれを酷使しまくるという負の連鎖をいつまで続けるつもりなのか、伊藤が川崎や荻野忠の二の舞になってからでは遅すぎます。
今日の伊藤の10球が何かを変えてくれると、何かが変わって欲しいと、そう心から願わざるをえません。

その伊藤にギリギリで救われた小野でしたが、今日は前回のピッチングが嘘のようなコントロールに苦しむ7回ノックアウトでした。
まるで宗旨替えをしたかのようなコーナーを狙うピッチング、と言うよりは単にボールが散らばってしまっただけのようにも見えましたし、カウントを悪くした挙げ句に置きにいったボールを痛打される小野は久しぶりに見たような気がします。
それでも全く振れていない西武の下位打線にも助けられて100球近くを投げながらも5回2失点ですからベテランらしくまとめてくれたと思ったところの6回の続投はベンチのギャンブルとしても、7回まで投げさせようとしたのは無謀としか言いようのないものでした。
前日の継投から勝利の方程式を温存したかったことは分かりますが、それであれば上野や川越を使うチャンスでもあったわけで、それができないからこそ結局は伊藤らを使い倒すことの繰り返しになっていることをいい加減に理解をしてもらわなければ困ります。
前のめりの負けであれば少なくとも私は文句を言うつもりはありませんし、また今日のような勝利を素直に喜べないことを悲しく思います。

打線は平野をあっさりと攻略をして、は期待どおりの快便打線であり、しかしその後は消化不良気味でしたので初回の5点は大きかったです。
そもそも初回に得点をしたのはかなり久しぶりのような気がしますので、これがきっかけになってくれればと思います。
チャンスにしっかりと4番が打点を稼ぎ、そして今江の積極性が今日は吉と出たスリーランは見事でした。
大松に取って代わって移籍後初スタメンの工藤も名刺代わりのマルチヒットと結果を残しましたし、核弾頭コンビも2安打ずつと好調を維持してくれています。
ただ伊志嶺は初回、6回と2度のバントを失敗したことは大きな反省材料で、特に6回のチャンスを潰すきっかけを作ってしまったことで流れを相手に押しやって逆転のピンチを招いただけに、一歩間違えば戦犯を問われた可能性があったことを肝に銘じてもらいたいです。
3割が手の届くところまできた伊志嶺だけに、好事魔多しとならないことを願うばかりです。

とても勝ったとは思えない内容になってしまい申し訳ないのですが、やはり嬉しさよりも苛立ちの方が大きい今日の試合でした。
ようやくに調子を落とし気味になっている井口もそうですが、ペナントレースも半分を消化するところまできたここからがまさにベンチの腕の見せ所であり、いかに選手の調子を見極めて限りあるリソースを有効活用するかを考える時期でもあります。
井口の場合は契約縛りの聖域の可能性が高いために仕方のないところはありますが、感情や勘定に任せた行き当たりばったりの采配では多くは望めません。
昨年に和を唱えていたときには敗戦後のコメントでも選手に当たることは無かった西村監督のここのところの変化が、前監督ばりのお山の大将、裸の王様への序章にはならないことを願うとともに、どうせ悪役なのですから毒を食らわば皿までの石川球団運営本部長の介入を心待ちにしている7月の熱帯夜です。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
西武 1 0 1 0 0 1 1 0 0 4 11 0
千葉ロッテ 5 0 0 0 1 0 0 0 X 6 11

1


◆7月13日(水) 千葉ロッテ-西武8回戦(ロッテ7勝1敗、18時15分、QVCマリン、12,518人)
▽勝 小野 4試合3

▽S 藪田 27試合1勝2敗16S
▽敗 平野 20試合1勝3敗
▽本塁打 今江5号(平野)、浅村5号(小野)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小野、伊藤、ロサ、藪田―里崎
西武 平野、木村、ミンチェ、牧田―銀仁朗、上本

 

コメント (42)

ほぼ期待どおりの勝利

2011-07-12 23:00:15 | 千葉ロッテ

 

