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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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ホワイトセルに拍手

2012-08-27 01:04:30 | 千葉ロッテ

 

翌日のことを考えての17時の試合開始も4時間近い長丁場ともなれば意味もなく、そして引き分けですから疲れだけが残りました。
追いついての引き分けながらも試合展開としては盛り上がりに欠けましたし、延長戦を回避すべく打席を外しまくる里崎にはベンチからの指示が出ていたのでしょうから、勝負をつけることが目的であることを忘れたかのようなやり口にはどうにも嫌悪感が走ります。
個々の選手の頑張りには頭が下がりますがどうにも組織としての力になりきれていないところがあり、終盤戦のギリギリの戦いの中での足枷になりそうな予感があります。

前回の登板で期待を持たせた藤岡は、しかしその期待を裏切るピッチングでまたしても白星を手にすることはできませんでした。
ストレートにスピードもキレもないために変化球のタイミングで待っていても合わせることが可能となり、簡単にファールで粘られるようではリードをする里崎もお手上げだったでしょう。
いきなり初回に20球、そして5回で107球では先発としての責任イニングどころの騒ぎではなく、このテンポの悪さが味方打線の援護が少ない理由の一つだと思います。
とにかく藤岡にはストレートの威力を取り戻すことを第一に考えてもらいたく、そうでなければ今後も多くは期待できません。
成瀬や唐川とは違って数値以上のものを感じさせるボールではない藤岡ですから、とにかく力でねじ伏せるスタイルでいってもらいたいです。
自分が益田とどこが違うのか、なぜ中後は沈んでしまったのか、そこを考えれば進むべき道は見えてくるはずです。
これまでの余命宣告を受けたかのような苦しい表情から時折に笑顔を見せるなど変化も見られますので、まだまだ藤岡からは目が離せません。

藤岡が五回で降板をしたために中継ぎ陣は必死のリレーで、中郷に南昌、そして益田に藪田で何とか凌ぎきりました。
中郷は勝ち越しを許したものの1安打でしたし、ややボールが高めに浮き気味でしたが言うほどには悪くはありません。
ただやはり気持ちが前に出ていないのが気がかりと言いますか不満材料で、このままでは何となくシーズンを終えることになるでしょう。
今季が躍進ではなく底が見えた一年だったとファンに記憶をされないよう、もう一段の奮起を願います。
南昌は無失点記録を11に伸ばしましたが、藤岡と同じように内容としてはあまり面白いものではありませんでした。
やはり南昌も唸るようなストレートを軸にカーブで翻弄をしてきたスタイルを取り戻さなければ、ビギナーズラックは長くは続かないと思います。
まだリハビリの過程であると考えれば来季以降に威力が戻ってくるかもしれませんが、変化球のキレはまずまずなだけに道を誤らないようにしてもらいたいです。
そして球団タイ、新人としてのリーグタイの34ホールドを手にした益田はやはり少しずつですが昇り調子になってきたようで、ボール気味のストレートに思わず手を出したりスライダーを見送ったりと打者が手玉に取られるピッチングは本来の出来に近づいていると言ってよいでしょう。
これも登板間隔が空いたことによる復調だと考えますので、今日の2回41球は頭の痛いところです。
追いつくまでは南昌が2イニング目にいくべくベンチ前でキャッチボールをしていたのですが、しかしこの時点では充分に延長戦が考えられる試合時間だっただけに同点の八回から益田を突っ込んだことでどういった継投をするのかと注目をしていたところ、案の定という感じでの続投でした。
結果的に延長になったことでホールドが付いたのは喜ばしいながらも、もう溜息しか出てきません。
また藪田はピンチに粘り腰での三振で思わずガッツポースをしてしまいましたが、コールをされたときにはレフトスタンドからも歓声が上がる始末で、おそらくは先頭打者が昨日にホームランを打ったペーニャだったからだとは思いますが、ライトスタンドに唱和して藪田コールをしていたようにも聞こえました。
球場全体が騒然としていましたのでただの聞き違いかもしれませんが、もしそうであればこれほどの屈辱はないでしょう。
もうこうなったら抑えは藪田と腹は据えましたので、何とかリベンジをお願いします。

その藪田が迎えたピンチは井口の落球から始まりましたので、両者には何とも微妙な空気が流れていました。
藪田はしかめっ面を隠しませんでしたし、さすがに井口も表情が固かったです。
ラッキーボーイ的な存在の柳田を歩かせるかどうかでマウンドに集まったときに、普段は円の外にいる井口が珍しくも中心にいたのも責任を感じてのことでしょう。
どうにも井口が追ってしまうと他の野手は遠慮をしてしまいますし、逆にサブローのところに打球が飛ぶと他の野手が必要以上に追ってしまいますので、このあたりのベテランへの対応がかなり難しいことが明らかですからベンチが主導をして早めに手を打つべきです。
角中が追っていれば捕れたとは言い切れない打球ではありましたが、いつかは接触による故障者が出そうですので心配でなりません。

