雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

ゆり持てば心すずしく抜けるごと虚空あらはにおみなのごとし

2008-06-12 21:16:16 | Weblog



 百合を見て。


 夏はまた、百合の季節。


 神奈川は野百合の国でもある。


 昔はそこらじゅうに百合が「踊りくるう」ほど咲いていた、と葛原妙子さんの随筆のどこかにあったと思う。


 百合が踊りくるう、という表現には驚いた。

 さすが葛原さん。


 清楚な百合のイメージをくつがえす。


 


 
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姫沙羅(ひめしゃら)に狐雨降りかかるほどさやかに澄んで人の恋ひしき

2008-06-12 19:10:09 | Weblog


 夏椿の花を見て。


 冬から春にかけて咲く椿もきれいだけれど、夏椿、ひめしゃらの花はもっと好き。

 べつに白いからというわけでもなく。


 夏のいっとき、蒸し暑い大気のなかでひかるようにしみるように咲く。

 花々は季節それぞれの風景のなかでうつくしいと想う。



 花や樹木が好きなのは、季節のめぐりを感じるからと思う。


 しゃら、というひびきも素敵だ。


 風の音のよう。


 しゃらしゃら…と。



 ミツクニは森に還した。バイバイ、げんきでね、と言って。止まり木ごと、近場の保護樹林に投げた。


 虫の命は短いから、この二日ほどは、彼にとって人間の二ヶ月くらいに感じられたかも。



 お習字からの帰りみち、お天気雨になった。あかるい雨の中、白いしゃらの花がしずかに、音もなく咲いて、散っていたこと。


 画像は、でも夏椿ではなく、芙蓉だとおもう。しゃらの花はうまく撮れなかった。






 








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雨に沈むくちづけ蒼きこの街もその街もきっとにじむでしょうか

2008-06-12 08:53:50 | Weblog


      とほき日にわが喪ひし一滴が少年の眼にて世界のごとし


                         浜田到さんから


 雨。


 時間の流れる、そのもののような音がする。



 午後からお習字。結局今週まったく手習いできなかった。

 すこしづつ、いそがないで進めよう。


 お筆を持てる時間があれば、うれしいし。






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