警戒をしなければならない中村に一発を浴びてしまい、またイニング数は足りないながらも、唐川が西武打線を1点に抑えての8勝目でお立ち台に立ちました。
逆に一発は出ませんでしたが調子を落とし気味だったカスティーヨがマルチヒット、ヒーローインタビューにお呼びはかからなかったものの渡辺正は今日もヒットを打って決勝点のホームインと活躍をしましたし、相手のミスもあっての西口から5安打2得点ですからいい線でしょう。
最後はしっかりと藪田が締めくくり、昨日に期待をしたものにほぼ沿った白星です。
これでさすがに一等前後賞の3億は無理にしても、きっと三等の500万ぐらいは当たってくれるだろうと、今日に買ったサマージャンボに期待をすることにします。

唐川は前回の登板に続いてコントロールに苦しんで、と言うよりは右打者の外角へのストレートが高めに浮き気味ではあったものの審判のストライクゾーンがちょっと厳しくて悩まされましたが、それでも6回を1失点ですからギリギリ及第点です。
強風の影響か思ったように変化球を制御できていなかったことがピッチングの幅を狭めたものの、ストレートのキレと伸びでなんとか逃げ切った形です。
なかなかストライクが取れずに球数を増やしながらもボールを置きにいくことをせずに腕をしっかりと振っていたことが今日の最大の勝因だと思われ、また珍しくも気迫を表に出して気持ちで負けなかったことも唐川にとっては大きな一歩だったと言ってよいでしょう。
ここにきての今さらながらのフェルナンデスの恩返しがあったことも大きく、絶体絶命の二死満塁のピンチにボール球を振ってくれた挙げ句に三振だったことが西武に傾きかけていた試合の流れをロッテに引き寄せましたし、ご丁寧にも次の打席でもロサの四球で広がったピンチに初球を簡単に打ち上げてくれただけにとどまらず、一発で逆転という最終回の打席でもボテボテの内野ゴロで最後の打者となったことには感謝の言葉もありません。
そんな助けもあって唐川は2桁勝利までイーシャンテンとなりましたから、次のオールスター前の最後の登板でテンパイに一気に持っていってもらいましょう。

その唐川が6回で124球ですので予定よりも早く継投に入ったのですが、ハラハラドキドキの展開になったのは西村監督の身から出た錆です。
勝っていても負けていても投げさせる酷使により伊藤が調子を落としていることがこの9連戦の最大の心配事で、イニングの途中で代えるのですから相当なことなのでしょう。
内がリタイアをしているのですからむしろ伊藤を大切にしなければならないところへの逆目の起用が次はロサへのしわ寄せに繋がりそうで、どうにも頭が痛いです。
ただでさえ勝利の方程式の頭数が足りないのですから、伊藤は勝ち試合に限定をして、上野なり川越なりを上手く使ってもらいたいものです。

打線は久しぶりの得点はしたものの持病の便秘をまた発症したようで、そろそろ内服薬ではなく外科的な手当ても考えたいところです。
明日は平野ですから久しぶりに気持ちのいい朝を迎えられるのではないかとの思いはあるものの、決定力不足への解決策は今のところ見えてきてはいません。
井口とカスティーヨの連打での無死一三塁での福浦、今江の同点タイムリーの後の一死一三塁での大松と、犠牲フライを打てない師弟コンビが調子を上げてこないことにはどうにも苦しく、特に守備固めと言えども早々に工藤に取って代わられた大松には危機意識を持ってもらわなければ困ります。
その工藤にしても勝手に自分で判断をして走らなかったことには猛省が必要ですし、しかし今日はストライクゾーンとハーフスイングがあまりにデタラメにも思えた審判団に足を引っ張られたところもありますので、まあ多少は目をつぶることにします。
いずれにせよ期待をしている選手であっても結果が伴わなければビシバシ代えるべきだとの考えは変わりませんので、ここにきてまた地蔵増産体制になりつつあるベンチに対して警鐘を鳴らすとともに、選手たちにはレギュラーは白紙ぐらいの思いでプレーをしてもらいたいです。

