玲瓏の六月歌会
出詠さまざま、批評・感想もいろいろ。
すこし遅れてしまったわたし、歌を選ぶゆとり、せわしなかった。
わたしの出詠歌は……でした。
おひとそれぞれ、人生の軌跡を持った上でのよしあし、好き嫌いを、耳なだらかに聴く。
歌会だけで失礼して、帰りがけにまた教会にたちよる。
朝はほんとに心せわしく、静かに心を統べるひまもない。
もう扉がしまっているかしらと思ったけれど、まだ開いていた。
ひとけのない大聖堂で、いっとき放心させていただいた。
六月、もうじき梅雨。
紫陽花とならんで、梔子が情緒を添える。
そのぽったりした白さと芳香、雨の憂いをなだめてくれる。
好きな花のひとつ。
おとめマリアにも、失礼ではないだろうと思って、ひとつ詠って。