朝には晴れ間さえ見えていたので天気予報もハズレかと思いきや、家を出る頃から降り出して開門の11時には「これやるの?」というぐらいの降りになりました。
しかし12時過ぎにいったん止み、試合前からまた降り出して試合中も間断なく降り続いたものの試合に影響のでるような雨ではなく、決行して正解でした。
とは言え病み上がりの身にはちょっときつい天候で、勝利の余韻に浸るまもなく帰宅して温かくしています。
立ち上がりの両先発投手を見ていたら、これは先に1点取られた方が負けかなと思えるぐらいの出来でした。
渡辺俊はレギュラーシーズン終盤の調子そのままで、緩い変化球のブレーキが見事に効いてタイミングを外し、高めのストレートも打者が振り遅れるぐらいの伸びがありました。
今日は三塁側ベンチ上ぐらいから観戦だったのでコースはわからなかったのですが、逆に高低ははっきりとわかり、低めに集まっていたために安心して見ていられました。
一方、斉藤和も荒れ球ながら芯に当てさせず、フォークを有効に使ってのらりくらりと打者を翻弄する手管はさすがでした。
ところが3回に入り、いきなり試合が動き出します。
焦るところでもないのにバントの送球を一塁に悪送球した渡辺俊が最初に崩れ、一気に3点を失いました。
しかしストレートの伸びに勢いがなくなってきたとは言え変化球のキレは衰えていませんでしたので、あまり心配するような崩れ方ではありませんでした。
3点目の松中のタイムリーにしても、一瞬前にでた今江がバウンドを合わせ損なっただけで、打球としては打ち取ったものでした。
しかし斉藤和を相手に3点のビハインドはきつく、ほとんど諦めかけていたか・・・と思えばそうでもなく、チャンスはきっとくるとの予感がありました。
今日の斉藤和はキレがない。
2回までノーヒットに抑えられていながらも、サブローや里崎はファールで何球も粘った挙げ句の凡退でした。
好調の斉藤和であれば、こんなに粘られることなどないはずです。
この予感は、3回裏にオーティズが粘りに粘ったところで確信に変わりました。
1点を取ったあとの無死満塁から早川とオーティズが連続三振をしましたが、次のサブローが見事にセンターにはじき返して同点、苦しんで真ん中に投げ込んだボールを見逃さなかったサブローの殊勲打です。
追いついた直後に伏兵的場に勝ち越し打を浴びるものの、あっさりとその裏に逆転しました。
そんな今日の打線のキーマンは福浦と今江、地味ですがこの2人をあげたいと思います。
まず福浦は3点を失った直後の無死一塁で、左打者にもかかわらず一二塁間を大きく空けたシフトをあざわらうかのように三遊間を抜くヒットでチャンスを広げました。
また4回と6回にもボール球に手を出すことなく四球を選び、いずれも得点に繋げました。
顔で四球を選べる福浦と言えども斉藤和のクラスになればそれもなかなか難しく、そんな中できっちりとボールを見極められたことは復調の兆しと見ることができると思います。
ファールになった打球もシャープに振り抜けていましたので、このポストシーズンの福浦は期待してもいいかもしれません。
福浦と同様に四球を選んで得点に結びつけた今江は、こちらは積極的に四球を選びにいきました。
何度もバントの構えを見せてピッチャーを牽制するなど、あまりシーズン中には見られない姿です。
サブローや里崎、そしてオーティズが粘ったこと、福浦と今江が四球を選んだこと、これが斉藤和の球数を増やして彼の自滅を導き出したと思います。
これは単なる結果ではなく、「ボールを見ろ、粘れ、数多く投げさせろ」という肩に不安のある斉藤和への戦略として、ベンチからきっちりと指示があったものだと信じたいです。
斉藤和をKOしたあとは、もう一方的な試合になりました。
中継ぎ投手に対しても粘りのある打撃を見せたロッテに対し、ソフトバンクはあっさりと初球から打ち上げるなど淡泊な打撃に終始して、渡辺俊は5回以降は1人の走者も出さないパーフェクトピッチングで完投勝利を飾りました。
TSUYOSHIのセーフティーバントも見事でしたし、サブローや大塚の守備もさすがでした。
投打ともロッテが圧倒した試合で、特に攻撃陣は今季ベストゲームと言ってもよく、これで札幌行きへの切符はほとんど手中に収まったも同然です。
レギュラーシーズンを2位で終えたことでCS第1ステージの地元開催ができましたが、あまり知られてはいませんが実はそれ以外にも密かなアドバンテージがあります。
それは「下位チームは上位チームを勝ち星で上回る必要がある」ということです。
日程的に3戦、ないしは5戦以上はできないCSだけに、勝敗がタイの場合は上位チームが勝ち進むことになります。
極端な話、例えば第1ステージで3戦とも引き分けだった場合も第2ステージに進むのはロッテになります。
つまり初戦にロッテが勝ったことで、ソフトバンクは残り2戦を連勝するしかなく、引き分けることもできなくなったということになります。
明日は小林宏と杉内、いよいよソフトバンクの左腕が登場します。
竹原が大松に代わってスタメン出場することが予想され、彼とベニーのバッティングが試合の鍵を握ると予想します。
小林宏が調子を落とし気味なのが気になりますが、中継ぎ陣も休養たっぷりですので頭から全力で飛ばしてくれることを期待します。
余談ですが、まさかワトソンをそのままにして愛人を落とすとは思いませんでした。
そして昇格したのが田中雅、代走にも使える根元の方が良かったと思いますが・・・
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打撃陣は個人的にオーティズががんばったとおもいます。満塁で三振したもののあの粘りは玉数も稼げ、斉藤にかなりプレッシャーを与えられたのではないでしょうか。
とにかく今日は楽しく見られました!!
