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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

そして大嶺も消えた

2010-05-18 01:30:39 | 千葉ロッテ

開幕ローテーションの6人が2ヶ月のうちに4人も消えるとは、ちょっと考えられない緊急事態です。
ここのところKO続きだった大嶺が登録抹消となり、ローテーションに残るのは成瀬と渡辺俊のみとなりました。

大嶺が出場選手登録抹消 (5/17 日刊スポーツ)

ロッテ大嶺祐太投手(21)が17日、出場選手登録を抹消された。
16日の巨人-ロッテ戦(東京ドーム)に先発し、3回4失点で降板。
3敗目を喫し2軍で再調整となった。
15日には唐川も右手中指骨折で離脱。
開幕当初は6人で先発を回していたが、これで4人がローテから外れることなった。

大嶺と唐川は負けが先行をしても将来を見据えて先発で起用をし続けるべきだと考えていますが、大嶺は2試合連続完投勝利の後は6回5失点、5回4失点、5回6失点、そして昨日の3回4失点と坂道を転げ落ちるような勢いで調子を落としていることが明白なだけに、浦和行きも致し方ないところではあります。
ただ西村監督、西本コーチが大嶺に明確な指示を出した上での降格なのかどうかが気になり、懲罰的なものであれば後ろ向きでしかありませんので、成本コーチと連絡を取り合って課題をしっかりと克服をさせる体制を敷いているのだと信じることにします。
もしかすると2軍を相手に見下すぐらいのピッチングをすることで自信を取り戻してもらうことが主眼なのかもしれませんが、もし万が一にでも打ち込まれた日には立ち直るのに相当な日数を要することになるかもしれず、そうであれば一種の賭けと言えなくもありません。
そんなギャンブラーなことをやるほどの余裕があるとも思えませんが、とにかく最短で戻ってきてくれることを祈る思いです。

ロッテ救えるか…移籍左腕 22日先発へ順調調整 (5/17 スポーツニッポン)

ロッテ・吉見が千葉マリンで先発投手による調整練習に合流した。
横浜から金銭トレードで移籍してきたばかりの左腕は15日のイースタンリーグ・日本ハム戦(鎌ケ谷)で6回無失点と好投。
22日にヤクルト戦(千葉マリン)で移籍後初先発する可能性が高い。
マウンドの感触も確かめた吉見は「早くチームの一員として認めてもらえるように、自分のできる仕事をやっていきたい」。
小野、川越、唐川が負傷離脱して苦しい台所事情となっている先発陣の救世主となれるか、注目が集まる。
成瀬、渡辺俊に続くのは、先日からベンチ入りを外れて先発としての調整を行っているものと思われるマーフィーに故障からの復帰を期す小野、そして移籍の吉見となるのでしょう。
中日戦は渡辺俊にマーフィー、ヤクルト戦が成瀬と吉見、そして阪神戦に小野が登場をするものと思われます。
中5日を強いられる投手が出るなど厳しい状況に変わりはありませんが、とりあえずは最低ラインの5人を確保できそうな目処が立ったことは朗報です。
吉見の獲得は唐川と大嶺の離脱を想定してのものではなかったでしょうから、そういう意味ではロッテにまだ追い風が吹いていると言ってもよいでしょう。
ただマーフィーは先発としては1試合5イニングを投げただけですし、吉見に至ってはダメダメ横浜投手陣からこぼれた存在であっただけに、過度の期待はできません。
それでも大谷や香月のように彗星のように現れた新顔に救われてきた今季のロッテだけに、吉見がまさに文字通りの救世主となってくれることを願うばかりです。
いずれにせよ結果を残してくれればラッキー、ダメであれば若手にチャンスが訪れたと超前向きに考える、それだけの心の準備は必要でしょう。
まかり間違っても「そして誰もいなくなった」などということにはならず、災い転じて福となす、そう思えるような展開になると信じて千葉マリンでの戦いぶりを見守ることにします。

 

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新星を見つけた

2010-05-17 01:34:37 | 千葉ロッテ

 

灼熱の鎌ヶ谷まで足を運んだ連日のイースタン観戦は、これまた連日の1点差負けとなりました。
ちょっと情けないような負け方が続きましたが、それでも育成が目的のファームらしい収穫もありましたので満足をしています。

今日のスタメンオーダーです。
昨日と違うのは青松の代わりに宮本が一塁を守り、角中がライトに入ったぐらいで変わり映えはしないものでした。
今日こそは清田や角が見られると思っていただけに、かなりガッカリとしたのが正直なところです。

先発は故障からの復帰を目指す小野で、開幕直後の小林宏もそうでしたが、実績のある投手でも実戦で試してから1軍に昇格をさせる西村監督のやり方は徹底をしており、慎重で堅実なところは評価をしてよいと思います。
ファンとしてもその方が分かりやすく納得感もあり、少なくとも吉井のときのような不満は生まれないでしょう。
その小野は先頭打者から三振を奪ったところまでは貫禄を見せましたが、その後は面白いようにヒットを打たれて5回を9安打4失点ですから満足のいく結果ではありませんでした。
急造一塁手の宮本の拙守に苦笑いをするような不運もありましたが、それでも昨日は同じオーダーに対して吉見がほぼ完璧なピッチングを披露したことを考えると、コントロールが甘かったことと合わせて1軍昇格は早いような気がします。
ただ唐川が骨折で長期離脱となることが分かったこともあり、5回を投げきったことでよしとする可能性は充分にあるでしょう。

小野の後を継いだのは2年目の山本で、この山本が今日の最大の収穫でした。
とにかくストレートの伸びが素晴らしく、今日の両軍の投手の中で一番の出来であったと思います。
もうちょっと長いイニングを見たかったのですが、僅か1イニングでも才能の豊かさが見て取れるピッチングはロッテの大きな財産だと言えます。
登板数やイニングが少ないのは体が出来きっていないからなのかもしれず、それであれば無理をさせずに大きく育てて欲しい逸材です。

その山本を見た後だからかもしれませんが、その後の投手は見劣りがしてしまったことは否めません。
服部は相変わらず自分の特性を理解できていないのか、ボール先行のピッチングではこのまま2軍に埋もれるどころか首元が涼しくなってくるでしょう。
橋本も宮本の落球に足を引っ張られたとは言っても、せっかくのストレートの威力が宝の持ち腐れになるチキンハートではどうしようもありません。
コーリーに至っては昨日のビデオを見ているかのようなバントを一塁に悪送球の失策で迎えたピンチに敬遠と押し出し死球ですから、今のままでは1軍に戻るのは厳しいでしょう。
この3人が来年にいなくても何の不思議もない、そんな不謹慎なことを思ってしまった今日の投球内容でした。

今日の打線は13安打6得点と頑張りましたが、一方でバントを3度も失敗するなど課題もありました。
渡辺正はスタンドから「引退しろ」と心ない野次が飛ぶようなバント失敗を2球続けてしまい、これでは1軍から遠ざかっているもの仕方がありません。
翔太が2安打とプロにだんだんと慣れてきていること、打線での収穫はこれが一番です。
体にしなやかさがありますので、期待をしてよいと思います。

代打で逆転スリーランを放った青松のバッティングも、今日の収穫の一つです。
打った瞬間にそれと分かる弾丸ライナーで、外野が守れれば一軍で見てみたい選手の一人です。
一塁しか守れないとなるとかなり厳しくなってきますので、高橋監督がそのあたりをどう判断するかに注目をしていきたいと思います。
残念ながら悔しい連敗となりましたが、昨年に比べればファームらしい雰囲気がありますので次もチャンスがあれば足を運びたいと、そう思える週末でした。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0

5

0 1 0 6 13

2

日本ハム 1 0 2 1 0 0 0

2

1X 7 13

2


◆5月16日(日) 日本ハム-千葉ロッテ8回戦(日本ハム5勝3敗、13時、鎌ヶ谷、2,054人
▽勝 山本 14試合1勝1敗4S
▽敗 コーリー 5試合1
▽本塁打 加藤政1号(小野)、青松2号(吉川)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小野、山本、服部、橋本、コーリー―斉藤
日本ハム 糸数、吉川、加藤武、山本―今成

