オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

渡辺俊はハムキラー復活なるか

2008-03-09 17:24:31 | 千葉ロッテ

今日は録画ながらも今年初めてのTV観戦、動く選手をチェックできました。
開幕が遅いために調整過程のセントラル相手ではありますが2試合連続の2安打完封リレー、崩れかけていた中継ぎ陣も復調の兆しが見えてきました。
しかし阪神主催のゲームとは言え、実況や解説者は世間話なら飲み屋ででもやれと言いたいです。
中継の間は90%以上は阪神の話題、しかも親ばか丸出し、これでも阪神ファンは見ていて面白いのでしょうか。
彼らに言わせればいい練習をしている西武が優勝候補だそうで、寝言は寝て言えと言いたいです。

先発した渡辺俊は4回をパーフェクト、持ち味である緩急を使ったピッチングでほぼベストメンバーの阪神打線は芯に当てることすらままなりませんでした。
特に低めの抜いた変化球が効果的で、今年もこれが渡辺俊の生命線になりそうです。
高めに外す球が抜けるのが目立ったのが気になりますが、開幕に向けて上々の内容であったと思います。
このままの順番でいけば開幕3戦目の日本ハム戦が2008年のスタートになりますが、2005年の再来はハムキラーの復活がなるかどうかにかかっていると思いますので、慎重かつ大胆なピッチングに期待しています。

久保もノーヒットピッチング、まずまずであったと思います。
やや変化球が高めに浮いている傾向がありましたが、短いイニングということもあり眉唾ではありながらもMAX147キロをマークしたことで、ボール気味の変化球にも打者が手を出してくれました。
私は久保にとって今年はターニングポイントになる年だと考えています。
このまま8勝前後の投手で終わるのか、ローテーションの軸で2桁勝利をコンスタントにあげられる投手になれるのか、今年の結果にかかっていると思います。
もし今年の久保が5勝前後に終わるのであれば、今日のピッチングを見る限りでは中継ぎエースを目指すといった選択肢も充分に考えられます。
もちろん彼には先発として頑張ってもらわなければなりませんし、大嶺や服部らの外的要因に左右される話ではありますが、30歳も目前の久保にとっては今年は重要な年になると思います。

首脳陣は清水を先発として使える目処が立ったと考えたのか、服部を今日も短いイニングで起用しました。
守備に足を引っ張られるなどピンチを招きましたが、何とか抑えきりました。
ただボールが高いこと、簡単に先頭打者を歩かせたことなど反省点は多く、ボール先行のピッチングは気になります。
やはり長いイニングで試合を作っていくタイプの投手なのかもしれず、中継ぎとしての起用の吉凶は微妙なところです。

清水の動向はさておき、服部を先発で起用できるかどうかは川崎以外の左の中継ぎが台頭してくるかどうかにかかっていますが、追試だった呉は失格、根本は生き残りました。
呉はまずは日本球界で通用するコントロールを身につけること、これを2軍できっちりと学んできて欲しいと思います。
根本はシーズンではいくらでもありそうな走者を背負った場面での登板で、後続を打ち取りました。
MAX149キロは久保と同様に眉唾ですが速かったことは確かで、もう少し変化球の多い投手と思っていただけに意外でした。

荻野もMAX145キロ、渡辺俊の緩い変化球も100キロを超えていましたので、今日のスピードガンは5キロぐらいを割り引いて見る必要がありそうです。
荻野の武器である緩いカーブの制球が甘いのが今年の不調に繋がっているようで、ど真ん中に入ったところを痛打されました。
開幕までに修正がきくかどうか、川崎とのOKコンビが今年の中継ぎ陣の軸だけに、何とかなって欲しいと願っています。

打線では大松が連日のアーチで復調ぶりをアピールしましたが、やはり引っ張り過ぎているように思えます。
今日も外角のボールを無理に引っ張ろうというスイングが目立ちました。
それで打率が残せているうちはいいのですが、凡打が続くとプルヒッターは修正がしづらいため、昨年の広角打法を思い出すべきです。
打席では雰囲気が出てきましたので、打率が残せれば相乗効果でブレイクするのではないかと思います。

出足が好調だったベニー、今江、オーティズは完全に調子は下降線です。
特に酷いのが今江、ボール球に手を出す悪癖が目立ってきました。
彼の場合は一発で調子が上がるのであまり心配しても仕方がないのですが、守備にも悪い影響が出てきているので早期のケアが必要だと思います。
今日は3失策、悪送球あり、正面の打球をはじき、さらにはお手玉とエラーのデパートでした。
オーティズは強い当たりは打てているので大丈夫だと思いますし、心配していた守備も軽快なところを見せてくれたので安心しましたが、根元の調子がいいだけに油断できません。
大松の調子と合わせて、ベニーとオーティズの1軍争いは開幕直前まで続きそうです。

崖っぷちの選手である田中雅、竹原は1軍はほぼ大丈夫な風向きになってきました。
田中雅は捕手として完封リレーを演出しましたし、竹原も貴重な右の外野手として外せません。
微妙なのは渡辺正と南で、バッティングが期待される選手ではないだけに低打率は評価のおまけに過ぎず、いかに守備で堅実なプレーができるかにかかっています。
そういう意味では結果を出せている両選手ですから、ギリギリ滑り込めるのではないかと思います。

改めて感じたのですが、足の速い選手がいることは打線には大きな武器となります。
今日は早川、西岡、根元と足を活かした内野安打が3本もありました。
繋ぐ野球としては必須の足技ですので、これらの選手の活躍がチームの浮沈の鍵を握っていると言っても過言ではないと思います。

