雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

草ほぐし髪にすべらす月あかりに丘のかげりも透けて湯浴みぬ

2008-06-16 19:43:16 | Weblog


 夜のすこし手前。


 ここまで、と考えたことの三分の二くらいは終えたろうか。


 雪の会ではドビュッシーの「月の光」を、もうひとつ奏でたい。


 三絃で弾くのは五年ぶりかな。


 あちこち楽譜を探し。


 象徴派詩人ヴェルレーヌの同一詩からつむぎだされたふたつの「月の光」


 わたしはチェロで弾くときはフォーレが好ましい。

 
 細棹ではドビュッシーがいい。



 どことなくオリエンタルな、透明な感覚が揺れて揺れて。


 フォーレの曲のほうが、ヴェルレーヌの詩情を伝えるのかもしれない。


 ドビュッシーは、月光のゆらめく澄みとおる感覚を表現したような「印象」。

 ふたりを比べながら奏でていると、後期ロマン派と印象派のちがいを感じる。


 どちらもすてきだ。


 水のなかにこぼれおちる、月のひかり。

 音いろで表現できたら。


 まだ、たどたどしい。












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夏空の波濤とよもす少年期初めて触れし愛のごとしも

2008-06-16 13:23:33 | Weblog

 昼前からすっきり晴れた。


 うれしい。


 雨も晴れも好き。


 晴天にもくもくと積み雲が湧く。ああ、夏と思う。


 海はきれいだろう。観にいきたいけれど、ぐったり。すでにこの暑さ。


 青い空、かぎりなく純潔な季節へ憧憬がのぼる。


 少年期、少女期、どちらにせよ。


 午後、すこしでもお稽古ができれば。


















 


 


 
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たおやかに梅雨雲りせり水帯びて生きと呼吸(いき)づく尾鰭おもしろ

2008-06-16 08:31:06 | Weblog


 朝。雲がひくい。

 晴れるはずなのだけれど。



 尾鰭背鰭、という言葉。


 あまりいい意味ではつかわれない。


 でも、こんな湿度の高い季節、息せききって暑さのなかを移動する。


 たとえば魚のように、敏捷にしなやかに水中を泳ぎぬけられたら…。


 自然の生き物に、よぶんなものはないから。



 過不足なく、シンプルで、無駄がない、おひれせびれ。






 




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