 

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山田と上田と暴れん坊将軍

2010-05-17 01:13:48 | 映画

 

劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル

東宝

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今日はレイトショーで「トリック3」を観てきました。
劇場で売っていた「山田奈緒子」「上田次郎」の人形に触手が伸びたものの、さすがに両方で4200円には躊躇をして大人しくパンフレットだけで我慢をしました。
約2時間の上映時間はあっという間で、トリックファンであれば見逃す手はない映画です。

逆に言えばトリックが初めて、という方には向いているとも思えません。
これまでのシリーズや劇場版などとの絡みもありますし、どことなくチープな笑いも一般受けはしないかもしれません。
今回はパロディをやり過ぎた感じがありましたが、それらをひっくるめてトリックですのでハードルはやや高いような気がします。

先週に公開をしたばかりなのでネタバレは避けますが、松平健は現代劇には向いていないと感じたこと、もっと矢部謙三を使って欲しかったこと、などの不満がなかったわけではありませんが、久しぶりのトリックらしい映像に次回作が楽しみになりました。
黒門島の件がある限りはテレビ、劇場版の続きが必ずあると、そう信じて待つことにします。


2010年5月16日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 


暗雲

2010-05-16 18:18:16 | 千葉ロッテ

唐川の負傷が打撲と診断がされた際に「腫れが引かないために再検査をしたところ骨折だったなどとはよくある話」と書きましたが、こういうのに限って当たってしまいます。
今日の再検査で中指の骨折、剥離骨折に近い状態だとの発表があり、全治まで4週間とのことですから調整を含めれば2ヶ月近い離脱は覚悟をしなければならず、これで開幕ローテーションの半数が故障で外れるという緊急事態となりました。
ここは前向きに若手にとってのチャンスだと考えたいのですが、そう単純に考えられるほど状況は芳しいものではなく、そして今日の試合が拍車をかけてくれました。

昨日の追い上げから今日は立ち上がりが大事だと書きましたが、あっさりと大嶺が3点を失う幕開けとなり、同点に追いついた直後にも被弾をして3回でマウンドを降りることになるとは最近の調子を考えれば予想ができなかった話でもありませんが、ちょっと信じたくはない惨状です。
唐川の離脱で大嶺にはしっかりとしてもらわなければならないのですが、逆にローテーション失格との烙印を押されそうな感じすらあります。
今日は鎌ヶ谷に行っていたので映像を見ていませんし、録画を見る気すら起きないのですが、ダイジェストを見る限りでは打たれるべくして打たれたとしか言いようがありません。
もっと自信を、とは前回の登板の際に書いた言葉ですが、反芻をしてもらいたい気分です。
どれだけ打たれようとも大嶺は先発で起用をして欲しいですし、頑張ってもらいたいのですが、そろそろ正念場かもしれません。

そして昨日に誉めた松本と古谷も一転して打ち込まれ、安定感の無さを露呈してしまいました。
東京ドームにセーフティーリードなどはないのですから持ちこたえて欲しかったのですが、昨日とは別人のようにコントロールを乱しての自滅ですから頭が痛くなります。
昨日の踏ん張りがあったからこその9回があり、そして今日は踏ん張れなかったからこその9回であり、自分たちが試合を支配しているとの意識を持ってもらいたいです。

打線は11安打4本塁打8得点と頑張りましたが、今日の結果は忘れることが大事です。
両軍合わせて9本塁打とショーとしては面白いかもしれませんが、野球として考えれば感心できるものではありません。
この感覚で千葉マリンでプレーをすれば打線が湿ることは請け合いで、しっかりとミートをすることに徹してもらいたいと思います。
最後まで試合を諦めない気持ちだけを持って、千葉マリンに戻ってきてもらいましょう。

2回の無死満塁から大嶺が併殺になり、あそこは「バットを振るな」と指示を出すべきでした。
また低めを突かなければ外野に運ばれた打球は全てホームランになると思わなければならないことも、各投手は痛感をしたはずです。
終わってみれば2試合とも9回の追い上げで2点差まで詰め寄ったことに満足をするのではなく、優勝を目指すのであれば箱庭での戦いは秋に待っているのですから、ベンチや選手たちがこの連敗でしっかりと学習をしてくれたであろうと思うことにします。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 1 2 0 0

1

0 0 4 8 11

1

巨人 3 0 1 0 4 2 0

0

X 10 10

2


◆5月16日(日) 巨人-千葉ロッテ2回戦(巨人2勝、14時、東京ドーム、44,793人)
▽勝 西村健 7試合3勝1敗
▽S クルーン 13試合7S
▽敗 大嶺 7試合2勝3
▽本塁打 阿部9号(大嶺)、金泰均11号(西村健)、12号(金刃)、小笠原12号(大嶺)、ラミレス14号(松本)、高橋2号(松本)、今江2号(西村健)、坂本10号(古谷)、西岡5号(金刃)

▽バッテリー
千葉ロッテ 大嶺、松本、古谷、秋親、伊藤―里崎
巨人 西村健、久保、福田、金刃、クルーン―阿部、鶴岡

 

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吉見見参

2010-05-16 00:53:20 | 千葉ロッテ

 

今季初のイースタン観戦は鎌ヶ谷での日本ハム戦で、風がやや冷たかったものの晴天に恵まれた絶好の野球日和でした。
僅か2時間ちょっとの試合でしたし、かつ負け試合でもあったのですが、やはり球音が楽しめるファームの試合は心躍ります。
この中から一人でも1軍で活躍をする選手がでることを、あの頃のあの選手はと昔話ができるような、そんな若い選手の頑張りに期待をします。

今日のスタメンオーダーです。
細谷が昨日に続いて欠場で、恒例の故障ではないかと心配になります。
また最近は宮本が一塁だけではなく外野を守り始めていますので、いよいよ打撃を活かして本格的に野手に転向となるのかもしれません。
ただコンバートの影響もあってか打率は低迷をしており、贔屓の角中や興味のある清田を押し出してまで使うのは微妙な感じがあります。

先発は吉見が移籍後の初登板となり、6回を3安打無失点の7奪三振ですから上々のスタートです。
もちろん2軍戦ですし、怪我人続出で体調万全なら試合に出られるという日本ハムのチーム事情や、左打者が7人も並んだオーダーを考えれば額面どおりに受け取ることはできませんが、それでもストライク先行の堂々たるピッチングでした。
ストレートは130キロ台後半といったところでしょうが伸びがあり、変化球も低めに決まっていましたので噂をされる阪神戦での先発が濃厚となったと思いますし、唐川が登録抹消となったことと小野の復帰が遅れていることを考えればヤクルト戦あたりで出番があるかもしれません。
もっともかなり出来にムラがある吉見ですから、今日のピッチングが今季最高だったということにはならないことを願っています。

吉見の後は大谷と根本が1イニングずつを投げましたが、どちらもピリッとしないピッチングでした。
大谷で気になったのは軸足が折れすぎて早い段階で腰が落ちてしまうことで、そのために踏み出した足が早く着地をしてしまいボールに力が乗り切っていないのではないかと、リリースの瞬間の上体が前のめりになっているのは足幅が広すぎるのではないかと、そんなことを思いながら見ていました。
また根本はバントを一塁に悪送球をして決勝点を失うミスを犯し、ピッチング以前の問題でガッカリです。
両人とも苦しい1軍の中継ぎ陣の助けとなることを期待しているだけに、ちょっと残念な今日の結果でした。

打線は3安打無得点に抑えられてしまい、勝利と防御率の2冠の矢貫が相手とは言っても芯に当たった打球すら数えるほどでしたし、天候とは裏腹にお寒いものでした。
里崎の状態が悪いのか捕手3人制のために1軍に昇格をした金澤を除く4人の捕手全員がスタメンというオーダーは日本ハムの心配をしている余裕はないぐらいの野手の層の薄さを感じさせますし、愛着はあるものの二塁で堀を起用するのであれば角を使って欲しかったです。
その他は特にコメントをするほどのものもなく、渡辺正がプチ一本足打法になっていたことにあれっと思ったぐらいです。

