雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

つゆ含むよかぜ帆にうけ視野はずす体温がある世界に生きて

2008-06-07 20:37:22 | Weblog


 夜に。


 風が冷えてきた。


 つめたさを感じると、自分の熱さがわかる。








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離れつつこころ寄り添ふ透きとおるさびしさのなかカムパネラ咲く

2008-06-07 14:35:40 | Weblog
 
 釣鐘草に。


 


 カムパネラ。これは銀河鉄道の夜の主人公のひとり。


 彼はいなくなってしまう。

 じつは溺れた友人を助けるために、川にとびこんで、自分が水にのまれてしまう。


 賢治は仏教徒だったとか。


 カムパネラは、彼のともだちのために身を投げ出した。


 女名前のような少年。賢治のこころのなか棲んでいたんだろうか。

 彼の作品の少年たち、無垢で素朴だ。又三郎も。



 
 7月13日(日)に、ひさしぶりに雪香のソロ舞台、雪の会を貴族で催します。

 朗読と細棹三味線のひきがたり。「やまなし」


 午後3時開演、2000円、1drink。

 ささやかですが、お越しいただけたらうれしゅうございます。

 指のあわいからこぼれおちる砂のように

 過ぎ行く一瞬ごとの時間をいつくしみたい、そんな試みでございます。







 
 
 


 






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不揃ひの鍵盤ならす水無月の栗花あをく疚しく匂へば

2008-06-07 13:42:06 | Weblog


 道すがら、むっと匂いたったあおくささ。

 雨の季節、栗の花の匂いが際立つ。


 湿度がたかいと、嗅覚が冴えるようだ。

 
 ながい黄緑色の穂のような花。

 海草さながら。


 まといつく深いあおい匂いも、海のいきものに似て。




 心のどこかを、ざわめかせる。めだたない樹々の花。


 








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紫陽花のこども目覚めるふうわりと頬ふくらます眠い牛乳

2008-06-07 07:54:57 | Weblog


 つぼみの紫陽花に。













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アルファポリス