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第三の覇者(4)

2009-02-24 22:15:24 | 読書録
第三の覇者〈4〉

学習研究社

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徳川家康は石田三成ともども大坂城に豊臣秀頼を屠り、それを黙認した直江兼続は自らの天下三分の計を放棄することとなります。
しかし兼続は家康の虚を突いて上野から相模に進出をして箱根の険に拠り、家康はその兼続を引っ張り出すために策謀を練り、前田利長の空虚な作戦に引っぱられる形で家康、兼続、利長、そして真田昌幸が美濃の関ヶ原で最終決戦を迎えます。

結局のところ兼続が描く戦略が何であったのか、最後まで分からないままに終わってしまいました。
鬼神のごとき采配で一気に片をつけてしまうのかと心配をした始まりからは考えられないぐらいに、中盤からは利長に振り回されるばかりで冴えが見られません。
その悪い流れを例によって数の論理を無視した上杉軍の奮闘で帳尻を合わせてしまったという、着眼点が良かっただけに非常にもったいない結末でした。


2009年2月24日 読破  ★★★☆☆(3点)

【関連図書】 第三の覇者(1) 第三の覇者(2) 第三の覇者(3)

 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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今度読んでみようと思います (aki)
2009-02-25 03:46:08
直江山城守は軍略にも知略にも優れた名将、戦には相当な自信があったと思われます。さらに徳川の圧力にも良く耐え、主家を残したのも凄いですね
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お返事 (オリオン)
2009-02-26 21:16:00
ただ関ヶ原の時の最上攻めも失敗しましたし、実は戦ではあまり結果を残していないような気がします。
石田三成との関係や、謙信以来の猛将らとの確執などを見ると、やはり官僚系の武将であったのではないかと思います。
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