明日もさくさく試合を決めて北海道行きを決めましょう!!
良いですよね。
渡辺俊は結果としては良かった方だと思います。問題の3、4回以外はパーフェクトで制球もそんなに悪くはなかったので打たれても安心して見ていられました。ただ、バント処理をミスしたのは考えられないのでしっかり反省すべきです。
打線は今日の斉藤和の調子から考えれば打てて当然です。直球は伸びがない、変化球はキレがないという最悪な状態だったと思います。球数を稼ぐ作戦は結構効いたかもしれません。
明日は苦手な杉内ですがいろんな工夫をすれば今日みたいに崩れると思います。キーマンは当然ながら全員です。
今日は出来ないみたいなのでコメントで失礼します~
明日は投手戦になるでしょうね~でも、今日の打線の勢いなら、杉内を打ち崩すことが出来ソーです~
点数差以上の力の差を感じられた試合でしたね。
オーティズは粘って斉藤和から球数を引き出しましたし、斉藤和KO後は柳瀬から強風をものともしないホームランで勢いづけてくれました。
先発をKOした後に中継ぎに抑えられてズルズルと・・・といった展開が多かっただけに、あの1発は貴重でした。
>スポーツ瓦版さん
オーティズは守備でも張り切っていましたね。
>けとるさん
私としては今日は快勝だと思っています。
打撃陣が工夫をもって打席に臨んでいたように見えたこと、守備でも積極的なプレーが見られたこと、先発が自分の土俵で投球ができたこと。
スタンドにいた私の周りのファンもそうでしたが、得点差以上に安心感を持って見ていることができました。
とは言え打線は水もの、またしても苦手な杉内だけに「勝って冠の緒をしめよ」ですね(笑)
渡辺俊のエラーで失点、今江の(厳しいようですが)ミスで失点、ちょっと雰囲気が悪くなったところにベニーの激走で流れが変わりましたね。
その後の福浦と今江で完全に流れを取り戻して、後は一気果敢に攻め立てて完勝です。
確かに斉藤和は良くはなかったですが、普段のロッテなら簡単に抑えられていたと思います(笑)
工夫と努力と気合いの結果かと。
それが明日に繋がるかどうかがわからないのが困ったところですが・・・
>貼貼さん
一昨日あたりからアメーバにTBが飛ばなくなりました・・・
そのあたりにメンテナンスをしていたような気が。
と言うことで、暫くはTBは飛ばせなさそうです。
どうもgooはヤフーとかアメーバとかにTBを飛ばすのが苦手なようで、しかもシステム担当者の頭が弱い上にやる気がないですし、どうにもなりません。
明日は杉内を竹原が粉砕してくれることを期待しています!
今日は僕が観戦してのベストゲームでした。
先制されても追いつき、勝ち越されても逆転。この展開を斉藤からできたことはとても大きいです。
さらに、柳瀬、藤岡、篠原のリリーフ陣からも追加点を奪えた。これも大きいですよね。
5回以降が0点だったら明日からのリリーフ戦略に自信を持たれてしまいますし。
あした、宏之で一気に決めたいですね。
今後もよろしくお願いします。
しかし、今日の打線は今シーズン中ではあまり記憶の無いほど、よくファールで粘って球数をかせぎ、バントの構えで揺さぶったりで、まさに打線という感じで、みごと斉藤和を攻略したと感じました。
球場から帰ってきて斉藤和の投球数を見たら4回で93球、結局SBの4投手に8回で178球を投球させておりました。福浦、今江がボールを見極められ、簡単に凡打しなくなったのが大きいのでしょう。
(こういう攻撃をシーズン中に、もっと見せて欲しかった)
ちょっと心配なのが早川の左打席。ここしばらく左打席だと3回のように満塁で三振とか、チャンスに内野フライとか正面をつく打球が多く勝負弱くなったと感じます。しかし右打席だと8回のヒットのようにそれなりにチャンスに打っているような印象で、明日は杉内なので早川はとくに期待します。
打線が今日のような攻撃ができるなら杉内攻略も期待大と思っています。
私は渡辺俊が4回に1点取られたところで、久保、小野を中継ぎに投入して継投策だと思ってしまったのですが、渡辺俊が立ち直り完投したので気が早かった、渡辺俊を信用しなかったことを反省しました。
5回のオーティズのホームランから後は余裕で観戦できました。
初のシリーズ観戦(2005年はチケット取れず)で勝ちゲームの楽しさを満喫できました。