雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

瞬きは海とほるひかりと手のなかに未だ目覚めぬ魚躍らせり

2008-06-02 20:20:52 | Weblog

 アルマ・タデマから。


 











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雨の和音聴きゐる耳に浮かぶ街の遠ざかる影ひかるかはたれ

2008-06-02 16:43:12 | Weblog

 雨しきり。


 つめたい大粒の雨音。



 光と影のコントラストを消した街が、ただ濡れ続ける。


 水たまりのほのかな明るさ。







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つたひ落ちる雫の天使薄青い虚言(うそ)に傷つくとき羽生(お)ゆ

2008-06-02 13:17:56 | Weblog


 いまにもふりだしそうな空。



 ごく淡いみずいろ、薄いろ。


 触れたら解けてしまいそうな羽根いろ。













 



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網膜を撫づる淡紅(とき)いろ愛しつつ紫陽花の夢に窓ただよひぬ

2008-06-02 08:24:40 | Weblog

 雨の気配、午後から。


 夏日を経て、街角の紫陽花はいっそうふくらんだ。


 透明水彩のようないろどり、紫、薄紅、白、青、ときには斑入りや真紅さえ。


 街の輪郭が、雨にゆるく滲む季節。










 
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アルファポリス