1軍を真似しているわけでもないのでしょうが、高橋監督は基本的に9人で最後まで戦う試合が目立ちます。
今日も9回までは野手の交代はなく、堀の代走に角中を送ったのが4試合ぶりの10人目の野手の登場です。
しっかりと4打席を任せることは選手に気持ちの余裕を持たせる意味で悪いやり方ではありませんが、たまにしか観戦できない私としては多くの選手を見たい気持ちもあり、もちろん見る側の我が儘であることは分かっていますが、生山や吉田はフューチャーズに参加ですから仕方がないものの清田や角や定岡を見たかったのは正直な思いです。
ちなみに代打の竹原はアッパースイング全開で、オフには何らかの動きがあってもおかしくはないような感じを受けました。

試合後はすぐに高橋監督を中心にミーティングが行われ、1軍と同様に昨年までとは違うところを見せてくれたことは大きな喜びです。
昨年は2軍の試合に足を運ぶ度にベンチが機能をしていないことに絶望をしていましたから、これが今日の最大の収穫だとも言えます。
ファームという名前のとおりに若い選手たちがすくすくと育つ2軍であるよう、高橋監督やコーチ陣には今後も頑張ってもらいたいと思います。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0

0

0 0 0 0 3

1

日本ハム 0 0 0 0 0 0 0

1

X 1 5

0


◆5月15日(土) 日本ハム-千葉ロッテ7回戦(日本ハム4勝3敗、13時1分、鎌ヶ谷、1,523人
▽勝 須永 13試合2勝1敗
▽S 山本 13試合1敗4S
▽敗 根本 13試合2勝3

▽バッテリー
千葉ロッテ 吉見、大谷、根本―斉藤
日本ハム 矢貫、石井、須永、山本―今成

 

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野球のレベルが落ちる

2010-05-15 21:13:29 | 千葉ロッテ

東京ドームに限らずヤフードームでも京セラドームでも屋内球場はホームランが出やすいのですが、それにしても東京ドームの箱庭ぶりは目に余ります。
こすったようなバッティングでフェンスオーバーになってしまえば投手はたまったものではなく、ホームランにならなくても屋外では外野フライになるような打球が野手の頭を越えるような野球は興ざめで、ハッキリ言って野球のレベルが下がります。
ロッテが千葉マリンの強風を活かした野球をやっているのと同様に巨人も箱庭を活かした野球をやっており、ここで勝つには相当な努力が必要だと感じされられた試合でした。

それでも投手が丹念に低めをつけば抑えられるのですが、成瀬は初回の完璧なピッチングが嘘のように2回以降は低めの変化球はバウンドをし、ストレートは高めに浮くなどコントロールに苦しみ、被弾王の名に恥じない3発を食らって見事な撃沈をしてしまいました。
まるで全精力を初回で使い果たしたかのようで、あれでは巨人打線の餌食になっても仕方がありません。
どうにもコントロールがいい成瀬というイメージが崩れるピッチングが今季は目立っており、逃れたと思っていた開幕投手の呪いに蝕まれ始めたのかもしれません。
せめて打たれても鉄皮面であって欲しく、あのしかめっ面だけは何とかしてもらいたいです。

皮肉なことに成瀬の後を継いだ中継ぎ陣は揃いも揃って好投をし、成瀬の悪いところがさらに際だってしまいました。
秋親は低めに丁寧にボールを集めていましたし、松本は持ち味である角度のあるボール投げており、古谷にいたってはなんちゃって157キロを投げるなど別人のような強気の攻めを見せ、この3人が終盤の3イニングをパーフェクトに抑えたことが9回の猛追に繋がりました。
特に松本の復活は待ち焦がれていたためにこれ以上にない朗報で、今日ぐらいのピッチングができれば勝っている試合でも充分に貢献をしてくれることでしょう。
今日の松本と古谷のピッチングで、マーフィーの先発転向が本格化をするかもしれません。

打線は東野から5安打1得点しか奪えず、最終回に詰め寄ったものの仕掛けが遅すぎました。
ただ投手三冠の東野のピッチングが素晴らしかったと思うべきなのかもしれず、適度な荒れ球とキレのあるスライダーのコンビネーションが抜群ではありました。
そんな中で松本とともに1軍に戻ってきた金澤が2本のヒットを放ち、金澤不思議伝説は継続をしています。
一昨年に故障者続出で1軍にデビューをした際にも2軍では2割前後に低迷をしており、しかし1軍では毎試合のようにヒットを放ち.273の成績を残しました。
昨年も1軍では1打数1安打、そして今年は2軍で.191ながらもあっさりと1軍でヒットを打つのですから、やはり何かを持っていると思いたくなります。
そして何より先日の根元、今日の金澤と昇格をした選手をすぐに起用をするところに西村監督の変化が感じられ、ちょっと嬉しい気分になっています。
それにしても一昨日の満塁ホームラン、今日のタイムリーと好調の福浦を使い切れないのがもったいなく、早く千葉マリンに戻ってきて欲しいです。

両リーグの首位が激突をした初戦は消化不良の負け方となりましたが、このまま連敗をするわけにはいきません。
今日の負けで首位から転げ落ちたことで明日は挑戦者の立場に戻りますので、また一からのスタートの気持ちで頑張ってもらいましょう。
大松は元気にスタメンに名を連ねたものの里崎は欠場、唐川は登録抹消、さらにはサブローが左太ももの張りで途中交代をするなどチームコンディションは良くありませんが、逆に控え選手にはチャンスでもありますから前向きに考えたいものです。
東京ドームに足を運ばれたロッテファンには残念な試合ではありましたが、長野の凡退にひときわ高い歓声を上げ、荻野貴のヒットと盗塁に拍手を送れたことは不幸中の幸いであり、これが明日は勝利に結びついてくれることを願っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0

0

0 0 2 2 6

0

巨人 0 1 1 1 1 0 0

0

X 4 8

0


◆5月15日(土) 巨人-千葉ロッテ1回戦(巨人1勝、18時、東京ドーム、44,318人)
▽勝 東野 8試合7勝1敗
▽S クルーン 12試合6S
▽敗 成瀬 9試合5勝4
▽本塁打 小笠原11号(成瀬)、坂本9号(成瀬)、ラミレス13号(成瀬)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、秋親、松本、古谷―的場、金澤
巨人 東野、クルーン―阿部

 

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映画に酔う

2010-05-15 01:11:53 | 映画

昨晩は午前様、今日も午前中に片付けなければならない仕事があったために普段よりも2時間近く早く出社をしましたので、久しぶりに定時で帰らせてもらいました。
そこそこ疲れていたので素直に帰ればいいものを、しかし今日はTOHOシネマズデイで映画が1000円で観られますので行かない手はなく、調子に乗って2本も観たことで2日連続の午前様となり、しかし自業自得ですので誰にも文句は言えません。
20年近くも劇場で映画を観ていなかったものが今月に入ってから4本目ですから突然のマイブームで、今日もいろいろな意味で映画に酔った一日となりました。

タイタンの戦い

ワーナー・ホーム・ビデオ

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最初に観たのは「タイタンの戦い」で、ギリシャ神話をモチーフにした3D映画です。
今日はしっかりとレンズクリーナーを持って行きましたので、レンズの汚れにイライラとせずに楽しむことができました。
ストーリーとしてはメドゥーサ退治で有名なペルセウスの英雄譚なのですが、ギリシャ神話はひととおり読んだことがありますのでスッと入っていくことができました。
3D効果としては先日の「アリス・イン・ワンダーランド」の方が上でしたが、怪物の動きなどは3Dならではのものがあり、いい映画をチョイスしたと悦に入っています。
あくまでモチーフにしているだけで細かいところはギリシャ神話に沿ってはおらず、ペルセウスの父がアクリシオスだったり(本当は祖父)、妻となるアンドロメダを袖にしたり、そもそもメドゥーサを退治する経緯などが全然違ったりもするのですが、全くのオリジナルではなくギリシャ神話のいろいろなエピソードを上手く組み合わせて作り上げたものですから、むしろその手腕を誉めるべきなのかもしれません。
何にせよ個人的にはかなり面白かったですし、お奨めのできる映画だと思います。