それでも里崎の唐川を助けるダイビングキャッチは見事でしたし、もしかしたら今季のロッテ十大ニュースに入ってくるかもしれない渡辺正の活躍、そして岡田&伊志嶺の核弾頭コンビに調子を戻しつつあるカスティーヨと、後半戦に向けての収穫も多い今日の試合でした。
せっかくの根元をもう少し使って欲しいとは思うものの渡辺正の勢いを止めたくもありませんし、ちょっとレベルは低いかもしれませんが嬉しい悩みがあるのも喜ばしいです。
こうなれば小野にもベテランの味を見せる技投のテクニックの披露をして欲しく、ソフトバンクと日本ハムの2強は遠く彼方でその背中すら見えませんが、CS圏内を目指すのであればオリックスの息づかいが再び聞こえてくるところまできましたので、お客さんの西武を相手に勝てる試合はきっちりと勝ってもらいましょう。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
西武 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 8 2
千葉ロッテ 0 0 0 1 1 0 0 0 X 2 6

0


◆7月12日(火) 千葉ロッテ-西武7回戦(ロッテ6勝1敗、18時15分、QVCマリン、13,194人)
▽勝 唐川 13試合8
勝2敗
▽S 藪田 26試合1勝2敗15S
▽敗 西口 8試合3勝5敗
▽本塁打 中村25号(唐川)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、伊藤、ロサ、藪田―里崎
西武 西口、長田―銀仁朗

 

コメント (19)

伊志嶺でラッキー

2011-07-12 01:17:57 | 千葉ロッテ

ハンカチ王子が2敗目を喫したようで、どうやら手詰まり感が出始めたみたいです。
こうなるとルーキーイヤーの数ヶ月で判断を下すのは早いことを承知ながらも、クジを外した西村監督にGJを贈りたくもなります。
そもそも人気はあるものの実力に疑問符でその入札に気乗りがしていなかっただけに自分としては当たり前の結果なのですが、そうは言いながらも一方で伊志嶺の指名などはこれっぽっちも考えていませんでしたから、地道に仕事をしてくれている編成部の勝利でしょう。
そう考えると今年の藤岡もいかがなものかと、当初に噂となった高橋への未練を断ち切れていないのですが、荻野貴や伊志嶺に続く隠し玉があることを願いたいものです。

静かな月曜日ではありましたが、さりげなく塀内が登録を抹消されました。
春先はほとんど使われず、ようやくにスタメンのチャンスをもらっても結果を残せていませんでしたので、ここにきて根元と渡辺正が頑張っていることを考えれば仕方がありません。
おそらくは外野手の一軍登録が4人しかいないことを考えれば工藤が昇格をするものと思われ、いきなり地元での背番号3にロッテファンがどういった反応を示すかが気がかりです。
まさかKYなことはしないと思いますが、複雑な心境でその背中を見つめるファンも多いと思われますから、ちょっとだけ心配です。

オールスターまでの9連戦の先陣を切るのは唐川で、先日の乱調のリベンジとばかりに好投をしてくれることを期待しています。
中村が好調な西武打線だけに一発が怖いですが、きっといつもどおりに飄々とタイミングを外して7回1失点ぐらいでまとめてくれるでしょう。
そして打線は西口からカスティーヨの一発を含む6安打で3点を奪い、終盤にも相手のミスも手伝って追加点を加えて4-1として、最後は藪田が締めくくる白星です。
ヒーローインタビューは8勝目の唐川と、貴重なタイムリーを含む3安打の渡辺正が希望です。
是非是非、こんな夢想が現実となるような戦いぶりとなることを願っています。

 

コメント (12)

いつまで続くのか渡辺俊のマーチ

2011-07-11 00:28:40 | 千葉ロッテ

2強との6連戦を3勝3敗で乗り切ったと言えば聞こえはいいですが、内容としては手放しで喜べるものばかりでもなかったのが正直なところです。
もちろん勝った試合は見事でしたが負けた試合がもどかしく、そして今日の試合がその最たるものだと言ってよいでしょう。
水前寺清子も真っ青の渡辺俊のマーチがいつまで続くのか、どうにも気が滅入ってきてなりません。