今日はいつも以上に言いたいことがたくさんあります。
中郷の失点に繋がった柳田の二塁打は角中の油断だったと、そう見ています。
大柄な体格とロッテ無双な長打から長距離砲としての柳田に目がいきがちですが、、しかしむしろ大学時代はアスリートとしての資質が評価をされていました。
そのデータが頭に入っていればあの動きになるはずもなく、もし俊敏に動いたとしてもセーフのタイミングだったでしょうが、あるいは柳田のチャレンジを止められかもしれません。
柳田には試合を決めたかもしれない打球を好捕されてしまった角中ですので、かなり相性の悪いことになってしまいました。
また覇気のないスイングで凡退が続くサブローについに代打を送る決断をベンチがしたことは評価をしますが、その代わりが大松ではあまりに微妙すぎます。
ホワイトセルと角中の出塁率が高いだけに六番の役割は相当に重く、バントもできればタイムリーも打てるぐらいの打者がいれば文句はないのですが、残念ながらそんなスーパーな選手は今のロッテにはいませんので無い物ねだりであることは承知の上です。
ただそう考えれば福浦が適任ではないかと、その福浦は今日に岡田の代打で貴重な同点タイムリーを放ちましたが、接戦で岡田の守備力を放擲するのであればその前の里崎のところだったのではないかと、それができないぐらいにあれだけ使いながらも田中の信頼度が低いのであればもう笑うしかありません。
そしてタイプでないことは分かっていますがその立場を考えればバントを決められない南竜は、自らの勢いを止めかねませんので一から出直しです。
そんな南竜がこれだけの活躍をするとはベンチの誰も予想をしていなかったでしょうから、もっと一二軍の入れ替えをするべきです。
あれだけストライクゾーンが広いのに四球をもらいまくる南竜は今のところは何かを持っているのでしょうし、少なくとも地蔵となって沈みかけている選手よりは可能性が高いでしょう。
まずは大松と高濱の入れ替えを望みますが、これは大松のためにもなるはずです。

そんな中で、今日もホワイトセルに注目をしていました。
誕生日で気力が漲っていたのか今江が藤岡に声をかけたり難しい打球に飛びつくなどハッスルプレーをしていたのですが、しかし中盤にもなるといつもの今江に戻ります。
それを見かねたわけでもないでしょうが益田が走者を背負ってボール先行になったときに、ホワイトセルがするするとマウンドに寄って尻を叩きました。
これにはスタンドからも拍手喝采で、ファンが今のチームをどう見ているかがよく分かる象徴的なシーンでした。
さすがに今江もまずいと思ったのかそこからは積極的にマウンドに行くようになり、このホワイトセル効果が今江に上手く作用してくれればと思います。
また一二塁間の動きは今ひとつながらも今日は一塁線の痛烈かつ不規則なバウンドの打球をファインプレーで魅せましたし、言葉が分からずとも積極的にマウンドでの話し合いに参加をしている姿にはそれこそ拍手を送りたくもなりますので、もう今季の一塁はホワイトセルに任せるでよいでしょう。
ちょっとしたことでベンチや捕手、内野手がマウンドに集まって審判に蹴散らされるソフトバンクと比べてロッテはそのスローガンとは裏腹にあまりにドライですので、意外な一面を見せるホワイトセルを中心とした体制でこの難局を乗り切ってもらいましょう。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

 ソフトバンク

0 0 0 0 2 1 0 0 0 0 3 9 0

千葉ロッテ

0 0 2 0 0 0 1 0 0 0 3 6

1


◆8月26日(日) 千葉ロッテ-ソフトバンク21回戦(ロッテ10勝8敗3分、17時、QVCマリン、20,842人)

▽バッテリー
千葉ロッテ 藤岡、中郷、南昌、益田、藪田―里崎
ソフトバンク 吉川、金澤、藤岡、柳瀬、森福、ファルケンボーグ、岡島、金―山崎、高谷

 

コメント (35)    この記事についてブログを書く
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35 コメント

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へた (YK)
2012-08-27 01:22:44
現地でした。
うーん、やっぱりチームの実力が足りないのかな、という感じですね。

藤岡は一軍レベルではないですね。
ストライクは痛打され、ボール球は見極められ、成す術がない感じでした。
球数はめちゃくちゃ多いわ、相手の1・2番に四球を与えるわ、勝ち投手まであと1人で長打を浴び追いつかれるわで散々。
来年開幕時、どうなってるかに期待します。