2010年5月14日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

グリーン・ゾーン

ジェネオン・ユニバーサル

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2本目は今日から公開となった「グリーン・ゾーン」で、イラクの大量破壊兵器の探索にかかる疑惑を題材としています。
激しい戦闘シーンは迫力がありましたし、戦場の緊迫感は痛いほど伝わってきたのですが、それでもピンとこなかったのは日本人だからかもしれません。
アメリカではイラク攻撃の大義名分とした大量破壊兵器の発見にまつわるストーリーですので身近な存在として興味を持つ向きも多いとは思いますが、どこかテレビの中の世界でしかない日本では何が焦点となっているのかが分かりづらいように感じました。
何より売りでもあるハンディカメラで撮った臨場感に溢れる映像が私には逆効果で、激しく目線が動くことですっかりと乗り物酔い状態となり、後半は吐き気を我慢するために歯を食いしばる羽目になったことは大きな誤算で、これを書いている今も胸のむかつきが収まっていません。

それでも映画は楽しいと、すっかりと忘れていた喜びを取り戻した気分です。
中学生のころは名画座に通うなど映画少年だったと自分の過去を美化していますが、これからは映画中年として趣味を増やしていこうと思います。
次は明後日の日曜日、「トリック3」を懲りずにレイトショーで観る予定です。


2010年5月14日 鑑賞  ★★☆☆☆(2点)

 

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心配

2010-05-14 01:18:55 | 千葉ロッテ

昨日の投手戦とは打って変わっての両軍合わせて30安打20得点の打撃戦は、ここからこぼれた吉見は使い物になるのかと不安になるぐらいの乱調ぶりを見せた横浜投手陣のおかげもあって、終わってみれば意外な得点差のついた試合となりました。
今日は午前様で映像を一切見ていませんし、また時間も時間ですので、ポイントだけを手短にまとめることにします。

貯金を10に戻して首位に立ったことは喜ばしいのですが、やはり心配は里崎、唐川、そして大松です。
里崎は背中の張りを訴えての欠場で、再発ですから前回と同様に登録を抹消されることも覚悟をした方がよいでしょう。
前回と違うのは的場の力量が分かっていることで、万が一の場合でも何とかなるのではないかとは思うのですが、それでも里崎がいなくなることが痛いことに変わりはありません。
唐川も右手中指、薬指の打撲で骨折は免れたとのことですが、腫れが引かないために再検査をしたところ骨折だったなどとはよくある話ですし、そうでなくても場所が場所ですからローテーションを1回ぐらいは飛ばした方がよいように思います。
また大松については特に情報を握っているわけではありませんが、3点しかリードをしていない7回に理由もなく大松を引っ込める西村監督ではありませんから、故障とは言わずとも違和感などで大事を取ったということではないかと勘ぐっています。
いずれもネガティブな私の杞憂に終わればいいのですが、どうにも気持ちが晴れない感じが残ります。

唐川のアクシデントでスクランブル登板となった中継ぎ陣は、厳しい状況の中でそれぞれが持ち味を出して頑張ってくれました。
6年ぶりの白星を手にした秋親はチームにとっての日替わりヒーローで今後の励みになるでしょうし、この展開では伊藤や藪田の登板も仕方がありません。
最後を締めくくった古谷をもうちょっと長いイニングを投げさせてもとは思いましたが、この試合は確実に取りたかったですから中盤に信頼の置ける投手を突っ込んだことは正しい判断であったと思いますし、その期待に応えてくれたことは昨日に続く中継ぎ陣の大きな収穫です。
ただ大谷だけは完全に壁にぶつかった感があり、唐川が143キロも出るスピードガンで140キロがやっとのストレートでは先があるとも思えず、そろそろ浦和でピッチングの組み立ても含めて鍛え直す必要があるように思います。

打線はビハインドの試合を見事にひっくり返す、期待通りのマリングリング打線の猛威を見せつけてくれました。
その中で福浦が劇的な代打満塁ホームランを放ったことでチームの盛り上がりは最高潮に達したでしょうし、結果的に福浦を温存する形になったことが吉と出たことはロッテへの追い風がまだまだ緩む気配がないことの証左であろうと勝手に考えています。
このホームランは危うくファールにされかけましたが、今日も含めた3度のビデオ判定はいずれもロッテ有利の結果が出ており、大嶺がやらかしてくれたことを除けば「よくぞ今季から導入をしてくれた」というのが正直な思いです。
ただ報道を信ずれば西村監督の抗議でビデオ判定をしたとのことで、日本ハム戦で梨田監督の抗議でビデオ判定をしたことにクレームをつけたはずの西村監督ですから、民主党の強行採決に自民党が文句を言っているのと同じ構図のように思えて、立場が変われば言うことも変わるのだなと思ったりもしています。

次は週末の巨人戦となりますが、箱庭での戦いですから打撃戦を覚悟した方がよいでしょう。
そういう意味では今日の試合に打ち勝ったことは景気づけになるでしょうし、私は含むところはありませんが長野との対決が世間の注目を集めることは間違いありません。
何にせよロッテが変わったことを印象づけるには巨人を叩くことが一番ですから、原監督がぐうの音も出ないような試合をやってくれることを信じて待つことにします。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 1 0 0 1 1

4

2 4 1 14 19

0

横浜 0 1 2 0 1 0 1

0

1 6 11

0


◆5月13日(木) 横浜-千葉ロッテ2回戦(ロッテ2勝、18時、横浜、14,490人)
▽勝 秋親 6試合1勝
▽敗 真田 17試合1勝1
▽本塁打 福浦3号(真田)、根元1号(ブーチェック)、金泰均10号(ブーチェック)、西岡4号(桑原謙)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、大谷、秋親、マーフィー、伊藤、藪田、古谷―的場
横浜 大家、真田、小林太、江尻、ブーチェック、桑原謙―武山、黒羽根

 

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理想的な試合

2010-05-12 23:38:21 | 千葉ロッテ

渡辺俊と清水との投げ合いでロースコアとなるとは意外でしたが、ロッテファンからすれば理想的な試合であったと思います。
清水は8回を8奪三振の2失点と横浜のエースらしい好投でしたし、スタメンからは外れたものの早川も終盤に貴重な盗塁を決めるなど元気なところを見せた一方で、しかし試合はロッテが勝ちましたので気持ちよく眠りにつくことができそうです。

渡辺俊は粘ったと言うべきか、横浜打線の繋がりの無さに助けられたと言うべきか、かなり微妙なピッチングではありました。
味方が先制をした直後に同点にされる、先頭打者を3度も出すなど流れからすると渡辺俊らしい負の輪廻に陥ってもおかしくはない投球内容でしたが、立ち上がりは決まらなかったカーブが中盤以降はそれなりにコントロールをできたことで踏んばれたのだと思います。
6回86球での降板は信頼度の無さか、あるいは中5日を視野に入れた継投なのかは分かりませんが、いずれにせよ1ヶ月ぶりの白星で暫くはローテーションを任されるでしょうし、僅差のゲームを勝利に導いたことで渡辺俊も自信を取り戻すきっかけになってくれればと、そう願っています。

中継ぎ陣は伊藤、藪田、小林宏と勝利の方程式で1点差を守りきり、ここのところは打線におんぶにだっこだっただけに久しぶりに投手で勝った試合のような気がします。
こちらはきっちりと先頭打者を打ち取ったことで楽な展開になりましたし、藪田の三者連続三振は圧巻でした。
打線が抑えられたときは投手で勝つ、開幕当初を思い出させるような今日の試合は交流戦のスタートとしては最高のゲームであったと思います。

打線は私が好きな清水のストレートが走るピッチングに抑えられて5安打に終わりましたが、それでも本来の繋ぐ野球とは対極にあるソロアーチ2本での勝利ですし、ここまでチームを引っぱってきた荻野貴と金泰均が音無しでも勝てる形を持っているところを見せてくれたことは大きな収穫です。
宣言どおりの清水のシュートに手こずらされた一方で、こちらも大松が有言実行とばかりにホームランを見舞うなど、元同僚同士のつばぜり合いも見応えがありました。
結果的に清水の気合いよりもロッテの変貌の方が上回った第一ラウンドであり、しかし好投をしても負けは負けとコメントを残したように清水も変わりつつあるようですから、次も両球団のファンを痺れさせるような戦いぶりを見せてくれることでしょう。

