ここのところは東條と松永の負荷が異様に高まっていますし前日に陳冠宇が2イニングを投げたこともありますが、同点に追いついた六回から永野、七回途中から阿部の抜擢と言っていい起用はこれまでのそれと比べれば一線を画したもので、それぞれに得点圏に走者を背負ったヒヤヒヤものではありましたがよく凌いでくれました。
永野はプロ入りから12試合目でまだ無失点、阿部は50試合目にしてプロ初ホールドと地味ながらも下支えをする存在はチームにとっては貴重で、そこからこぼれた成田が可哀想、もう少し早ければ唐川らが潰れることもなかったのに、など思うところはあるにしても残り一ヶ月ちょっとを総力戦で戦っていくシンボルにもなってくれればと願います。
九回に益田ではなくやらかしたばかりの酒居を突っ込むあたりは人材不足が否めませんが、ピシャリとはいかずとも酒居はリベンジの白星で多少は気持ちの整理ができたでしょう。
楽天ファンが盛り上がった益田劇場も決壊をすることなく幕引きとなりこれで24S、CSを目指すのであれば自己最多の33Sを更新するぐらいの心持ちでいてもらいたいです。
さてボルシンガーはジャッジに苦しめられたにしても昨季のようにポンポンと攻めて自分の土俵で手玉にとるピッチングとはならず、相変わらずに足元を気にしてイライラした挙げ句の悪送球では前回のプチ復活がちゃらになってしまったような、ボール自体の走りはまずまずでしたがカーブの落差が小さくなっているのがどうにも気になります。
このあたりはお国柄もあるのでしょうが五回しか投げていないのにそこそこ満足をしているようなコメントではどうなんでしょう、今後もあまり多くは期待できそうにもありません。
そんなボルシンガーとズレてしまいましたが井上が決勝アーチはバックスクリーンに叩き込む豪快な一発で、これまでであれば強引に引っ張っていた外寄りのボールをその勢いを利したかのようなお手本のバッティングで自己最多の24本にリーチ、25本の初芝超えで「(日本人では)落合に次ぐ男」のポジションが見えてきました。
さすがに30発はきつそうですし率がなかなか上がらないものの、苦しみに苦しみ抜いた実質二年目にそれに近い数字を残せれば、来季はホームラン争いに絡めると予想します。
ちなみに九回の平沢に代打清田はどうなのか、一死から田村にバントは正解ですが清田を出せば歩かされるのは分かっていたはず、その上で荻野に期待をしてのものでしょうが結果的には清田の無駄使いとなり、幸いにも十回で試合が終わりましたが下手をすればコマ不足に陥ったやもしれず、任せてもらえない平沢に歯がゆい思いが募ります。
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◆8月29日(木) 楽天−千葉ロッテ24回戦(ロッテ13勝9敗2分、18時、楽天生命パーク、23,904人)
▽勝 酒居 49試合5勝4敗
▽S 益田 50試合3勝4敗24S
▽敗 松井 57試合2勝7敗30S
▽本塁打 鈴木15号(美馬)、井上23号(松井)
▽バッテリー
千葉ロッテ ボルシンガー、永野、阿部、東妻、酒居、益田—田村、細川
楽天 美馬、高梨、宋家豪、ブセニッツ、森原、松井—堀内、太田
9回の酒居登板もびっくり。一昨日のデジャヴか?と思われましたが、何とか踏ん張りましたね。
結局打線は荻野、大地、井上だけかい!って感じで、6回の同点からの無死二三塁からの奨吾、レアードの凡退にはウンザリでしたね。マーティンも下り坂が止まりません。
オリックス戦、ZOZOでだったら勝てるのかな。
結果的に清田が歩かされて荻野に回ったんだからベンチとしてはしめしめでしょう
大地が森原の失投をきっちり仕留めていれば
中村の驚異の粘りが忘れられることもなかったので、それだけが心残りですね
でもビールチケット半額デーでチケット売れてたら強行すんのかな…
同点の状況で永野-阿部で2回を持たせてしまうのですから、吉井コーチは相当工夫をしています。阿部が連続フォアボールを出した直後、ベンチで何やってんだという表情の監督の後ろで、おそらく内心ドキドキしながらもあわてず騒がずメモを取る吉井コーチが印象的でした。