岡田のところで福浦は正直ムダ使いだと思いました。
敬遠か左にスイッチだろうと。
が、貴重な同点打を放ってくれましたね。
福浦に感謝&ベンチにごめんなさいですね。
昨日今日とベンチの采配は当たってる感じがしますが、それでも勝ち越せないというのが、チーム力の限界を感じます。

敵ながら柳田はいい選手でした。
小久保は今日が最後の千葉凱旋だったんですね。
猛打賞とはやられました。
残りの選手生活、悔いなく過ごしてもらいたいです。
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Unknown (宮崎オリオンズ)
2012-08-27 01:37:25
しかしまあ、益田の2イニングは本当にやめて下さい。頭が痛くなります。

そうだったですか、薮田、何とか見返して欲しいです。

南はこれで、5球団に投げましたから、これからが正念場ですね。

投手と野手陣の距離が遠いロッテですが、ホワイトセルの振る舞いは本当に拍手ですね。
内川はスタメンはずれてても、帰ってくる投手をちゃんと迎えますし、ロッテも見習ってほしいです。

前半戦から言ってますが、藤岡を打てないとソフトバンクには苦戦するでしょう。あと2回ぐらいは対戦があるかもしれませんが、何とか攻略して欲しいです。
返信する
引き分けでエエのか? (ペリッパー)
2012-08-27 01:57:50
現地観戦でした。
最終の新幹線に飛び乗らないけないため、9回で球場を後にしましたが、最後の里崎の時間稼ぎには唖然としました。
試合の内容以前に勝つ気が感じられないプレーであり、「カード勝ち越しなし」の不名誉記録を更に更新するつもりだったのでしょう。
現在のチーム状況や順位を見ると、引き分けではアカンと考えるのが普通であり、終盤に追いついたから引き分けでいいやと考えているであろう選手・ベンチの勝利への執念の足りなさは今後のことも考えると大いに不安であります。

試合はというと
藤岡は3回でノックアウトも覚悟してまして、あそこを凌いだのは良かったとは思うけど、決め球がないのか、下位打線相手にも随分粘られました。
あと突発性ノーコン病も極力減らさないと守っている野手もたまったモンじゃありませんので。

あとバテバテのサブ老の代打で出たオーマツの内容も悪い凡退には周りからブーイングと野次が聞こえました。
あの男の逆方向へのどん詰まりのポップフライは状態が悪い証拠でもありますので、オーマツ贔屓の首脳陣一行は浦和再調整をさすがに考えてもらいたいです。

キャプテンと選手会長とサブローが再逆転Vへの打線のキーパーソンだと思うので、チームを引っ張る者であれ、状態が悪い今休ませる・再調整させるなど最善の方法をとってほしい。同時にチームの層を厚くすることができれば一石二鳥でしょう。

最後に試合と関係ないですが。
前監督は選手との確執が発生して主力クラスを複数(エースと主軸と俊足)放出したとか。
海の向こうでもトラブルを起こしますね・・・
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超大物の片鱗無し (名古屋マリーンズ)
2012-08-27 06:06:25
ドラフトで藤岡を獲得した瞬間テレビの前で飛び上がり、これからロッテが常勝軍団になれる。それほどの投手を獲得できた、そう思いました。

杉内・和田クラスで1年目から15勝も期待されていた藤岡。今のところ私の中でも期待値に対して30%程の結果という感じで非常に残念です。
初登板の際はストレートが唸りを上げ、150kmでていましたが、今は140km前後。また変化球を投げる際に腕の振りが鈍り、手前でワンバウンドする球が多く簡単に見極められます。

今はいい所が特になく、全ての球が平均以下で、コントロールも悪い為打ち取れず、必然的に球数も多くなる。それが藤岡の現状だと思います。メンタルも強さ、落ち着きを感じないため、これから活躍するイメージが涌きません。

本人の為にも、球団としても来年から二桁勝てる投手になるよう今年は二軍で目的を持って鍛える。個人的にはそれがいいかと思います。

今年6~7勝上げるより、来年以降パリーグのエースになる。それだけの素材を獲得した責任として長く大きく育てることを期待します。
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残念 (N.S.ボウラー)
2012-08-27 06:11:21
年に一度の現地でした。

藤岡、前回よりもかなり悪かったですね。
球数からすれば5回降板も仕方なかったですが
これでは足踏み状態というか、後退かも。
あえてもう1回投げさせてみても、
やはり1点取られたかもしれませんが
それでも6回まで投げてほしかった。

ホワイトセル、
いいキャラクターですね。
お尻をたたいていたんですか。
ロージンをたたいて、「使いなさい」とやったところしか見ていません。
録画で確認してみます。

しかし、9回は薮田かと思ったら、まさかの益田2イニング。
ということは、延長を見越してのことなのでは?
それでいて里崎の引き延ばしとは?

