雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

湯にひたすくちなし素足をながれゆく月夜の庭で妖精のうた

2008-06-28 20:43:58 | Weblog


 夜のけはひに。

























 
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少女らの髪編む愛撫昼顔のくさむらあえか蒸されてまつはる

2008-06-28 17:04:21 | Weblog


 昼顔を見て。


 朝顔や夕顔にくらべると、「昼の月」みたいにぼんやりとしどけない花。


 ケッセルの小説は、この花の印象をとてもうまく言い取っていると思う。


 夏から初秋、じっとりと暑い浜辺の砂地ちかく、この花がほんのりと咲きながら、ひくく這いまつわっている風景は、ものさびしいような、なまめかしいような。


 白に近いうすいろのはなびら、少女の夏帽子のような感じもする。


























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うつそみは透紗(すいしゃ)のやうに脱ぎ置かむ胸の水ごと死なせて愛せと

2008-06-28 13:41:46 | Weblog



 静かな梅雨曇の空に。



 あちこちに透かし百合……透紗という夏織物を連想する。


 もう真夏、とおもう。













 

 
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夜明けひそと風砂ひびくまぼろしの汀(みぎは)たたずむ蒼きイエスよ

2008-06-28 08:19:43 | Weblog

 銀色のそら。


 うす冷える夜明けの空気がゆるくそよぐ。


 目覚ましなしでも眼が覚める夏時間。


 聖書のなかで心に残る言葉。


    わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいるのである。


 マタイ福音書の末尾。

 不思議な気がする。あなたがたと……ともにいる。


 わたしにとって聖書は文学ではないから、たやすく語れない、詠えない。



 でも、ときに今朝の歌のような幻想がのぼってくる。











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