今日の渡辺俊は5回を2失点ですからボコボコにされたわけではありませんが、だからこそかえってたちが悪いです。
この中途半端さが渡辺俊の先発起用が続いている理由であり、抑えるにせよ打たれるにせよもっとハッキリとしてもらいたいと言ってしまえば語弊があるかもしれませんが、それにしてもこの状況が今後も繰り返されては身が持ちません。
そもそも先発投手が2点のビハインドであっさりと代えられること自体が、このあたりの見極めが弱いロッテにして今の渡辺俊の状態を物語っています。
105球という球数からしてテンポの悪さが際立っており、とても粘り強く投げたなどといった評価はできず、これでは打線の援護が無いことを嘆くこともできないでしょう。
コントロールが悪い渡辺俊はこんなもの、と達観をするには長期低落傾向が著しく、ほぼ一回毎の好投に乱調の好投の部類が今日のピッチングでは厳しすぎます。
優柔不断な西村監督だけに地元でのオールスター前の最終戦となる次のソフトバンク戦でも渡辺俊を先発で使うのでしょうが、その多少なりとも勝ち目のあるQVCマリンでのピッチングで渡辺俊が白黒をきっちりとつけてくれることを願うばかりです。

打線は攝津の前に手も足も出ずに、僅か3安打で昨日と同じスコアでの2試合連続の完封負けです。
ここまで完璧に抑えられてしまうとむしろ気持ちがいいぐらいで、さすがは攝津といったところでしょう。
この攝津の活躍を羨んでいる、そして悔しがっているのはおそらくロッテではなく日本ハムファンだと思われ、その点だけが心の支えだったりもします。
記憶違いでなければドラフトの一週間ぐらい前に攝津の指名をほのめかしたのは4巡目での日本ハムで、しかし上位で榊原、矢貫を獲ったことにより結果は見送りとなりました。
これは武田久、武田勝、工藤、谷元と年齢が高い、身長が足りないなどのドラフト候補としては何らかの短所がある選手を下位で積極的に獲って主力に育ててきた日本ハムとしては痛恨の一事でしょうし、予定指名巡目よりも低い5巡目でのソフトバンクの獲得ですからなおさらでしょう。
この判断ミスを次に是非とも活かして欲しいと、選手の力量を見る目は確かだったと自信を持って今後のドラフトに望んでもらいたいです。
そう、その攝津の獲得を口にしたのは日本ハムのスカウトだった石川晃、今のロッテの石川球団運営本部長です。

そんな試合でも伊志嶺だけがマルチヒットと好調を維持しており、ついに打率を2割9分まで上げてきました。
規定打席まであと8まできましたので、今月中に打撃ベストテンに名を連ねるぐらいの勢いです。
もし最終的に10傑に入れば新人王は間違いなく、是非とも狙うぐらいのつもりで意識を持ってやっていってもらいたいです。
ライバルの浅村は高卒ながらも3年目ですし、牧田も西武のチーム状態を考えれば目を見張るような数字を残せるとも思えません。
とにかく多少の不調があっても使い続けること、これはサブローを放出したことに意味と意義を付与することにも繋がりますので、西村監督にとっての至上命題です。

来週からオールスターまでの胸突き八丁の9連戦が始まります。
借金5を抱えていることを考えれば6勝3敗と全カードの勝ち越しが欲しいところですが、贅沢は言いませんので5勝4敗の勝ち越しを目指してもらいましょう。
ローテーションからすれば勝ち目の高い投手が2度の先発をしますし、気が進まないものの成瀬の中5日連発があるかもしれません。
そして仕事が順調でさえあればオールスター明けから全面参戦が可能ですので、その気持ちを折るようなことにはならない9日間としてくれることを願っています。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0
ソフトバンク 0 0 0 1 1 0 2 0 X 4 11

0


◆7月10日(日) ソフトバンク-千葉ロッテ8回戦(ソフトバンク5勝3敗、13時、ヤフードーム、32,095人)
▽勝 攝津 13試合8
勝4敗
▽敗 渡辺俊 13試合3勝5敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、伊藤、川越、吉見―的場、里崎
ソフトバンク 攝津、ファルケンボーグ―田上、山崎

 

コメント (23)

大谷に試練

2011-07-09 23:17:32 | 千葉ロッテ

昨日の初戦を白星で飾ったことで今日に一気に勝ち越しといきたかったところでしたが、残念ながら全くの裏返しのスコアでの敗戦となってしまいました。
試合内容もほぼ裏返しの完敗に近く、まあこういったことはスパッと忘れるに限ります。
もっとも明日が渡辺俊と攝津との対戦であることを考えれば今日に勝ちたかったことに違いはありませんので、今は大番狂わせを祈るのみです。