交流戦の初戦を幸先のよい勝利で飾りましたし、明日は何ら遠慮するところのない大家が相手になるのでしょうから、思う存分に叩いてくれることを楽しみにしています。
今日はお休みモードだった荻野貴と金泰均の活躍、出番の無かった福浦の巧打、そして里崎の宝くじの当選発表も見てみたいものです。
そして唐川には7回を1失点に抑える4勝目で横浜打線を蹴散らすピッチングを、最後は連日の小林宏のセーブで試合を締めくくる、今日はそんな予想で終わることにします。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 1 0 1 0

0

0 0 0 2 5

0

横浜 0 1 0 0 0 0 0

0

0 1 9

0


◆5月12日(水) 横浜-千葉ロッテ1回戦(ロッテ1勝、18時1分、横浜、15,120人)
▽勝 渡辺俊 8試合3勝3敗
▽S 小林宏 13試合1勝8S
▽敗 清水 8試合4勝3
▽本塁打 大松7号(清水)、サブロー7号(清水)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、伊藤、藪田、小林宏―里崎
横浜 清水、牛田―武山

 

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さあ交流戦

2010-05-11 23:42:33 | 千葉ロッテ

ちょっとネガティブな発言をしていた吉見が、ようやく腹をくくってくれたようです。
今日の入団発表では当たり前ですが前向きな発言をしており、川崎の移籍を忘れさせてくれるような活躍に期待をします。

移籍の吉見が入団会見「ロッテは勢いが」 (5/11 サンケイスポーツ)

横浜からロッテに金銭トレードで移籍した吉見が11日、千葉マリンスタジアムで入団会見を行い「ロッテは勢いがある。その勢いに乗っていきたい」と抱負を語った。
同席した西村監督は、通算36勝の左腕に「先発として頑張ってほしい」と期待。
吉見は「(期待を)意気に感じるのが選手。優勝に貢献したい。(古巣横浜を)見返したい気持ちがある」と力強く話した。

横浜では中継ぎも経験をしていたようなので先発にこだわる必要はないと思うのですが、西村監督がハッキリと「先発で」と明言をしましたので決まりなのでしょう。
一部に23日に先発との報道もありましたが、前監督とは違ってイースタンで調整をさせた上で起用をするのが西村流ですから、時期的にはぴったりかもしれません。
先発に苦しむ横浜で2軍に埋没をしていた吉見がロッテで先発をすることへの不安は一抹どころではないのですが、川越や秋親、的場らが戦力になっていることを考えれば西村監督や球団のチョイスに間違いはないと、そう信じることにします。

明日から交流戦が始まります。
どうやら初戦は清水との対戦になるようで、いきなりの注目カードとなります。
シュートを使ってケンカ投法などと面白おかしく報じられてはいますが、これも交流戦ならではのショーマンシップだとでも思えばいいでしょう。
ロッテの先発は渡辺俊だと思われますので早川の出番もあるでしょうし、ここに那須野や斉藤の姿がないのが寂しいところではありますが、こればっかりは仕方がありません。

気になる交流戦のローテーションですが、西村監督が「中4日はない」との発言をしているようです。
それなら中5日はあるのかと突っ込みたいところですが、小野の復帰も近いようですし、吉見まで使うのであれば心配をする必要はないのかもしれません。
渡辺俊、唐川、成瀬、大嶺、小野、渡辺俊、唐川、成瀬、大嶺、吉見、小野、渡辺俊、唐川、成瀬と、緩い日程ですから中6日を堅持しても降雨中止による予備日の試合がなければ、今月いっぱいは余裕のローテーションを組むことができます。
小野の復帰が遅れれば中5日で凌ぐのかもしれませんが、どのみちビジターでは投手への代打で登板イニングは短くなるでしょうから、それもありでしょう。
ただそうなると中継ぎ陣への負担は否が応でも高まりますので、やはり野手との入れ替えによる補充が必要だと思います。

心配をしていた雨はどうやら夕方ぐらいまでには上がりそうですし、明日の試合に影響はないと思われます。
ビジターではDHがないために福浦を使い切れないのがもったいないのですが、そこは代打の切り札として温存をしたと考えることにします。
2005年の雰囲気があると清水に言わしめた打線が爆発をして、さらには渡辺俊が自信を取り戻すようなピッチングをしてくれることを願って、携帯サイトの試合結果予想ダービーには「5点差で勝ち」と登録をして明日を待つことにします。

 

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元ロッテ戦士たちの現況

2010-05-10 23:49:03 | 千葉ロッテ

吉見の入団発表を明日に控えた中で、今日は逆に昨年いっぱいでロッテを去った選手たちの現況をまとめてみます。
日本のプロ野球でプレーを続けている選手限定ではありますが、素直に、そして一部に辛口なコメントになることをお許しください。

■清水直行(横浜)
7試合 4勝2敗0S 防御率3.33 46回 53被安打 5被本塁打 6与四球 1与死球 33奪三振 被打率.294

横浜のエースと呼んでいいぐらいに、ローテーションの軸として頑張っています。
イニング数が少ないような気がしますがセントラルですから仕方がないところもありますし、球団としては清水がいなかったらと思うと鼻高々でしょう。
2億8000万という年俸が見合うかどうかはさておき、今季中の通算100勝の達成はおろか一昨年の13勝ぐらいはいけるのではないかと思います。
交流戦ではさっそく今週のロッテ戦での登板となりそうで、どんなピッチングを見せてくれるか楽しみです。

■ブライアン・シコースキー(西武)
18試合 0勝2敗13S 防御率1.47 18回1/3 13被安打 1被本塁打 4与四球 0与死球 10奪三振 被打率.197

西武の守護神として君臨しており、歯ぎしりをしているロッテファンも多いことでしょう。
シコースキーの活躍があってこその西武の首位ですし、まさに敵に塩を送るといった感じではあります。
ただ奪三振が少ないことが気がかりであり、このあたりは力の衰えの一端として着目をしてもいいかもしれません。
とは言え直接対決でやられていますし、今後も苦しめられることになりそうです。

■川崎雄介(阪神)
8試合 0勝1敗0S 防御率6.35 5回2/3 10被安打 0被本塁打 2与四球 0与死球 6奪三振 被打率.400

昨秋から構想外となっていた川崎が阪神でどういったピッチングをするかに注目をしていましたが、現時点では目立った活躍はしていません。
イニング数が少ないので防御率や被打率はあまり参考にはなりませんが、ここ2試合の打ち込まれた映像を見る限りでは肘の位置が下がったままであり、かつてのホールド王の名に恥じないピッチングをするには厳しい状態のようにも見えます。
何とか交流戦までは1軍に残って、ロッテファンに元気な姿を見せてもらいたいものです。

■小林憲幸(長崎)
9試合 0勝0敗3S 防御率2.00 9回 9与四球 0与死球 12奪三振

地方リーグだけに情報が少ないのですが、守護神としてのポジションを与えられているようです。
ただロッテに入団をする前とさほど変わらない成績ですので2年間の育成で伸びたとは言えず、もちろんこれは指導をする側の問題も大きいとは思いますが、年齢的なこともあり再びNPBにチャレンジをするのは難しいように思います。

■田中崇博(富山)
なし

ここまで登板はしていないようで、ただ1試合だけ成績が残っていますので当て馬で使われたのかもしれません。
まだ20歳ですからこれからの選手ですし、めげずに頑張ってもらいたいです。

■橋本将(横浜)
15試合 48打数 5得点 11安打 打率.229 0二塁打 0三塁打 1本塁打 4打点 0盗塁 8四死球 15三振 得点圏打率.167

正捕手として期待をされた橋本でしたが、せっかくのチャンスを骨折でフイにしてしまう流れになってきました。
代わりに頑張っている武山が結果を残していますし、尾花監督にリードを酷評されたり走られ放題の弱肩もあって、復帰をしても即レギュラーとはいかないかもしれません。
まさに昨年の野口と同じような軌跡を描き始めており、横浜ファンの嘆きが聞こえてきそうです。
送り出した方としては申し訳ない気持ちでいっぱいです。