ベテランの守備には悩まされますね。
これももう一度見てみなければ。
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藤岡は変化球が全て (マカロン)
2012-08-27 07:07:50
藤岡が初登板では150近くを連発しながら、2試合目から一気に10キロ以上球速が落ちたのはなぜか?おそらく初戦で自分の変化球がいまの腕の振りや精度では通用しないと感じたからではないだろうか。それで変化球を上体で制御するくせがついて直球も力が伝わらなくなったからではないか。藤岡の変化球でのストライク率は30%程度の印象しかなく、いくら直球に力があってもプロには通用しないという厳しさを初戦から感じたはず。スタミナがある春先は誤魔化せていたが、疲れがきて尚更上体でカバーしようとして全てが悪くなっているように感じる。藤岡が大学生相手ではなくプロに対して自分の投球ができるようになるポイントは、実は直球ではなく変化球、しかもストライクや空振りが取れるような武器となる変化球が使えるようになることであり、そのときこそ、直球も蘇ると思う。今季はおそらく藤岡が立ち直ることはないと思うので、来年きっちりビルドアップしてもらうことを期待せずにおれないです。
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サトの打席外し (附属中野球部)
2012-08-27 07:09:14
西村:サトよ。
サト:わかってますよ、監督。延長になれば薮田さんで最初にペーニャ。何とか粘って9回時間切れ引き分けにしろ、でしょう。
西村:そうだ。一球毎に打席を外して左打席に倒れるようにして、審判の後ろを回って帰れ。観客を無視して負けないことだけを考えて打席に入れ。

と想像できるほどの、情けないシーン。スタンドのブーイング。残り1分を切ってからの延長は選手に迷惑でしたか。その裏の1死1塁で南にバント?、スモールベースボールの極みでした。

サブローは当面は代打の切り札にして、DHは福浦。2打席凡退の大松は今度こそ2軍、代りに高浜を昇格でいかがでしょうか。
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Unknown (けとる)
2012-08-27 07:23:45
井口にバントさせろよ

サブロー しばりもなにも 二軍

高給で振りの鈍いやつばかり。
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参戦雑感 (スカイマウンテン)
2012-08-27 08:35:07
外野指定での参戦でした。
試合前は、当然勝ちカード勝ち越しが絶対条件でしたが、終了直後は、負けなくて良かった、しいて言えば若干勝ち寄りの引き分けかなと、思いました。
フェンスは邪魔でしたが、南、岡田、角中の集中している守備と相手の前を詰めた守備位置を間近で観れたのは収穫でした。
ちなみに、例の井口の守備、ペーニャの打球の件ですが、角中は一杯のプレーであったと思いました。フェンス際に下がった守備位置であった為、スタートも問題なく必死に追いかけていました。打球が高く上がっただけに井口には捕ってもらわなければいけないプレーに感じました。
根元のエラーは、かなりレベルの低い守備力だなと頭を抱えたくなりました。あれは、下がって捕るのではなく前進でしょう。足の運びが悪いのが確認できました。未だに小坂と比較してしまうせいかもしれませんが、文句を言ってしまう自分がいます。失点に繋がらなくて良かったです。
ホワイトセルのマウンドの一呼吸、オアシスの様で非常に良いですね。何故かオーラを感じました。反面、日本人野手は投手への掛け声、少な過ぎだろ!と思いました。

二年振り観戦の連れが、緊張感と真剣勝負を楽しめたとの事で充実した様でしたが、試合が長すぎ、投手のテンポが悪いと言っていました。私は疲労を残してしまい特に下半身が重いです。(苦笑)
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世代交代を (くろべえ)
2012-08-27 08:51:57
ベテランの集中力や勝利への執念の無さを見るにつけ、やはり世代交代は必須だと思うのですが、サブローを引き戻したフロント(ジュニアの責任だが)、非難を恐れる余りにベテラン偏重な現場首脳陣ではマリーンズファンは辞めずとも今年のマリーンズを応援する気力が薄れてくるのは正直な所です。大松は…あのブーイングが全てでしょう。


藤岡も春先の事を考えると自分のピッチングを見失ったとしか言いようがなく、村長ご指摘のとおり中後共々ストレートの威力を取り戻す所から始めて欲しい。益田だって球種が多い訳でも絶妙なコントロールがある訳でもありません。
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