開幕ローテーションの6人が2ヶ月のうちに4人も消えるとは、ちょっと考えられない緊急事態です。
ここのところKO続きだった大嶺が登録抹消となり、ローテーションに残るのは成瀬と渡辺俊のみとなりました。
大嶺が出場選手登録抹消 (5/17 日刊スポーツ)
ロッテ大嶺祐太投手(21)が17日、出場選手登録を抹消された。
16日の巨人-ロッテ戦(東京ドーム)に先発し、3回4失点で降板。
3敗目を喫し2軍で再調整となった。
15日には唐川も右手中指骨折で離脱。
開幕当初は6人で先発を回していたが、これで4人がローテから外れることなった。
大嶺と唐川は負けが先行をしても将来を見据えて先発で起用をし続けるべきだと考えていますが、大嶺は2試合連続完投勝利の後は6回5失点、5回4失点、5回6失点、そして昨日の3回4失点と坂道を転げ落ちるような勢いで調子を落としていることが明白なだけに、浦和行きも致し方ないところではあります。
ただ西村監督、西本コーチが大嶺に明確な指示を出した上での降格なのかどうかが気になり、懲罰的なものであれば後ろ向きでしかありませんので、成本コーチと連絡を取り合って課題をしっかりと克服をさせる体制を敷いているのだと信じることにします。
もしかすると2軍を相手に見下すぐらいのピッチングをすることで自信を取り戻してもらうことが主眼なのかもしれませんが、もし万が一にでも打ち込まれた日には立ち直るのに相当な日数を要することになるかもしれず、そうであれば一種の賭けと言えなくもありません。
そんなギャンブラーなことをやるほどの余裕があるとも思えませんが、とにかく最短で戻ってきてくれることを祈る思いです。
ロッテ救えるか…移籍左腕 22日先発へ順調調整 (5/17 スポーツニッポン)
ロッテ・吉見が千葉マリンで先発投手による調整練習に合流した。成瀬、渡辺俊に続くのは、先日からベンチ入りを外れて先発としての調整を行っているものと思われるマーフィーに故障からの復帰を期す小野、そして移籍の吉見となるのでしょう。
横浜から金銭トレードで移籍してきたばかりの左腕は15日のイースタンリーグ・日本ハム戦(鎌ケ谷)で6回無失点と好投。
22日にヤクルト戦(千葉マリン)で移籍後初先発する可能性が高い。
マウンドの感触も確かめた吉見は「早くチームの一員として認めてもらえるように、自分のできる仕事をやっていきたい」。
小野、川越、唐川が負傷離脱して苦しい台所事情となっている先発陣の救世主となれるか、注目が集まる。
中日戦は渡辺俊にマーフィー、ヤクルト戦が成瀬と吉見、そして阪神戦に小野が登場をするものと思われます。
中5日を強いられる投手が出るなど厳しい状況に変わりはありませんが、とりあえずは最低ラインの5人を確保できそうな目処が立ったことは朗報です。
吉見の獲得は唐川と大嶺の離脱を想定してのものではなかったでしょうから、そういう意味ではロッテにまだ追い風が吹いていると言ってもよいでしょう。
ただマーフィーは先発としては1試合5イニングを投げただけですし、吉見に至ってはダメダメ横浜投手陣からこぼれた存在であっただけに、過度の期待はできません。
それでも大谷や香月のように彗星のように現れた新顔に救われてきた今季のロッテだけに、吉見がまさに文字通りの救世主となってくれることを願うばかりです。
いずれにせよ結果を残してくれればラッキー、ダメであれば若手にチャンスが訪れたと超前向きに考える、それだけの心の準備は必要でしょう。
まかり間違っても「そして誰もいなくなった」などということにはならず、災い転じて福となす、そう思えるような展開になると信じて千葉マリンでの戦いぶりを見守ることにします。