■白川大輔(徳島)
12試合 37打数 5得点 8安打 打率.216 0本塁打 3打点 0盗塁 5四死球 7三振

準レギュラーとして頑張っているようです。
ただ打率や盗塁を見ると特徴を活かしきっていませんし、しかしロッテに入団をする前も似たような成績でしたから、伸び悩みの感があります。
リーグのレベルを考えれば小林と同様に、NPBへの復帰は厳しいでしょう。

■早川大輔(横浜)
24試合 69打数 12得点 13安打 打率.188 1二塁打 0三塁打 1本塁打 6打点 5盗塁 10四死球 13三振 得点圏打率.214

既に昨年の盗塁数に達するなど俊足ぶりは見せていますが、その2割に満たない打率を考えればレギュラーとして起用をされていることが不思議な感じがします。
金城が絶不調で2軍落ちをしていることもありますが、しかし内藤や下園らに取って代わられる日も近いように思います。
好きな選手だっただけに残念な状況ではあるのですが、球団の判断の正しさを認めざるをえません。

■佐藤賢治(日本ハム)
E 2試合 9打数 1得点 2安打 打率.222 1二塁打 0三塁打 0本塁打 0打点 0盗塁 0四死球 4三振

さっそく試合に出してもらってはいますが、めぼしい結果は残せていません。
もちろん2試合で何が分かるわけでもないのですが、移籍をしただけでプレーが急に変わるはずもなく、三振の数が目立つのが悲しくもあります。
ただ試合に出続けることで得るものもあるでしょうから、何とか頑張ってもらいたいです。

■大谷龍次(徳島)
17試合 61打数 9得点 20安打 打率.328 3本塁打 15打点 4盗塁 6四死球 14三振

開幕から暫くは守備要員でしたが、今や堂々と4番を任されています。
本塁打と打点のリーグ二冠ですし、打率も5位ですから文句のつけようがありません。
さらには4盗塁と俊足ぶりも見せていますし、荻野貴と清田を獲ったロッテはともかくとしても、他のNPBから再び声がかかる可能性は充分にあります。
もちろん贔屓にしていた選手ですから甘めの見方ではあるのですが、高橋監督に任せてみたかったとの思いを隠せません。

この他にも神田が社会人に復帰をして西濃運輸でプレーをしているようで、先日の社会人野球大会での活躍ぶりが報道をされていました。
手嶌と新里もスタッフとしてロッテを支えてくれていますし、昨年から今年にかけてロッテを離れた選手がいろいろな形で野球に携わってくれていることは嬉しい限りです。
立場も違いますし、必ずしも順風満帆とは言えないところもありますが、それでも好きな野球に打ち込んでいるものと信じていますし、これからも頑張って欲しいと思います。

 

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もっと自信を

2010-05-09 21:58:43 | 千葉ロッテ

交流戦に首位で突入をするどころか、まるで昨年までのロッテを思い出すかのような惨敗を喫してしまいました。
かなり嫌な前半戦の終わり方となってしまいましたが、2日間の休養できれいさっぱりと洗い流して新たな気持ちでV3を目指して頑張ってもらいましょう。

今日は大嶺の乱調が全てでした。
ウィニングショットであるチェンジアップのコントロールが悪く、置きにいったようなボールが真ん中近辺に集まってしまっての5回6失点のKOであり、なにげに粘り強いピッチングが身上であったはずの大嶺らしからぬ投球内容に正直なところ動揺を隠しきれません。
せっかくビデオ判定で北川の飛球がホームランからファールに訂正をされた幸運を活かすどころか、本人のコメントでは「同じような本塁打を打たれたくなくて、力んでしまった」と気持ちの弱いところを露呈してしまっていますし、まだまだ成長過程の投手であるとの認識を新たにしたといったところです。
同じやられるのであればもっと前向きな打たれ方をして欲しいですし、ようやくストレートの球速も140キロ台の割合が増えてきてフォーム改造の効果が徐々に出始めているのですから、もっと自信を持って投げろと声を大にして言いたい気分です。
申し訳ないと言う前に何が悪かったのか、次はどうするのか、その言葉が聞きたいですし、そうでなければ同じことの繰り返しになるでしょう。
唐川とともに西村ロッテの象徴とも言える大嶺の成長ぶりがロッテファンの楽しみの一つですし、大きな期待を寄せられていることが重荷になることもあるでしょうが、とにかく納得のいくピッチングで目の前の打者をなぎ倒すことに注力をして欲しいと思います。

それでも中継ぎ陣が踏んばれば結果的には勝てたかもしれない試合ではありましたが、こればっかりは微妙すぎて言葉を選ぶのに苦労をします。
打線の頑張りがあるからこそ負けている試合でも伊藤を使いたくなるのでしょうし、かと言ってそのまま無抵抗で負けるのも面白くはなく、そうなると酷使問題を解決するには伊藤と同レベルの中継ぎ投手の台頭を待つしかないのでしょう。
先発と中継ぎを短期間でこなしているマーフィーの炎上は仕方がないとしても、今日の大谷のピッチングはプチ小宮山としての限界を感じましたし、やはりもっとストレートで押すことを考えなければ厳しいように思われ、またそれだけのストレートは持っているはずです。
今のままのスタイルを続けるのであれば浦和に送還をした方がよいようにも思いますし、ベンチの決断が注目をされます。
そんな中で秋親が地味に好投を続けていますが、荻野忠や内、さらには上野までもが消息不明となってしまったことを考えると、その一番手に躍り出た感すらあります。
個人的には白武、井上の系譜の投手であるイメージが強いために嗜好としては合わないのですが、そう贅沢も言ってはいられません。
秋親に限らず誰であろうが今の窮状を救ってくれるのであればメシアとして崇めますので、我こそはと名乗りを挙げてもらいたいものです。

打線は今月に入ってから鬼のように打っていた金泰均が一転してブレーキとなり、追いつかない程度の反撃で終わってしまいました。
どこかで一本でも出ていればとは思いますし、8回に同点アーチを打ってくれれば盆と正月が一緒に来たような騒ぎにもなったでしょうが、世の中そこまで甘くはありません。
それでも交流戦に入るのが惜しいぐらいに福浦が3安打で打率を3割に乗せてきましたし、荻野貴の走りっぷりにも勢いが増すなど収穫はそれなりにありました。
荻野貴は球団タイ記録となる1試合4盗塁で片岡を抜いてリーグトップに立ちましたし、耳元で聞こえるのは「光る東芝」の歌です。
「光る光る荻野貴、回る回る荻野貴、走る走る荻野貴、歌う歌う荻野貴、輝く光、強い力、みんなみんな荻野貴、荻野貴のマーク♪」なんてのを口ずさんでいました。
この荻野貴の凄まじさをセントラルの各球団にも知らしめたい、強くそう思います。

御前試合だった吉見は2回を無失点で勝利投手になり、それなりには打たれたようですが無事に金銭トレードが成立をしたことが球団から発表をされました。
横浜に未練たらたらのコメントは気に入りませんし、どうやら家族をスタンドに呼び、また湘南シーレックスの選手たちに胴上げまでされて引退試合の様相すらあったようですが、ロッテから移籍をした選手にも似たような言動がありましたので細かいことには目をつぶることにします。
この吉見も含めて交流戦に向けて選手の入れ替えがあるのか、どう考えても中継ぎの頭数が足りないように思えてなりませんが、一方で小野がブログで復帰が近いことをコメントをしていますので悪い話ばかりでもなく、いろいろな意味で楽しみな2日間になりそうです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 1

3

0 3 0 7 12

1

オリックス 0 0 0 3 3 5 0

0

X 11 17

1


◆5月9日(日) オリックス-千葉ロッテ7回戦(ロッテ5勝2敗、13時、京セラドーム、21,579人)
▽勝 木佐貫 8試合3勝4敗
▽S レスター 12試合6S
▽敗 大嶺 6試合2勝2
▽本塁打 バルディリス2号(大嶺)、サブロー6号(木佐貫)、赤田6号(マーフィー)

▽バッテリー
千葉ロッテ 大嶺、マーフィー、大谷、古谷、秋親―里崎
オリックス 木佐貫、平野、岸田、レスター―鈴木

 

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青野が帰ってきた!