これで一次選考会は終了、明後日から地元で最終選考会がスタートします。
先発陣も最後のピッチングになりますし、先に上京していた野手も合流してサバイバルが始まります。
中継ぎ陣の絞り込み、ズレータや福浦の調子など、見所満載の6連戦になりそうです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 2 1 0 3 10 4
阪神 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0

◆3月9日(日) 阪神-千葉ロッテOP戦(ロッテ1勝、13時、スカイマーク、12,845人)

▽勝 久保 2試合1勝
▽S 荻野 5試合1S
▽敗 久保田 2試合1敗
▽本塁打 大松2号(久保田)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、久保、服部、呉、根本、荻野―里崎、田中雅、橋本
阪神 安藤、藤川、久保田、江草―矢野、野口

 

コメント (6)    この記事についてブログを書く
« 世界樹の迷宮を始めました | トップ | 島津家の野望 第10章 »

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (マー君)
2008-03-09 21:18:13
西武第二でファームの試合があったらしいのだが
これが大嶺-唐川-阿部ー下敷領ー阿部ー三島で完封したらしい
一応西武も赤田とか後藤武とかもでていたらしい
あと決勝打は佐藤みたいだな


返信する
久保は本当に先発!? (富山マリン)
2008-03-09 21:26:33
久保は今のところ、リリーフで2試合起用されただけで、しかも2イニングづつしか投げてないんですが‥オープン戦の残り試合で先発で長いイニング起用して開幕ですか?
意外に中継ぎ要員ですかね。まぁそれもありだとは思いますが。
返信する
Unknown (doushitakoushita)
2008-03-09 23:26:08
大嶺や唐川、あるいは伊藤や服部に話題は集まりますが、リーグ優勝を考えたときにより大きなファクターを持つのは確かに久保ですね。去年やおととし、久保が2005年のような貯金をしていれば優勝していたわけですから。今の時点では、今年は先発陣に代われる可能性がある層が多少厚くなったということですね。少なくとも吉井に頼る必要はなくなったと。久保自身は、きょうの球場のスピードガンはともかく、球速はある程度戻っているんではないでしょうか。今年の場合、もうひとつのファクターはオリンピックで、いずれにせよ先発を任せる選手の数は増えることになりますから、そこで期待が持てるピッチャーが出てくることが望まれますね。
返信する
ザ・大阪 (HJM)
2008-03-10 08:14:07
あの醜い解説がそのままGAORAでも使われたのですか?
録画は都合観れませんでしたが、大阪ではMBS(TSB系)で
昼0:55から15:30まで地上波にて生放送。
生粋の大阪人でありながらの『アンチ阪神』としては、幼少時から
耳慣れた偏見、1.8倍評価解説を『ハイハイ』とTVにツッコミ
入れながら、私の独り言解説しながら観てました。
あんな情報が『正』となるのが大阪の怖い所。
周りは阪神ファン多いですが、あまり野球を知らないのも
この様なコトが普通に通用するのが原因でしょうね。

試合の方は久保田から点をとったのは○。このOP戦、相手の主力投手、
特に先発から点をほとんど獲れていないのがヒジョーに引っ掛かります。
アノ安藤の初回の立ち上がりの悪いトコで点獲ってほしかったです。
結果2回以降立ち直り4回までスイスイでしたもんね。
何か昨シーズンそのままの試合を観てる様な気分でした。
終盤についても、相手は育成選手が打席に立った関係もあり
ゼロで行けた様な感じがあり、不安一杯になりつつあります・・・。
返信する
Unknown (スポーツ瓦版)
2008-03-10 09:44:36
TB有り難う御座いました。
初回は確実に点が欲しかったですね。
返信する
お返事 (オリオン)
2008-03-10 23:52:55
>マー君さん
唐川が2イニングをきっちりと抑えたようですね。
ストレートも147キロ出たそうで、焦る必要はありませんが大嶺より早く出てくるかもしれません。
北京五輪開催中の里崎不在時に若手を使うのはイヤな感じがありますが、チャンスではあります。

>富山マリンさん
久保は確か2軍の練習試合か何かで先発して3イニングを投げたことがあるような気がします。
昨年も終盤に中継ぎの経験をした久保ですから全く無い話でもないでしょうが、現時点では先発の4番目である久保を外す余裕はなさそうです。

>doushitakoushitaさん
北京五輪までは実績のある昨年の6人で回し、恐らくは招集されるであろう成瀬や小林宏の代わりに五輪期間中に若手にチャンスを与えるというのが理想的ですね。
いくら五輪至上主義とは言っても1チームから先発投手を3人も集める愚挙はないでしょうし、最大2つの枠を大嶺と服部と唐川というドラ1トリオが争ってくれればと思います。

>HJMさん
8回ぐらいに「中継はここまでで」というアナウンスがありましたので大阪のテレビ局の中継だとは思っていましたが、いつもこんな感じなんですね。
贔屓の引き倒しは見苦しいだけなのですが、そうは感じないファンも多いのでしょう。
そう言えば例の10.19の時、最初は関西だけで中継していた試合をテレビ朝日が全国ネットで中継する決断をした時、全国ネットに切り替わる時に「ここからは中立の解説で!」との注意が入ったそうです。
今の阪神戦の中継には、こういった当たり前の配慮すらできないみたいで、それはそれで可哀想だとも思います。

>スポーツ瓦版さん
序盤に制球が定まらない投手を助けてしまうというシーンは見慣れています(苦笑)
返信する