今日の大谷は先発に回ってからは一番に出来が悪く、4回4失点で4敗目を喫してしまいました。
コントロールがままならずにストライクを取りにいったボールも高く、そろそろ疲れが出始める頃なのかもしれません。
松中にスリーボールとなったところでイヤな感じはあったのですが、まさに絵に描いたような置きにいったボールを痛打されての被弾は仕方がなかったとしても、そのショックを引きずるかのように打たれた松田のアーチが試合の流れとしては痛すぎました。
4点目の失点はおまけみたいなもので、この時点で今日の大谷は終わっていたのだと思います。
大谷としては特に変化球の制御がままならなかったことはショックだったでしょうし、今季にぶつかった初の試練とも言えます。
幸いなことに次の登板を終えれば暫く間が空きますので、何とかそこを乗り切って後半戦に備えられるよう頑張ってもらいたいです。

その大谷から川越、山本一、上野という継投となりましたが、地味に川越が結果を出し続けています。
ここまで9回を投げて6安打1四球5奪三振の無失点で、被打率が2割を切っていますので立派な活躍ぶりです。
もっとも4点ぐらいのビハインドでなければ投げさせてもらえていませんし、点差が縮まったらあっさりと代えられてしまいますので、ベンチの信頼はさほど高くはないのでしょう。
長いイニングや連投が厳しいような気もしますので、逆にそろそろ白黒をつけるための起用を考えてもよいように思います。
またベンチにはいい加減に山本一を左打者へのワンポイントとして起用をすることはやめてもらいたく、昨年の古谷と同じく左打者に弱い左腕も世の中にはいることを覚えてもらわなければ困りますし、スコアラーなどから情報はもらっているのでしょうから活用をしてもらいたいです。
数字が全てとは言いませんが、その数字だけではなく左打者に対して窮屈そうに投げている姿を見ればいかにリスクのある起用をしているかが分かるはずです。
過去の実績を重視する一方で目の前の数字から目を背けるのでは道理が通りませんので、すぐにでも改善をしてくれることを願います。

実は密かに明日の先発に上野が抜擢をされるのではと期待をしていたのですが、残念ながら今日に敗戦処理として今季初マウンドを踏むこととなりました。
結果的には2回1/3を1安打2三振の無失点ですからホッとしてはいるのですが、しかしスマイル上野を贔屓にしている身としては手放しには喜べません。
ストレートにスピードが乗らない上にうわずり気味では里崎がスライダーを多く要求したのも仕方がなく、そのことでメリハリのないピッチングになったことがもったいなく、点差が点差だけに課題の四球が無かったことを素直に受け取れなかったりもしています。
もう少し攻めの姿勢を見せて欲しかったと、そんな今日の上野でした。

打線は杉内に100勝目をプレゼントするという、散発6安打で零封をされてしまいました。
そこまで打てないような杉内には見えませんでしたが、ファールで粘りながらも結局は連続三振に打ち取られた2回の攻撃が惜しかったです。
そんな中でも伊志嶺だけではなく渡辺正までが一流左腕からきっちりとヒットを打ったことが喜ばしく、また驚きでもあります。
伊志嶺は牽制で刺されるなど課題もありますがまたそれも勉強であり、そして渡辺正も久しぶりに野球が楽しくてしかたがないでしょう。
とにかく楽しんでこそ伸び伸びとしたプレーができるのだと思っていますので、その気持ちを忘れずに明日以降も頑張ってもらいたいです。
そして意外な打者が攝津を沈める、そんな展開に期待をします。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 0
ソフトバンク 0 0 3 1 0 0 0 0 X 4 12

0


◆7月9日(土) ソフトバンク-千葉ロッテ7回戦(ソフトバンク4勝3敗、14時、ヤフードーム、33,021人)
▽勝 杉内 13試合5
勝3敗
▽敗 大谷 12試合1勝4敗
▽本塁打 松中7号(大谷)、松田14号(大谷)

▽バッテリー
千葉ロッテ 大谷、川越、山本一、上野―里崎
ソフトバンク 杉内、馬原―田上、山崎

 

コメント (14)

おやぢたちの晩餐

2011-07-09 01:43:39 | 独り言

 

