雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

小夜ゆめに沈むくちびる淡き血を残して彼女もひらく紫陽花

2008-06-03 20:56:22 | Weblog


 ふしぎな色のがくあじさいに。


 紅の濃淡は、しぜんのもの。


 でも、まるで誰かが絵筆でことさらぼかし描いたようなきれいさ。


 とおりすがりの公園でみかけた、このひとの角度、さまざまに一日。













コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水の集(よ)る微熱昇りぬ六月のひとづまゆゑに我恋ひめやも

2008-06-03 18:50:06 | Weblog


 せんじつの玲瓏歌会に出した歌二首のうち、ひとつを詠いなおし。


 わたしは和歌が好きで、現代短歌の奇抜と、古典和歌のナイーヴな抒情を、どうにかして溶け合わせることができないかと、いつも考える。


 情緒べったりでもなく、技巧主義でもない、ニュアンスを、どうにかして、と。


 六月、水無月、というひびきも字面もうつくしい。

 花嫁の季節でもあるし。



 ひとづま……万葉集の大海人皇子の、額田女王への返し、ゆったりしたあの名歌から。


 われこひめやも、という本歌の語感のまろやかさ、おおらかさ、変えがたく。


 


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

追憶は未来よりくる凝視(みつ)めあふ翅(つばさ)に映す蝶の風景

2008-06-03 14:54:41 | Weblog

 たとえば、蝶の風景。


 沙羅さま。


 そちらに書き込もうとおもったのですが、入力環境になにか支障があるようで、できませんでした。


 すこし間を置いてまた飛びます。

 

 風音が激しくなってきました。








コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

風生(あ)るるまぼろし一滴舌に触れて朝のつめたさ水に含みぬ

2008-06-03 08:37:32 | Weblog

 嵐の気配。ひるには関東に接近という。


 閉めきっているとむしあつく、窓をひらけば冷気がながれこむ。


 朝のつめたい水。


 風のまわる音、心なしか、けわしい。







 













 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルファポリス