トライアウトに参加をするなどプライドを捨ててまで現役に固執をした堀の挑戦は終わりを告げ、遂に現役引退を決意しました。
分かっていたことではありましたが、やはり堀に声をかける球団は現れずに無念の終焉です。
黒木もそうでしたがこういった終わり方をするしかなかったチームに貢献をした選手への球団やベンチのやり口には納得がいかず、サブローや福浦らの前途が危ぶまれます。
堀が引退会見「すべきことはした」 (12/3 サンケイスポーツ)
ロッテの堀幸一内野手(41)が3日、千葉マリンスタジアムで引退記者会見を行い、「全く悔いがないとは言えないが、すべきことはした。すっきりしている」と穏やかな表情で心境を語った。
9月に戦力外通告を受け、合同トライアウトも受けたが移籍先は見つからなかった。
「自分ではまだやれると思っている。ただ、勝負の世界。しょうがない」と話した。
球団はフロント入りを打診する予定だが、堀は態度を保留した。
1992年に川崎から千葉に本拠地を移転する前のロッテオリオンズ時代から在籍した最後の選手。
「優勝と口にできない弱いチームが、2005年に優勝できたのは一生忘れられない」と話した。
堀は長崎・海星高から1988年にドラフト3位で入団。
通算2064試合で1827安打を放った。
2005年の優勝が忘れられない、とは言うものの、日本シリーズには負傷で出場ができなかった堀ですから、今年の日本シリーズが最後のチャンスでもありました。
だからこそ今季の球団やベンチの堀に対する仕打ちが面白くありませんし、代打であれば出場の機会はあったはずだとの思いを拭えません。
それでも球団は最低限の礼節を持って堀に報いてくれるようで、引退試合はファンに対して、フロント入りは堀に対してのものでしょうから、そこには感謝をしたいと思います。
おそらく引退試合は行われるでしょうが、今となってはコーチ就任はありえないことから黒木と同様にフロント入りは辞退をするものと予想をします。
里崎2年3億、大満足の複数年 (12/3 スポーツ報知)
ロッテの里崎智也捕手(34)が2日、契約更改交渉に臨み、球団では異例の複数年契約を勝ち取った。
ロッテは昨オフから原則的に複数年契約を結ばない方針で、複数年は08年オフに2年目の選択権を選手が持つ変則複数年を結んだ清水直以来。
2年総額3億円でサインしたが、今季は背筋痛などで出場78試合に終わったこともあり、来季年俸は500万円減の1億2500万円(推定)となる。
FA権を行使せず残留した正捕手に、球団も最大限の誠意を示した。
里崎は「僕が言う前に複数年を出してくれた。期待とか必要性とか信頼を感じた」。
ロッテでは異例の複数年提示に、納得の笑顔を見せた。
石川球団運営本部長は「里崎は無理をするタイプで、責任感も強い。複数年は好きじゃないけど、性格を考えると臨機応変に使った方がいいと思った」と説明した。
年内は完全休養する予定で、年明けから再始動する。
一方でこういったことをやると、球団は選手からの信用、そして信頼を失います。
西岡のポスティングにしろ里崎の複数年契約にしろ、球団が認めないと言ったことを自ら破るのですからお話になりません。
個人の好き嫌いなどはどうでもいいですし、臨機応変などは言い訳に過ぎませんから、これを最後にしてもらいたいです。
もし他の選手から同じ申し出があった場合に「西岡や里崎に認めて自分がダメな理由は何か」と問われたら、球団は答えを持ち合わせずに結局は押し切られることになるでしょう。
そうはにならないよう守るべきことは守らなければならないと、ポスティングや複数年契約には反対の立場ですから強く主張をしておきます。
そして里崎には清水の二の舞にはならないよう来季に頑張ってもらわなければなりませんし、3億に出来高が含まれていると思いたいです。
ポストシーズンで活躍をしたとは言っても500万の減俸は甘すぎますし、もし基本給が2年3億であれば無条件に再来年は1億7500万の年俸を手にすることとなります。
それこそ来季が今年のような成績であれば払える額ではありませんので、生涯ロッテを宣言した選手を他球団に放出をするという最悪のシナリオになっても不思議ではありません。
あの清水放出で球団が何かを学んでくれたと思いたかったのですが、どうやらそうではなかったようです。
ロッテから海外FA権を行使し、メジャー移籍を目指している小林宏之投手(32)が2日、“何でも屋”になることを宣言した。その大盤振る舞いとも思える契約の背景には西岡と小林宏の退団で浮いた3億4000万もの資金があるからなのでしょうが、その小林宏はメジャー挑戦に苦闘をしています。
この日は大阪市内でテレビ番組の収録などを行った。
今季は守護神を務めたが、米国での起用法について「中継ぎになるんじゃないかな。先発でもいいし、何でもやりますよ」と柔軟に対応する考えを明かした。
「野球中心の生活になると思う」と家族を日本に残し渡米するつもりだ。
先月30日に建山がレンジャーズ入団を決めたことには「早いっすね」と驚いたが、焦りはない。
「まだ具体的な話は聞いてませんが(球団は)どこでもいい。一番評価の高い球団でやりたい」。
メジャー契約は最優先事項だが、金銭面や複数年契約へのこだわりも捨て、単身で夢を追う。
ある程度の予想はしていたでしょうが、これほどとまでは思ってもいなかったでしょう。
あの小林雅ですらあっさりと決まったのだから、とはメジャーバブルが弾けた今は通用のしない話ですが、どんどんとハードルを下げていく姿には悲しさを感じます。
こうなると国内移籍も視野に入れなければならず、そうなればロッテとしては補償金や場合によっては人的補償も考えられますのでウエルカムだったりします。
ソフトバンクが既にFAで2人の獲得をしたことから移籍先は阪神か巨人あたりに絞られると思われますので、西岡の後釜として内野手が獲れるのでしたら言うことはありません。
小林宏の夢は夢として、ロッテファンの素直な気持ちとしては置き土産として若い内野手をプレゼントして欲しいです。
年越えも考えているようですのでまだ先の話ですが、いずれにせよ一日でも早く朗報が届くことを願っています。