2010-05-08 16:53:27 | 千葉ロッテ

上位に進出をするためにはお得意さんを作ることが常道ですが、今季は日本ハムの7勝1敗1分に加えて今日の勝利でオリックスにも5勝1敗となりました。
期待通りに西武とソフトバンクがつぶし合ってくれたおかげで首位にも復帰をしましたし、この勢いで明日も勝って両手に花で交流戦に突入をしてもらいましょう。

今季のロッテを象徴するような、そんなマリングリング打線が爆発をした今日の試合でした。
初回のチャンスに金泰均が併殺に倒れると3回には里崎が先制アーチと宝くじモードが発動し、続くチャンスは再びクリーンアップが潰したものの下位が作った5回の一死満塁からは井口の犠牲フライに金泰均のホームランと主軸らしい働きで金子千をKOするという、まさに絵に描いたような見事な助け合いです。
さらには成瀬が打ち込まれた直後に再び里崎が試合を決めるスリーランを放つのですから、とにかく笑いが止まりません。
この打線の繋がりこそがロッテの強さの源流であり、その中心を担っているのが荻野貴、井口、金泰均というここ2年間で獲得をした選手ですから球団も鼻高々でしょう。
もちろん戦力は使いこなしてこそですから、逆方向を意識したバッティングなどの戦術を地道に叩き込んできたベンチの働きも見逃せません。
選手を活かすも殺すも指導者次第、それがよく分かる好例だと言えます。

その打線で調子を落とし気味だった荻野貴が3安打に2盗塁と復活の狼煙を上げたことは、交流戦に向けての大きな材料です。
同じように注目を浴びて交流戦に入った一昨年の唐川がセットポジションの弱点につけ込まれて失速をした苦い経験があるだけに、荻野貴には同じ轍を踏んで欲しくはありません。
4打席目の死球のように厳しい攻めが今後も増えるでしょうが、セントラルの各球団にロッテ恐るべしとの印象を植え付ける先兵として頑張ってもらいたいです。
こちらも交流戦の目玉となるであろう金泰均も京セラドーム3発目の大砲ぶりを見せつけましたし、ここのところは虚像でしかなかった「交流戦に強いロッテ」というイメージを、今季はリアルなものとして日本全国に印象づけてもらいましょう。

そして今日は何を置いても、青野の復活がロッテファンの心に一番に響いたことと思います。
控え野手を使いこなせていない中で、しかもイースタン4位の.320を誇る細谷を差し置いて規定打席に達している選手の中でチーム最下位の.228の青野が昇格をするのですから違和感がないと言えば嘘になりますが、そういったことに関係なく理屈抜きに喜ばしい青野の3年ぶりの1軍復帰です。
痩せたのか締まったのか以前よりは細身の青野の表情には精悍さも加わっていますし、まだ27歳と大松や金泰均と同い年ですから焦る必要もありません。
昨年に鎌ヶ谷で見た青野はとても1軍に戻ってこれるよう状態には思えなかっただけに、苦しかったであろうリハビリが報われるような青野の活躍に期待をします。

成瀬は5勝目を手にしたものの、今日も3発を浴びるなど誉められたピッチングではありませんでした。
9三振とボールにキレはあったようですがストレートの抜けが目立ちましたし、5回までを1点に抑えたからこそ打線の援護があったと言えますので先発としての役割を果たしはしましたが、中盤以降はコントロールミスが被弾に繋がるなど本人も納得の出来るものではなかったでしょう。
それにしてもヤフードーム、京セラドームと屋内球場でホームランが出すぎという感じがしないでもありませんが、打たれたボールはほぼ真ん中ですから理由にはなりません。
投手などというものは繊細な生き物で、金子千もロッテ戦では3試合連続の好投から一転しての大量失点を繰り返していますが、成瀬も被弾からの立ち直りが課題であり、3回は後続をきっちりと抑えただけに7回の乱れがもったいないと言いますか、少し取り戻した自信がチャラになってしまったような痛いKOでした。
13本のうち走者を置いての被弾が1本に過ぎないことから技術的なものよりも気持ち的なところが大きいと思われ、よってシーズンを通して引きずることになるかもしれません。

いよいよ明日が前半戦の最終戦となります。
ここのところはピリッとしない大嶺と前回に抑えられた木佐貫との対戦ですので嫌な感じではあるのですが、首位で通過をするためには負けられない試合です。
青野の復帰で微妙な立場となった今岡、そしてイースタンで3番を打って準備が整ったかのような堀の存在、それよりは中継ぎ陣の頭数を増やすべきだとの思いもあり、明日の石川球団副代表らの前で登板をするらしい吉見の御前試合の結果も気になります。
ここで好投をすれば移籍即昇格もあると思われますし、いろいろな意味で楽しみな日曜日になりそうです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 2 0 4

0

0 3 0 9 9

0

オリックス 0 0 1 0 0 0 2

0

0 3 8

0


◆5月8日(土) オリックス-千葉ロッテ6回戦(ロッテ5勝1敗、13時、京セラドーム、19,158人)
▽勝 成瀬 8試合5勝3敗
▽敗 金子千 8試合3勝4
▽本塁打 里崎5号(金子千)、6号(加藤)、山崎浩1号(成瀬)、金泰均9号(金子千)、T-岡田8号(成瀬)、バルディリス1号(成瀬)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、伊藤、藪田、秋親―里崎
オリックス 金子千、香月、菊地原、加藤、大久保―前田大、日高

 

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吉見がやってくる

2010-05-07 08:14:13 | 千葉ロッテ

昨日はGW明けの初日ながらも午前様でしたし、目立った動きもなかったのでチームと同じく休養日とさせていただきました。
しかしその安息の刻もつかの間で、今日は朝っぱらから驚くようなニュースが飛び込んできました。

先発駒不足ロッテ 横浜左腕・吉見獲得へ (5/7 スポーツニッポン)

ロッテが横浜・吉見祐治投手(31)の獲得に動いていることが6日、分かった。
現在パ・リーグ首位のロッテだが、先発投手の駒不足から緊急補強に乗り出すもので、金銭トレードでの獲得を目指している。
横浜側も吉見を今季の戦力構想から外しており、近日中にも合意に達する見込みだ。
ロッテは戦前から先発投手の駒不足が懸念材料だった。
そのため開幕直前にドジャースの左腕・スタルツ(現広島)の獲得を目指していたが、条件面で折り合わず断念。
開幕ローテーションには戦力外となったオリックスから獲得した川越が入ったが、その川越と小野が4月下旬に負傷により相次いで戦線離脱した。
そこで中継ぎのマーフィーや2年目の香月を先発起用し、急場をしのいできたが、ゴールデンウイーク期間中の9連戦は計41失点でチームは4勝5敗。
一時期の勢いが消え、ロッテフロントは水面下で先発投手の獲得を模索していた。
そこで白羽の矢が立ったのが横浜の10年目左腕・吉見だった。
2003年に開幕投手を務めるなど通算36勝

しかし、近年は不振から中継ぎに回ることも多く、今季も3月31日巨人戦(横浜)で初先発初登板したものの、1回1/3、4失点で降板。
翌4月1日に出場選手登録を外れ、2軍調整が続いていた。
ロッテは吉見のイースタン・リーグでの登板試合を視察し、環境が変われば再生できると判断。
エースの成瀬に続く先発左腕として横浜側とトレード交渉を進めていた。

一般紙のサイトでも報じられていますので、トレード交渉がされていることは間違いないと思われます。
しかし両球団の合意済みで週明けの10日にも発表とするところがある一方で、機関紙はまだ交渉中であるとのニュアンスになっています。
ですからとにかく10日までの3日間が待ち遠しく、ご破算にならないこと、あるいは蓋を開けてみたら交換トレードであったなんてことにはならないことを願っていますが、Wikipediaで既に吉見がロッテの選手になっていることを心の支えにすることとします。