今日は私が就職をして最初に配属となった部署の、今や「おやぢ」になった面々との懇親会でした。
若干名の淑女も含まれていますが、基本的には何も変わらないと言ったら後で殺されますので何も言いません。
約2年間のプロジェクトのカットオーバーを来週に控えての、気心の知れた方々との交流はストレス発散にはこれ以上にない妙薬で、永久幹事としてはやり甲斐のあるイベントです。

それにしても20年以上も経ってのこういった集まりは、ここのところの希薄な人間関係が普通になっている風潮からすれば貴重な繋がりです。
既に半数以上が会社を変わって普段から顔を合わせているわけでもないのですが、それでも会ってすぐに軽口を言い合えるのは凄いことだと思っています。
一次会、二次会の都合4時間ほどがあっという間に過ぎ去ってしまったのが名残惜しく、しかし次の予定も既に決まったことで明日への活力になります。
つたない幹事ではありますがきっちりと仕事をこなしますので、今後ともよろしくお願いします。

 

コメント (11)

まさかの正人

2011-07-09 01:08:16 | 千葉ロッテ

日本ハムを相手にしての勝ち越しの意義を高めるためには今日からのソフトバンクとの対戦が重要だとは共通の認識かと思いますが、その先陣を切る成瀬に不安がなかったと言ってしまえば嘘になることもロッテファンからすれば正直な思いだったでしょう。
それはここのところの下降線のピッチングを考えれば当然のことなのですが、しかし成瀬はその期待をいい意味で裏切ってくれました。
僅か119球での5安打11奪三振のピッチングは数字だけ見れば今季のベストピッチに近く、これを機に上昇軌道に乗ってくれることを心から願っています。

そうは言いながらも初回を含めて先頭打者を3度も出すなど、実際のところは手放しで喜べるほどの内容ではなかったのが実状ではある成瀬です。
それでも今日はコントロールがかなりまとまっていましたし、好調時ほどではないにせよストレートの伸び、キレに成瀬らしさが見られたことが最大の収穫です。
走者を出してもバタバタとせずに三振を奪えたことが大きく、そのピッチングを支えたのは成瀬らしい右打者の外角低めへのチェンジアップと、数は少なかったもののそれとは逆向きに内角を攻めたストレートとスライダーです。
打者からすればかなり的を絞りにくかったものと思われ、このあたりはバランスリードの的場としての真骨頂でしょう。
成瀬のエアポケットである下位打線に福田、中村という経験の浅い選手が並んでいたこともラッキーでした。
これだけの強力打線をしっかりと抑えられたことは成瀬にとっては一つのきっかけになると思われますし、またきっかけにしてもらわなければ困ります。
オールスター前の最後の登板は今度はQVCマリンでの同じくソフトバンク戦になりますので、この流れに乗って貯金を作って後半戦に臨んでもらいたいものです。

その成瀬が多少なりとも気持ちに余裕を持っていられたのは、珍しくも早い回から打線の援護があったことが理由の一つだと考えます。
成瀬とは対照的にコントロールに苦しんだ山田に助けられたところはありますが、日本ハム戦に続いて地味に得点を重ねたことはミスにつけ込むという点からは評価ができます。
逆にタイムリー欠乏症が心配だったところへ久々の爽快な点の取り方が渡辺正だったことは意外であり、しかしチームにとっては地蔵さんの活躍は大いに喜ぶべき吉事ですから、まだまだ打席数も少ないので浮かれるにはかなりの早計ではあるものの、まさかの渡辺正といったところでしょう。
2点差であればかなり終盤に厳しい展開になったことは容易に想像ができますので、渡辺正の2打点は今日のMVPものの活躍です。
棺桶に片足を突っ込んでいた渡辺正の躍進ぶりは他の地蔵さんたちにもチャンスがあることの証左ですから、逆襲の象徴としての渡辺正に今後も期待をしたいと思います。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 1 1 2 0 0 0 4 5 0
ソフトバンク 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5

2


◆7月8日(金) ソフトバンク-千葉ロッテ6回戦(3勝3敗、18時、ヤフードーム、36,790人)
▽勝 成瀬 13試合6
勝6敗
▽敗 山田 11試合6勝5敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬―的場
ソフトバンク 山田、金澤、大場、柳川―田上

 

コメント (12)