外国人選手の補強に走るか

昨日の記事でおそらく今日は中止であろうとは書いたものの、予備日である木曜日の予報も降水確率が60%ですし、小雨でしたから強行すると思っていました。
さすがは雨の渡辺俊というところでしょうが、木曜日は行けそうにないので個人的には強行して欲しかったのが本音です。

今日の中止で、と言うよりは初めから中日戦に唐川を投入する予定であったかのような記事が各スポーツ紙に踊っています。
6日の巨人戦での登板の話はどこへやらで、山本昌との24歳差対決がネタとされています。
もっとも明日はスライドで渡辺俊でしょうから、中日もスライドすれば年の差対決はお預けとなりそうです。
何にせよ悪夢の小宮山先発はとりあえずは回避できたようで、それだけはホッとしました。
しかし近日中に大嶺が抹消されるそうで、小宮山枠への不満はさらに高まりつつあります。

ところで今年からトレード期限が従来の6月末から7月末に1ヶ月間延長されることが決まったそうです。
合わせて外国人獲得期限も同様だそうで、ロッテとしても考えるところはあると思います。
先日は捕手を中心にトレード補強について書きましたが、今回は外国人補強について考えたいと思います。

補強に動くべきか否か　（5/12　オリオン村）

ロッテの外国人選手はご存じの通り6人、投手のシコースキー・アブレイユ・呉に野手のズレータ・オーティズ・ベニーです。
1軍の外国人選手枠は4人、開幕前には投手を中心に熾烈な争いがされるものだと思っていました。
そんな中で呉は眼中になく、またベニーが外れるとの予想が当たって穏やかなスタートを切りましたが、まさか今のようなダメダメ状態になるとは予想だにしていませんでした。

オーティズはもう少し長打が欲しいものの3割近い打率を残していますし、シコースキーは印象が薄いものの2点台の防御率ですから、辛うじて合格点なのはこの2人でしょう。
呉は期待されるピッチングを見せたため合格と言いたいところですが、1試合しか登板していないので評価するのは早計です。
問題外なのがアブレイユとズレータ、そしてベニーです。
クローザーとして期待されたアブレイユは制球難が酷くて1軍では不安定すぎるピッチングを繰り返し、ズレータは不調と怪我でお話にならない結果しか残せていません。
ベニーも守備の衰えが顕著であるため出番がDHに限られますし、そもそものバッティングが助っ人の域に達していません。
このままですとオフに3人とも解雇になるのは確実と思われます。

しかし今のチーム状況を考えると、オフまで待っている余裕はありません。
結論から言えば、崩壊している中継ぎ陣を支える新外国人投手の獲得が急務だと考えます。
ズレータらに代わる長距離砲も欲しいところですが、そのことで根元や大松の出番が減るようであれば打線に関しては目をつぶるべきだと考えています。

アブレイユをシーズン中に解雇するという選択肢も、おそらくは視野に入れていると思われます。
しかしアブレイユは150キロ以上のスピードボールを投げられますし、31歳で4000万円という条件を考えれば来年を考えるのもありだと思います。
放っておけばオフの解雇は確実なのですが、シコースキーの1年目も解雇になってもおかしくない成績でしたから、日本での成長を期待してもいいのではないかと考えます。
そうなるとロッテの現有戦力は67人で残りの枠は3人、育成選手のための枠を残すと2人の外国人投手を獲得できることになります。
私としては左右1人づつ、20代後半の3Aクラスの投手の獲得をして欲しいと考えています。

外国人投手の獲得が急務と書きましたが、それは今年の事を考えてではありません。
来年の戦力としての獲得を意味しています。
投げてみなければわからないような外国人投手に頼るのはリスクが高く、前年から準備をしておくべきだとの考えです。
外国人選手も即戦力としてではなく、日本で育てるという路線を考える時期にきているのではないか、そう感じています。

何にせよ、今のチーム状態に対して球団がどういった動きを見せるのかを注目したいと思います。
バレンタイン監督も補強の必要性を口にしているようですし、ここで動かないのであればチームを強くするための投資をする意思が球団にはないと見なされても仕方がなく、それは暗黒時代の再来を意味します。
バレンタインの監督として資質には疑いを持ってはいるのですが、球団からチームへの投資を引き出す力については評価していますので、そこに期待したいと思います。
結果はどうであれ、目に見える外国人投手の獲得という動きで「球団はチームを強くしたいと考えている」ということを実感したい、それが正直な気持ちです。