それだけこのトレードは、ロッテからすると魅力たっぷりのものであると考えています。
かつては主力ながらもここ数年は1軍で出番がなく、といった選手であれば結果はたかが知れていますが、吉見は昨年も27試合に登板をして3勝4敗、防御率は4.28ながらも88回1/3も投げている立派な1軍レベルの投手であり、数字だけを見れば昨年の大嶺と甲乙つけがたいところがあります。
イニング数に近い73個もの三振を奪う一方で与えた四死球は33個ですからコントロールが悪いという程でもなく、まだ今季で10年目の32歳の左腕ですから金銭トレードで獲得ができるのであれば文句のつけようがありません。
清水が4勝と頑張っているものの開幕投手のランドルフが5連敗を喫し、三浦もイマイチな上に寺原が右肘の違和感で途中降板をしたばかりの横浜ですから、いくら大家が復帰をしたとは言ってもリーグ5位の防御率のチームが放出をできる投手とは思えず、何とも不思議な気持ちでいっぱいです。
川崎と同様に体制が変わると意外な選手が構想から外れる、そんなケースなのかもしれません。

もちろん投手の衰えは早いですから、ここまでイースタンで4.66という防御率からすれば大きな期待はしない方がよいとの見方もできます。
しかし開幕投手や2桁勝利の経験もある通算36勝の投手にしては安い2900万円の年俸ですから、新外国人左腕を獲得したと思えばダメでもさほど痛くはありません。
石川球団副代表が補強は終わりと言っていたことで諦めていたところへのビッグニュースですし、ここのところは出してばかりで久しぶりの獲得ですから、とにかく理屈抜きに素直に喜ぶのがロッテファンの正しいスタンスだと思います。
報道のとおりに先発として起用をするのか、まずは中継ぎで状態を確認するのかは分かりませんが、火を噴きつつある投手陣にとっては朗報であることは間違いはなく、繰り返しになりますが寺原のアクシデントにより横浜が翻意をする、あるいは足元を見られて選手を要求されるなどということにはならないことを心の底から願っています。

 

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滅茶苦茶な継投

2010-05-05 21:56:52 | 千葉ロッテ

 

3試合連続の満員御礼とまではいかなかったのが悪かったのか、はたまた珍しく一塁側からの観戦となったのが良くなかったのか、GW9連戦の最終戦は見事すぎるぐらいに投手陣が崩壊をしての敗戦となってしまいました。
しかしそれでも4勝5敗とズルズルズルといかずに踏みとどまったことは評価ができますし、1勝4敗からよく頑張ってくれたと思います。

先発の香月は中4日に続いて中5日という酷な登板間隔による疲れがあったことに同情はしますが、さすがに今日のピッチングでは2軍落ちも仕方がありません。
面白いようにど真ん中に投げ込んでしまっては打たれるのも当然で、今日はストレートの伸びも感じられずにバッティングマシンと化してしまいました。
全体的にボールが浮き気味でコントロールに苦しむようでは立ち直りのきっかけを掴むことも難しく、3回も持たずにのKOですから誤算以外の何ものでもありません。
ただ本来は1軍のレベルを昨年に経験をさせるべきであったところが今年にずれ込んだだけであり、香月も自分に何が足りないかを体で覚えたことでしょう。
香月の本当の勝負はこれからですから、この2試合で学んだことを糧に一層のレベルアップをして再び千葉マリンのマウンドに戻ってくる日を楽しみにしています。

先発が早々に降板となりましたので中継ぎ陣にどうしても負担がかかりますが、秋親と大谷、そして古谷にとってはチャンスでもあります。
秋親はフォークが低めに決まったことで3三振と好投をし、内角を攻める里崎のリードにも今日は応えてコントロールよくストレートを投げ込んでいました。
大谷はボールを揃えすぎた感があり痛い2失点を喫しましたが、2イニング目はしっかりと修正をしてきましたのでいい経験になったでしょう。
古谷はストレートに力がありましたが課題のコントロールが今ひとつで、四球を与えたことよりも高めが多かったことが反省材料です。
ここまでは予想の範疇の継投でしたし、必ずしもいい投球ばかりではありませんでしたが見ていて楽しめたことは確かです。

問題はここからです。
4点ビハインドの場面で8回から伊藤、そして9回からはマーフィーが登板をしました。
登板間隔が空いていての調整登板であればまだしも、伊藤は一昨日まで4連投でしたし、マーフィーに至っては先発をしてから中2日での登板です。
いくら何でも滅茶苦茶すぎで、ベンチが何を考えているのかが全く理解が出来ません。
そもそも秋親を4回で交代をさせたところから嫌な予感はしていたのですが、まさかこんな継投になるとは思ってもいませんでした。
今日は5回まで秋親を投げさせて、そこから大谷を2イニング、そして最後まで古谷を投げさせるというのが妥当な継投であったと思います。
もちろん途中で打線が奮起をして同点、あるいは逆転をした場合は伊藤や藪田、小林宏の登板はあったでしょうが、とにかく勝っていても負けていても伊藤というのは勘弁をして欲しいですし、マーフィーを突っ込むなどは論外です。
ロージンをグラウンドに叩きつけて珍しく苛立ちを見せていたマーフィーの怒りの矛先が、不甲斐ないピッチングをした自分に対してのものなのか、はたまたベンチの無計画な継投に対するものなのか、後者ではないことを願うばかりです。

打線で目立ったのは福浦と大松の師弟コンビです。
金森理論に則ったかのような手元までしっかりと引きつけてのバッティングは完璧で、ボールにしっかりと力が乗った打球が飛んでいました。
金泰均が好調なだけに歩かされて大松勝負、というケースが今後は増えると思いますが、それを躊躇させるぐらいに大松の調子が上がってきたことは喜ばしい限りです。
また福浦も右左に関係なく使いたいと思わせるマルチヒットで、南には期待をしているものの福浦とどちらかと問われれば福浦というのが私の答えです。
ただ今日も左腕が登板をしたところであっさりと代打を出されてしまい、コールを聞いたところでネクストバッターズサークルからベンチを窺う福浦の姿が物悲しく、気持ちも弱っているのかなぁと思えてしまうシーンではありました。
呼び戻されるのを聞こえないふりをするぐらいの我を出して欲しいと思いますし、それだけの成績は残している福浦です。

今日の試合で一番気に入ったシーンは、7回の無死一二塁のチャンスでの今江と西岡です。
まるで西岡が今江のバットにパワーを注いでいるようで、残念ながら今江はいい当たりながらもライトフライ、西岡は併殺に倒れてしまったのですが、西村ロッテの「和」を象徴するように感じられて一人でニヤニヤとしていました。
これが決まって追撃が始まっていれば格好が良かったのですが、さすがにそこまで上手くはいきません。

明日からの2日間の休養の後に交流戦前の最後のリーグ戦であるオリックスとの2連戦があり、また2日空けてから交流戦が始まります。
そこからは緩い日程が続きますので疲労蓄積の中継ぎ陣や、同じく疲れからかバットでボールを追い始めた感のある荻野貴にとってはいい流れではあります。
どうやら交流戦の最初のカードである横浜は2戦目に清水が登板をする可能性が高く、元気な姿を見せつけられてしまうのか、好調なロッテを羨ましく思わせるのか、もちろん後者であることを願っていますので、しっかりとオリックスに勝って首位で交流戦に突入をしてもらいましょう。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本ハム 0 1 3 0 2

0

0 0 2 8 13

1

千葉ロッテ 1 0 1 0 0 0 0

1

0 3 8

0


◆5月5日(水) 千葉ロッテ-日本ハム9回戦(ロッテ7勝1敗1分、13時、千葉マリン、29,826人)
▽勝 ケッペル 6試合4勝1敗
▽敗 香月 2試合1勝1

▽バッテリー
千葉ロッテ 香月、秋親、大谷、古谷、伊藤、マーフィー―里崎
日本ハム ケッペル、宮西、建山―鶴岡

 

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