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時悠人chosan流処世術

★新総理の人事

2021-10-01 07:42:39 | 日記・エッセイ・コラム
 岸田前政調会長が、自民党の新総裁に決まったが、予想が的中しても格別の感慨はない。

 目の前の難問が瞬時に解消する妙薬はなく、党三役や官房長官の骨格が固まり、これから先が正念場だ。

 さて、政治に空白が許されないのは、人間社会の営みが、川の流れのように、留まることがないからで、自民党の総裁争いは大きな汚点を残した。

 川の流れは、岸辺に寄れば、渦を巻き緩慢になり、中洲に立てば激流に晒される。石にぶつかれば、割かれるが、また元の流れに戻る。そして、幾度となく、同じことを繰り返しながら、やがて大海に消え入る。

 方丈記を引用すれば、「露落ちて花残れり 残るといえども朝日に枯れぬ あるいは花しぼみて 露なお消えず 消えずといえども夕べを待つことなし」。

 この世の無常は、政界の生臭い無情ではない。