おとといは東妻が、きのうは東條が上がり。今が勝負ではなく、勝負はもう少し先と読んでいると理解できます。ファームでは田中靖、唐川、大谷と投げていますので、入れ替えもやるでしょう。そのとき調子のいい、勢いのあるピッチャーを上手く起用してほしいものです。
打つ方はよくひっくり返しましたが、欲を言えば6回に追いついた後のノーアウト2, 3塁で点を取ってほしいところ。中村は9回の粘りを見てもまだ可能性を感じますが、レアードはいっそのこと今のうちに休ませて安田起用という手もあると思います。
永野と阿部含めたリリーフ総動員で得た勝利は価値がありますが、しかし6回に追いついた直後の無死2,3塁で無得点はいただけません。併殺もなく、楽天サイドからすれば1点は覚悟の場面、三振と内野フライではどうしようもありません。結果的にあそこで点が取れていれば9回で試合が終わっていた可能性もあります。
今年は無死2,3塁での無得点シーンを異様に高頻度で見る気がします。チャンスは作れているということですが、ここぞでの点の取り方が下手。
9回の先頭で15球粘ったように、6回のチャンスでもう少し何かできたのではないかと思います。打率.230を切っているのですから、普通に振ってヒットが出る確率は低いはずです。
とまぁ改善点はいろいろあるものの、酷い有り様だった昨年の同時期に比べれば今年はここからの追い込みの可能性・上がり目も感じられ、新しい戦力も出てきており、十分に9月を楽しんで観戦できそうな雰囲気は感じられるのはとても良いことです。
この大事な試合で永野、阿部、東妻と継投したのを見た時は、吉井コーチの胆力に関心しつつ、「これは三投手にとって、またとない経験になるなあ」と、結果度外視で楽しめました。昨年は絶対にあり得ない種の継投ですよね。昨年なら、酒居を6回から投入し、東條と松永も連投、なんならチェンまで出てきて、誰かが疲れから打たれておしまい、というパターンだったでしょう。
井上はよく打ってくれました。直前の9回裏、マーティンの美技も素晴らしかった。無死二三塁で1点も取れないという不甲斐なさもありました(あそこは中村に、ここぞのスクイズをやらせるべきだと思いました)が、今後の試合で中村とレアードの2人に奮起してもらいましょう。
ホームランは大きく、あれをつないでいたらおそらく引き分け、あるいは逆転負けしていたのではないでしょうか?
うちもこういう野球ができるようになったのかと感慨深い展開でした。
でも鈴木の1発も大きくあれで同点に持ち込めたのも大きかったですね。
久しぶりにみたら外国人選手が不振みたいで、
特にマーティンは低めに弱いみたいですね。
低めは捨てるぐらいの打撃コーチの徹底した指示が必要と思います。
CSに出ることがあればそのときの外国人選手の集中力は尋常ではないのでそこに期待します。
永野、阿部、そして東妻など昨年は見られなかった投手が出てきています。
ただし、井口采配の場合、新しい選手が出るということは、怪我でレギュラーメンバーが潰れたことを意味するもので、
手放しで喜んでいいのかなんとも微妙な気分です。
安田はまだ上がってこないようですね。
今年はCS進出ができなかった場合に、やっと昇格して出てくるんですかね。
消化試合ではないときの真剣野球をけいけんさせたいと個人的には思うのですが、井口采配だから難しいですかね。
あとは2004年のフランコ、ベニー、スンヨプの3連続ホームランの再来で、
マーティン、井上、レアードの3連発が見れれば最高なのですが。
そう考えると栗山や原はすごい
ダイナミックな采配をする。うちは発展途上のチームなんだからそれくらいしないと。
采配で奮起させ、チームメンバーに意思を伝え、鼓舞する これができないと。もう二年目も終わり、言い訳できないよ。
4連勝までは個人技や敵失でできるけど、それ以上ができないのはここだよ。
今のままなら監督いらないぞ