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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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凄いぞカスティーヨ

2011-07-06 00:11:44 | 千葉ロッテ

今日は唐川の好投を目当てに球場に足を運ばれたロッテファンが多かったことと思いますが、しかしながらファンの度肝を抜いたのはカスティーヨの衝撃的なデビューでした。
唐川の乱調で敗色濃厚だった試合を立て直して、思わず頬をつねりたくなるような逆転勝利です。
あれだけ苦しめられていた日本ハムの中継ぎ陣を攻略したことも今後の大きな自信になると思われ、ただの1勝ではない大きな白星だと言ってよいでしょう。

それにしても4打数4安打1本塁打3打点と、カスティーヨはこれ以上にないデビュー戦です。
レフトスタンドへの痛烈なアーチは最近ではあまり見られない光景ですし、4本目の右方向へのヒットには身震いをしました。
まだ1試合ですし、ぽっと出の外国人選手がいきなり活躍をすることは珍しくもありませんが、しかしカスティーヨは昨年にNPBでの実績があるだけに期待が高まります。
かなり威圧感のある風貌はバッテリーにプレッシャーを与えるのに充分すぎるぐらいですし、今日の活躍で一気に警戒警報がリーグ内に鳴り響いていることでしょう。
そうなると昨年がそうであったように研究をされて失速をすることも覚悟が必要ですが、規定打席に達しての.273の成績がトランキライザーとなってくれます。
今日の打線の爆発は軸がしっかりとしたことによる相乗効果もあったでしょうから、この勢いを失うことなくアチャの快進撃が続くことを願っています。

そのカスティーヨにあっさりと4番の座を明け渡すこととなった大松ですが、まだまだ諦めるには早すぎます。
いきなり7番まで落とされて発奮をしたのか、マルチヒットで打率も.250まで上げてきました。
右左のバランスを考えれば大松が4番に座ってくれることがチームにとってはベストだと考えますし、やはり井口、大松、カスティーヨのクリーンアップが個人的には理想です。
その後を福浦、今江と続けば下位打線でもチャンスが生まれますし、どこかのチームを見ているかのように左腕をぶつけてきたところを見事にボールを巻き込むようなスイングで粉砕をした福浦の決勝タイムリーは往年の輝きを思い出させるのに充分すぎるぐらいの素晴らしいものでした。
また里崎も8番に置いておけば大きな不満はありませんし、カスティーヨが無難に一塁守備をこなしてくれれば根元も復権のチャンスを長く与えられるでしょう。
ただの一試合でこれだけ夢を語れる、そんな自分が誇らしくもあります。

そんな見事な逆転勝ちでしたが、心配なのは唐川です。
22歳の誕生日を自らの白星で飾るどころか滅多打ちでノックアウトをされてしまい、オールスター前の10勝到達が夢と消えてしまいました。
立ち上がりからボールが高めに浮き気味でコントロールに苦しむ唐川を6失点までベンチが我慢をしたのは、これまでの修正能力を考えれば間違っていたとは思いません。
逆に言えばそれだけ唐川がどうにもならなかったということで、どこぞが痛いなんて話にはならないことを願うばかりです。
これまで打線の援護がない中で孤軍奮闘で頑張ってきた唐川だけに、今日の乱れっぷりを打線が帳消しにしてくれたことはカモメの恩返しぐらいにでも思えばいいでしょう。
大野に2安打をされたり中田に押し出し四球を与えたりとむかついているであろうその思いを、次の登板でぶちまけてくれれば何の問題もありません。

その唐川を継いだ川越、伊藤、ロサ、藪田が踏ん張って、貴重な白星をロッテファンに届けてくれました。
内が戦線を離脱しただけに伊藤の投入が早かったようにも思いましたが、そこをロサが2イニングをパーフェクトに抑えたことが逆転勝ちの足がかりになったことは間違いなく、来日初勝利はこれ以上にないプレゼントになったことでしょう。
伊藤もようやくにやらかしてしまった根元の悪送球がなければ失点もなかったでしょうし、藪田もすっかりと守護神が板に付いてきました。
今日は先発はもちろんのことリリーフ陣の出来が大きく勝敗に左右をしましたから、全員にセーブポイントをあげたいぐらいです。

モヤモヤとしたものが一気に晴れたような勝利ですから苦言は避けようかとも思ったのですが、一点だけどうしても書きたいことがあります。
それは4回の無死一二塁で里崎にバントをさせなかったことで、こればっかりはどうにも私には理解ができない采配です。
結果的にウルフを引っ張りすぎた日本ハムの継投に助けられたところがありましたが、逆転勝ちに結果オーライなどとは言ってはいられないでしょう。
あの展開で、あの場面で8番打者にバントのサインを出さないのは西村監督以外では1人しか思い浮かばず、やはり基本的にはいけいけどんどんという一か八かの野球スタイルを引き継いだんだなぁと思わざるをえない、そんな一シーンでした。
今日の勝利に浮かれて攻撃的すぎる野球をしてしまえば明日、明後日と厳しい試合になるであろうと危惧をしますので、勝って冠の緒をしっかりと締めてもらいたいものです。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本ハム 0 0 2 3 1 1 0 0 0 7 13 0
千葉ロッテ 0 0 2 0 3 2 0 1 X 8 12

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◆7月5日(火) 千葉ロッテ-日本ハム7回戦(ロッテ4勝3敗、18時15分、QVCマリン、16,827人)
▽勝 ロサ 27試合1
勝3敗
▽S 藪田 24試合1勝2敗13S
▽敗 榊原 26試合1勝1敗
▽本塁打 カスティーヨ1号(ウルフ)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、川越、伊藤、ロサ、藪田―里崎
日本ハム ウルフ、谷元、宮西、榊原、石井―大野

 

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