開幕できずに話題に事欠いているのも理由でしょうが、ここ数日に16球団構想の話題が目立ってきました。
年明けぐらいでしたかソフトバンクの王球団会長の発言がその初めだったような、フランチャイズが一部の地域に固まっていることもあり全国に展開することで球界を盛り上げる趣旨には賛同しますし面白くもありますが、ただ現実的かと問われれば経営面では100万人を抱える新潟市がやっとという気がします。
もちろん30万人強の所沢市のようなところでも成立はしていますがこれは西武鉄道による足を確保して広範囲に広げているからこそでしょう、あまり参考にはなりません。
地上波放送がほぼ無くなったことでかつてほどにリーグ間、あるいはチーム間の格差は縮小したにしても、ロッテの黒字もようやくここ二年のことですからイチから球団を作って軌道に乗せるには相応の親会社のバックアップが必須で、今の日本経済でそれだけの体力がありかつ意欲のある企業を探し出すのは困難に思えます。
そもそもの4球団プラスという考えも両リーグのチーム数を同じにしてかつ偶数にすることから導き出された結果でしかなく、現状に即した下からの積み上げではないでしょう。
楽天が新規参入したときですら圧倒的な戦力差が発生したわけで、それが一気に4球団となれば分配ドラフトをやったとしても3球団で1つを支えることになりますから一気にレベルが下がってむしろ逆効果にもなりそう、それであれば相手の意向もありますが独立リーグを飲み込んで3A、2Aのような体制にした方がまだよいように考えます。
BCリーグが今季に参加予定の神奈川を含めて12球団、四国ILが4球団、これに沖縄を加えれば17球団ですからあと7都市は現状の二軍の本拠地になっているところと社会人チームを交えての立ち上げなどでトップリーグと併せて都合36球団、二軍と三軍のレベルアップのような形になります。
本拠地が関東、北陸、四国に固まっていますのでトップリーグとの紐付けが難しくはありますが、裾野を広げることについては16球団構想よりは効果があるでしょう。
ただそうなれば既存球団が下部リーグに資本を投下しなければならなくなりますから拒否反応は出てきそうで、それよりも開幕延期による影響にどう対処していくかで頭いっぱいでそれこそ経営が揺らぐところも出てきそう、来夏にオリンピックがあるとすればその日程調整などの難題も抱えていますので当面はネタ的な話題で終わりそうです。
他に静岡、沖縄、四国よく挙げられますが、これらも無理だと思います。
bcとか四国とか発足した時はこれらを成長させて拡張の足掛かりにするものと期待していたんですがどうも違ったようです。
折角ここまで頑張っている地域リーグ、何とか上手く活用出来ないですかね。
拡張後当面質の低下は否めないでしょうが各球団おしなべて下がれば、海外との差は広がるもののnpb内では同レベルで楽しめるんじゃないでしょうか。
16球団は最終目標としてンターリーグを活用してまずは1球団からでも増やす、という長期計画を立ててみたらどうだろうか。
楽天も10年かからず日本一になったことだし是非拡張するんだ、という意思統一をまずnpbが進めて欲しいです。
12球団全面賛成とは行かないだろうけど、特に読売・中日・阪神・広島辺りの歴史あるセリーグが強硬に反対しそうだけどねぇ…
あとは16球団にするなら1部2部に分けるとか。短銃に増やすだけなら選手の給料も激減するだろうし、レベルも下がるだろうし、長嶋が監督を辞めてプロ野球の幕引きが始まった、といった人がいましたが、そうならざるをえなくなりそうですね。
あのロッテが黒字になったといっても野球人口は悲しいくらい減っています。空地や道路で遊ぶこともできず、放課後や休日も学校のグランドを使って友達と自由に遊ぶことができない、野球の楽しさを知る機会の減少ですかね。
レギュラーシーズンはセパそれぞれ3カード組んで、あぶれた1球団同士で年間通して交流戦をする。
その交流戦の成績を何らかの形でCSに絡めたりするのもありかと。
まあエクスパンションはなかなか難しいでしょうねえ。
新潟がきついとなると、他の都市の可能性はもっと低くなりそう。
新潟は仙台よりは寒くないようですが屋外球場のハードルも高いでしょうし、それでもJリーグなどでスポーツ熱が高いとも聞いていますので有力候補にはなるでしょう。
沖縄や四国の各都市はやはり人口がそれほど多くないので、一軍のチームとしてやっていくには採算が成り立たないかしら。
そこをあまり考えなくていい二軍、三軍の割り切りが必要と考えます。
>たかぽてさん
そもそも既存球団が選手拠出に協力するかどうか、ってのもありますしね。
楽天はオリックスと近鉄から漏れた選手をベースにしましたが、これは両球団の合併があり1球団では選手が多すぎるという事情もありました。
4球団拡張はそうではないので既存の3球団で1つを支えるとなれば各球団から10人程度は必要となり、戦力外予定の選手ばかりというわけにもいきませんからそれなりの抵抗感が出てくるはずです。
リーグ運営からすると一気に4球団なのでしょうが、仰せのように1球団ずつでなければ難しそう。
メジャーの拡張ドラフトってどういうルールだったんだろう。
>ちえまさん
タイミングも悪いですね。
このまま開幕できないとなると、12球団の存続すら危ぶまれることにもなりかねません。
地域的には仰せの4都市が有力候補になるにせよ、それを支える親会社を探すのも大変でしょう。
プロ野球のパイが大きいとは言えませんし、2005年の騒動のときはむしろ縮小のベクトルが既存オーナーから多かったことからして王会長の影響力を以てしてもハードルはエベレストよりも高そう。
>うみうみさん
それにしても沖縄は移動時間とコストがネックになりそう、台風の時期に欠航なんかもありそうですし。
四国は中央に山脈や大河があるため列車網もあまり充実していませんので、飛行機での移動一択でしょう。
そういう意味では便の少なさはありますが松山でも足というところでは似たようなものかしら、人口が50万人程度ってのが厳しいですし野球発祥の地とも言われていますが野球熱は高いのかしら。
いずれにしても自分の36球団構想には社会人チームを巻き込まないと無理ですし、そういう意味ではパシフィック成立のときと状況は似ているかも。
>大垣のロッテファンさん
そこまで広げると沖縄どころの騒ぎではない移動時間とコストが足かせになるでしょうね。
台湾はともかく中国は今はやや落ち着いていますが反日感情が再燃するリスクがありますし、韓国は論外かと。
プロ野球はそうですね、各球団とも女性ファンを増やすことに血眼になっていますがオヤジの娯楽の傾向が強くなってきているような。
これはそもそも子どもの数が減っていることや外で遊ぶ習慣が昭和に比べれば減っているのも理由でしょう、野球ほど顕著でないかもしれませんがサッカーも競技人口の維持に苦しんでいると聞いたことがあります。
>kingさん
↑のとおり1球団ずつが現実的、とは考えますが、奇数だと常に遊ぶチームが出てしまいますので難しい。
パシフィックはかつてそれで苦しんだ経験があり、ロッテの前身の一つともされている高橋ユニオンズなんてのもありました。
そうですね、仰せのように両リーグ1球団ずつであればシーズンを通して交流戦ができますので面白い、セントラルは嫌がるでしょうが。